「企画を出せ」と急に命じられても、もう怖くない? 『アイデアを脳に思いつかせる技術』 | ナガミネ文晶塾 ―― 決めつけない 押しつけない 「著者ファースト」の出版デビュー戦略ブログ
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ひとつの新しい出版企画を仕上げるには、テンションを上げて何でもいいからアイデアを出しまくる「拡散」という段階と、テンションを抑えて、実現可能性やマーケティング要素などを考慮していく「収斂」という段階があります。
この本は「拡散」の段階に絞って、ノウハウをお届けしているのかなと認識しております(たぶん)。
人間は社会的な動物なので、自分勝手に振る舞っていては、孤立し、最悪の場合は生存も危ぶまれます。
よって、社会の暗黙のルールである「常識」に沿って生きていますが、ただ、常識的な思考にとらわれていては、作り手として新しい一歩は踏み出せません。
いわば、法定速度以下で安全運転している状態です。公道でならそれも正しいですが、新しい感覚を得るのであれば、サーキットでぶっ飛ばすことも必要ではないかと(実際にサーキットでぶっ飛ばしたことは皆無ですが)。
そこで、発想の常識的限界を、外部的な仕組みや手続きを借りることによって、リミッターを外していくイメージでしょうか。
・ しりとり法
・ シックスハット法
・ マンダラート法
・ ブレインライティング法
・ なぜなぜ5回法
・ マインドマップ法
・ 等価交換法
・ オズボーンのチェックリスト法
・ NM法
理屈でアイデアを組み立てるのが私は得意なので、「なぜなぜ」の自問と、マインドマップは日常的に使っています。
ただ、誰も読んだことのないタイプの本を生み出す、ぶっ飛んだ発想を出すためには、他の手法を積極的に使うことも必要となるはずです。
中には「これはちょっと……」と抵抗を覚える手法もあるでしょうが、無駄なアイデアを99個出すうちで、輝く本ネタを1個見つける感覚ですから、抵抗を覚えるのも仕方ないでしょうね。
他のみんなが抵抗を覚える中に、あえて飛び込むから、チャンスが生まれるのでしょう。
スリップストリームに入って加速し、その向こう側のブレイクスルーを実現できるのかもしれません。そういう私は、クルマの比喩に、いつまでも縛られてますが。