珈琲カップに映る自分。
カフェに足しげく通った懐かしい自分が見えてくる。
あの頃俺の好きだったカフェ。
わざといつものように遅れて席についた。
いつもと違う雰囲気の1日。
どうしてかな・・・
きっと何か確信していた。
なぐさめるように耳に入ってくる心地よい音楽。
そそがれる珈琲の香り。
心の模様隠してカップに口をつける。
確かめもせず喉を通す珈琲。
あいつの口からこぼれた。
「疲れた・・・」
いつもと違うあいつの口調。
予想していたはずが予想外に苦しい。
何を言えばいいのか思いつかない。
声の裏側にどんな気持ちがあるか突き詰めれば苦しいだけ。
全部知っていたのに何も言わず俺に寄り添ってくれた。
わかっているけど確かめない。
確かめるとそれが真実になる。
俺だけが栄光を受けてあいつは影に甘んじていた。
影に生きるのはさぞ辛いこと。
いつも一歩後ろから歩んでいた。
誰かに照らされて輝ける毎日。
当たり前すぎて気付けなかった。
光の裏に影がある。
光を支えながら共に歩んできたこの影を。
話したいことは声にできないままで。
聞きたいことは聞けないままで。
薄い氷の上を歩いているような気分だった。
無言でたえるしかない俺。
それはだめだ、絶対だめだを繰り返した強情な男が。
話し終えるとうつむいてまるでよその人みたいだった。
誰だっけ。
俺らは誰だっけ。
少しの会話の後、いつもみたいに笑った。
滲む感情を奥へ押し戻すためにいつもより多く笑った。
憶えているあいつの笑顔は泣いているみたいだった。
その手の中に残るのは何?
そうする以外仕方がなかったと言い聞かせても胸はざわついて爪で掻かれる。
繰り返し呟いても思考は気泡を立てながら沈みこむ。
地団駄ふむ心を横目に居座り続けた俺のプライド。
俺は尖っていた。
方向を見失いたくないから。
気持ちを整理したあいつの隣で大人の味だと思っていた珈琲があの時俺の中で別れの味へと変わった。
そんなあいつを珈琲の香りが送り出す。
とても大切なものが静かに去っていった気がした。
あいつと俺とは間違いなく他人でそれでも繋りを感じるのは独りよがりかな。
告げられなかった言葉を口の中で噛み潰し、俺は誰にも気付かれないよう涙を流した。
見送るだけの俺の上に涙が流れた。
いつだって痛む胸の理由の先にあいつがいた。
思い出も香りもサラサラと流れていく。
大好きだったその空間は少しだけ背伸びするそんな場所だったのかもしれない。
今、疑問に思う。
何か自分にもたらしてくれる物などあるのだろうか?
核心を貫くという事。
きっとそれ以上のものがあるはず。
荒れ果て渇いた心に俺は何を想う?
俺がここにいる訳もずっと見えなくて・・・。
胸にまだ残る痛み感じたまま俺は綺麗に咲けるかな?
俺は今でも変われなくて美しく散るその姿に心惹かれて。
あれから幾年かをやり過ごし深い夜空を仰ぎ見るその時だけ俺は心を信じることができる。
後ろめたさが俺の肩を強く掴むのを感じながらもその時だけは心を信じることができる。
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