これがその動画。
ホスト社長,帆純空の髪型,ベントレー,名台詞,バンコク,ピエロ... 投稿者 hozumisora
『動画が観れない方はこちらから(デイリーモーション)』。
寒い夜、携帯の温かさに癒されながら俺は書き始めた頃を回想していた。
あれから約4年、このブログを続けている。
当初は無理だと思っていたのに。
力が入っていたらもたないと少しずつ手を抜く事を覚えた。
調子が良かった時期は本当にあっという間に仕上げる事もできた。
これはコツを掴んだな、とほくそ笑んだものだ。
だが酔っぱらうのに忙しく、最近では簡単に茶化す内容ばかりに。
最初の記事には『かるーいノリで』と宣言している。
あの時はまさか今日まで続くなんて思ってもいなかったけど俺は何を目指していたんだろう。
一瞬懐かしく、感慨深くなりかけたけど何故そんな事を目標にしていたのか自分でも分からない。
半ばライフワークになりかけていたこのブログが終わったらどんな気持ちになるんだろう。
俺はこのブログを人生みたいだなって思った事もあったよ。
くだらないネタばかり書いてきたけど人生ってくだらない事しかないよなって。
たまに
『今までホストのブログなんて読んだ事なかったのに』
『一番楽しみなブログです』
と書かれた手紙やコメントをもらうと嬉しいけど妙な気持ちにもなった。
この人達は独特の感性の持ち主だなって。
社会人として生きていけるのかなって。
できれば俺の中に無限に広がる俺独自の世界が読む人の心を揺さぶったのだと思い…た…い…が…。
いつだったかじぃーっと見上げていた空。
青空の端から端まで一筋の飛行機雲がすうっとのびていて…
無限に広がる宇宙の中の俺だけの道だと思った。
しかしそれは
不安で切なく…
何か未来を信じきれないような…
俺の心の揺らぎで見えてはまた隠れてしまう。
活人の追憶では─。
…10年以上前、とても華のある大学生がいた。
彼のいる所に自然と人は集まり、人だかりがあればその中心には当然のように彼がいた。
ホストを始めた彼のスタートもあまりに順調で良いお客さんがたて続けにつき、それ故、彼は真っ当な人間になり損ねてしまった。
当時のホストブームに流され…
浅はかな形に願いは変わり…
子供の頃の夢は…
東京の雑踏の中で掠れて…
消えた。
一時しのぎに逃げた後の人生航路もこれで闇の中。
そして気が付いたらホストとしても終わっていた。
帆純空は№１を張るから帆純空でいられるのです。
『好かれていたのは役ではなくあなた自身ではないのですか？』
それは理想で現実は違う。
お客さんは俺そのものなど見てはいない。
あの独立した頃が俺の頂点で、登りつめたその後は落ちるだけなのか…。
落ち続ける恐怖はみんなには分からないだろう。
分かってもらおうというのもおかしいのかもしれないが…。
そうなったのは俺が俺独自の…
俺自身の世界を見つけようと行動し始めたからってだけじゃない。
それに自ら遠ざけた部分も少なからずあった…。
距離を置いた彼女らには…
俺のようにはなって欲しくなかったからなんだよ。
知らないままの方が人生うまくいく事もある。
俺にとって…
まだ何者でもない彼女ら。
何者にもなれる彼女ら。
俺はホストを知ってしまった。
知らなかった自分には…
もう…
戻れない。
闇に耐え光を発するか、今さら陽の下で暮らし影と化すか。
そういえば落ちるとは…
そもそも…
なん…
なん…
だ…。
あの頃、自分が無我夢中だったってのは…
すっかり忘れていたけど…。
俺は自分の夢を捨て自らこの仕事を選んだ。
もちろんやり甲斐もあるし後悔はしていないつもりだ。
後悔はしていない…。
だが選ばなかったもう一つの人生に思いを馳せる時、背に滲むは…哀愁─。
でもね、時々夢に見るんだよ。
今の自分が自由に世界を飛び回っている夢を。
自分のやりたい事を目一杯やっている…
いるはずのない自分をね。
だから…
知らないならそのまま自由に生きて欲しい…。
そのまま…。
陽の当たる舞台の裏には必ず影もつきまとう。
恋愛ってのは自分の自由を無くす行為だ。
あれしちゃダメ、これはしなきゃダメって。
ましてホストなんてのはもっとややこしいんだ。
よく言われるのがどうしてもっと早く出会えなかったのかと。
それが1年後には…
どうして出会ってしまったのかと。
いくら金をつぎ込んでも絶対大当たりしないパチンコ台にはまっちゃった人みたいになるんだ。
サラッと遊べる人もいれば恋心を抱く人もいる。
だから知らないのならそのまま自由に生きてって欲しいんだ。
やっぱり女には弱いまま…。
そんな事でどうする…！
それもふまえ俺は…
前進しているのか？
それとも後退しているのか？
自分の胸の中にいつもある不安感。
それは時として自分の存在さえも不安定にする。
何にすがって立っていればいいのか分からなくなる。
落ちて行く枯葉よりも頼りない自分を感じる。
見せかけでも…
勘違いだとしても…
一瞬かもしれなくても…
ピッカピカに輝けた。
誰よりも輝けた。
夜空にガッツリ爪跡残したかったんだよなー。
俺の願いってたったそれくらいなもんだったはず。
それなのに欲張ってしまう…
これからの自分の一生の中で一瞬でもまたあんな輝きを放つ事が出来たら─。
人を信じたいから人を疑い…
その心の中をじっと見るようになった。
人を信じたからって相手が自分を信じてくれるとは限らないと知った。
どうにもならない他人の気持ちは諦めてどうにかなる自分の気持ちだけ変えていった。
狡猾い心は人に嘘を語らせる。
正直な心は他人に信頼を抱かせる。
夢見がちな心へ紬だされる台詞は未来のない明日。
それでもここでは誰も互いを責める事など出来ない。
俺はとって代わられる。
誰か見ず知らずの人に。
それは自分の望みでもあったりする。
あなたと共に歩くのは俺でなくても良い。
誰もが代わりのない人になりたいと思う。
最初は誰かの代役だったとしても…
最後は代わりのない人でありたい。
俺だってそう思う時が今でもあるけど。
今、ゆっくりと反芻している。
楽しい今日までの出来事を。
生業として流す涙のしょっぱさを。
総てが一晩の楽しい夢の中の出来事。
その時々で演じられてきた三文芝居。
一日の終りはまた新しい夢の始まり。
止むに止まれぬ大根役者の涙。
それでもふとした瞬間に口元には笑いが浮かんだりして…。
俺の口からこぼれた冗談の言葉に誰かが楽しそうにしてくれた事の驚きは喜び。
もう…若くない。
でも年寄りでもない。
気が付いたら若い奴らという言葉で20代を呼ぶようになってしまって…。
そういえば10年前にも同じ事を考えていたような気もするけれど…。
10年過ぎたら今の自分がどんなに若いか分かるよ、とそんな言葉を聞いた事もあったっけ…。
仕事とは何のためにやるのだろう。
金が欲しければ職種を問わずただガムシャラに働けばいい。
楽しくやりたいのなら報酬をあてにせずただ好きな事だけをやっていればいい…。
俺にとって仕事とは…
使命感。
自分たちの見つけたものを若い人の邪魔や迷惑にならないよう、そっと置き土産として作っていく。
現役を引退した者の仕事はそんなさりげない遺産整理。
─先人達がそうして今に繋いできたように。
そういう意味ではブログも俺の中では一つの遺産整理であり残していくメッセージか…。
世の中的に見れば『たかが』って言われる存在かもしれない。
でもホストってのはそいつの存在だけで人を動かす事が出来るんだ。
そこは『されど』って誇りにしていい部分だと思う。
いつか明け方の悪夢は消えてなくなり、ただの朝になるだろう。
その前に一足お先に…
このブログ…
は…
う…ぅ…う…
うっ…うっ…
うっ…
一時より寒さがゆるんで…
気持ちもゆるんで…
きた…
せいだろうか…。
続きを打とうとしてるのに…
色んな想いが込みあげてきて…
涙が止まらない…。
遠く離れていても…
きっと…
きっとどこかで…
繋がっている…。
人の想いは重力に似ている。
引かれ合う魂は再び出会うんだ…。
耐えるこの帆と向き合ってもらう時がまた来るはず…！
傷と温もりを互いの心に残した日々が…
この日々が…
あまりに眩しく思えて…
目に溜まった熱い汗を袖で拭い…
そっと携帯を閉じた。
またいつか会えるかしら…
本当に…
ああ、きっと。
栄光や賞賛とは無縁でも…
いつだって罵声を浴び…
泥をかぶろうと…
時に血に染まったって…
それすら様になるようなワルで…
俺がいようと…
してるうちは…
酒神、バッカスがまた引き合わせてくれるさ…。
離れてしまうのは心じゃないつもりだから…。
ああ…
季節はもう春になるなあ…。
明日の名古屋気温→７～１５℃
名古屋栄のホストクラブ「ジュメイラ」
携帯版 ⇒http://m.club-jumeirah.com/
パソコン版 ⇒http://club-jumeirah.com/
店電 ⇒052-262-2284
「帆純 空」の
携帯アドレス ⇒lalalan.zzz@ezweb.ne.jp
『愛知県名古屋市でホストクラブ社長になった流れと決意』
「帆純 空イズム」を受け継ぐホスト随時募集しています！！
才能にはそれを育てる土壌が重要だと考えます。
いつも…こう…なんにもしないことへの言い訳だけがうまくなる…。
そんな風に悩んでいる人、夜空の下に生きてみませんか？
一緒に働いてくれる仲間増えるといいな (-.-)y-~
名古屋ホストクラブ社長、帆純 空より…