地域医療対策は今どうなっているのか | 神奈川県議会議員 永井まさと オフィシャルブログ

地域医療対策は今どうなっているのか

横須賀市の2つの病院で産科が休止になるというニュースでこの街の
福祉について甚大なる不安を抱える人は少なくないはずです。

国や神奈川県でも福祉については様々な審議会を設けて諸問題に関
して協議・対処していますが、今回の医師不足を含めた救急医療など
についての協議会である神奈川県医療対策協議会の議事録(直近は
先月12日)を見てみました。

医学生増員や奨学金など長期的取り組みについてはすでに行われて
おり、神奈川県でも3年前は4大学合計で360名だったものが来年度は
420名を超えるということですが、産科・小児科医が一人前になるまでに
は何年もかかることもあり、短期的手だてが打てない現状ではここ数年
にわたって医療氷河期になりそうな雰囲気です。

神奈川県のお産が深刻化するだろうというニュースは4年前の朝日新聞
でも報道されていたので、事ここに至っては本当に対策が講じられてい
たのかなと首をかしげたくなります。

医師不足の診療科は産科・小児科だけではありませんから、全体的な
見地から新しい医師確保あるいは医師養成システムを構築する必要が
あろうかと思います。山形大学が数年前から行っている奨学金制度も
参考になるし、あるいは自治医科大学のようなシステムをもっと広げる
などの対策が必要です。いずれにせよ行政、大学、医師会などが協力
して全見地的な対応策を長期・短期両方で実施していただきたいと切に
願っています。



にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 横須賀情報へ