【2016年10月8日追記・修正】

中日が5位の阪神との直接対決に2連敗して、ナゴヤドーム元年の1997年以来19年ぶり、21世紀になってからは初の最下位に沈んだ。

既に4年連続のBクラスが確定しており、ファンのフラストレーションも限界だった。

ナゴヤドーム最終戦では今年の戦いを振り返る映像が流されたが、谷繁監督の休養シーンも流された。
これはまるで谷繁監督を晒し者にするかのようで、編成陣(フロント)は谷繁監督にすべての責任を転嫁したような編集にファンの苛立ちが増した。

しかし、そんな雰囲気を変えたのは、大野雄大によるスピーチだった。



「期待に応えることができず、チームは4年連続Bクラスになりました。今ここで『来年も応援をよろしくお願いします』と軽々しく口にできません。我々にできることは『ドラゴンズを応援したい。選手と一緒に戦いたい』と思っていただけるようなチーム作りです。この秋冬、選手でどうしたらチームが強くなるかを考え、必ず強いドラゴンズを取り戻すために精進ますので、皆さん見ていてください」

自身も5勝10敗と振るわなかった。
それでも自分の言葉でこれからを見据えていた。
大野の言葉にファンは拍手と声援を贈った。

2011年             → 2016年(10月3日改訂)
1位:中日               1位:広島
2位:巨人               2位:巨人
3位:ヤクルト       3位:DeNA
4位:阪神               4位:阪神
5位:広島               5位:ヤクルト
6位:横浜              6位:中日

5年前からすれば、広島が優勝するなんて信じられないし、横浜もDeNAに変わったこともそうだがAクラスに浮上。ヤクルトも今年はBクラスだが去年優勝した。

DeNA中日の決定的な差はここ4年のドラフトだと言っていい。
DeNAは山崎康晃をはじめ、倉本寿彦・宮崎敏郎・戸柱泰孝・今永昇太とここ4年間で入団した若手選手達が躍動した。
一方の中日は落合時代末期から叫ばれていた世代交代に立ち後れた。
ドラフトは大卒・社会人・独立リーグ出身の即戦力で固めた編成で、高校生の上位は小笠原慎之介くらい。
これで即戦力組が結果を残せばまだ良かったが、皆伸び悩んでいるのが現状。
編成の見直しが急務と言える。

創設80周年に80敗で最下位。そして、最後の巨人2連戦も連続でサヨナラ負けし、6連敗でシーズンを終えるという後味の悪い結末だった。
今後中日が盛り返せるかは編成がカギを握っていると言っても過言ではない。