$永田智也のロッキンロール青春論-青春


『好きな人やものが多すぎて見放されてしまいそうだ。虚勢をはる気はないのだけれど とりわけ欲しいものなどない。』
椎名林檎/月に負け犬 の出だしだ。
青春時代って何って聞かれたら…僕は、月に負け犬の歌詞を連想するんだ。
これから僕が書くお話は、そんな青春時代のお話だよ。



愛で地球は、救えないけどロッキンロールは、僕を救ってくれたんだ。大人にしてくれたんだ。

15年前ロックは不良とよばれたこの町でね。僕は、ロッキンロールと出会い。ラッキーな事にスゲェー!!すげぇー!ロッキンロールロマンチックな事件を体感するんだ。その瞬間から僕の中にいつもロッキンロールモンスターが住みついてんだよ。

事件から15年が過ぎ29才から30才になる時期。僕は、すげぇー恐かったんだよ。なんだか青春時代って期間が存在するのであるなら僕の青春時代の賞味期限が29才から30才になることで切れてしまいそうな気がして恐かったんだ。すごくねぇ。
なぜなんだろう!28才から29才になるのとは訳が違う気がした。なんとなく。。。ただ一つ年をとるだけんなのに ただ一日 5月13日から5月14日になるだけなのに。
でも………
恐かった。自分の中で何かが終わる気がしたんだ。きっとそれは…『好きな人やものが多すぎて見放されてしまいそう』そんな心の青い感性が淡くなっていく気がしてたんだ。見た目じゃなく僕の心のロッキンロールが老っていく感じがして恐かったんだ。

そんな5月14日を目前にしていた僕の携帯に一本の電話が鳴ったんだ。見知らぬ電話番号からね。

『もしもし』
『FM熊本の者ですけど』『?????』新たなオレオレ詐欺なのかと思うくらいの突然の電話しかもメディアから僕に電話なんて??・?
『永田君の携帯ですよね。かなり探しましたよ。』メディアはすごいね。本気で探せばメディアなんてなんの関係も無い一般人僕の携帯番号でもわかるんだからね。
『今度5月3日のFM熊本のゴールデンウイーク特番にハウンドドッグの大友康平さんがゲストでお越しになるのでその時のゲストで永田君に来てもらいたいんだけど。』僕は、一瞬でなんで僕がゲストに呼ばれるのかピントきた15年前のあの事件の事だ。僕は、即答で『YES』と答えたよ。

そして収録日、僕は15年ぶりに大友康平さんと逢ったよ。収録が終わり大友さんが僕に聞いてきたんだ。
『永田君は、何才になったんだい。』
『5月14日で30才になります。』
『立派になったね。でも30才なんてまだまだ君は若い、若い君の失敗は、失敗なんか
じゃない。僕は、もう50才になる50才の失敗は、失敗なんだよ。』
『だから何にでもチャレンジ出来る失敗も出来る。そしてその中からもっともっと素晴らしい事と出会えるよ。』響いたね。死にかけていたロッキンロールモンスターにも響いた言葉だったよ。ガォー!ガォー!
世界一素敵な誕生日プレゼントだったよ。生まれて始めて嫌な誕生日になるはずだった5月14日が生まれて一番素敵な誕生日になりやがったよ。まさにロッキンロールだよね。キープオンロックだよ。奇跡の出会いだねよ。

三十路前にまた僕は大友康平さんと逢った。そして死にかけていた僕のロッキンロールモンスターが元気になりやがった。僕には、またロックな奇跡が起きたんだ。15年前と同じように…

だから僕は、決めたんだ。僕は、一人で決めたんだ。15年前ロックは、不良と呼ばれた町で彼等と出会い。世界一素敵なロッキンロールShowのお話しを書くってね。

なぜって…聞かれてもわからないよ。そんなもんあの時と同じ初期衝動だよ。ホワイトライオットじゃない青春のブルーライオットがあの日以来。もぞもぞするから書くだよ。

5月14日誕生日に僕は、夢をみた…北野武さんがでてきたんだ。北野武さんに僕は、話しかけたんだ。
『僕は、もう終わっちゃたのかな?』
『バカヤロー!お前なんかまだ始まってもねぇよ』
YES。フューチャー!!

さーぁ!始まるよ。
半分本当半分嘘の『ハンフィクション』物語りが!!

おやすみソング久石譲『キッズリターン』

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