「弓と禅」オイゲン・ヘリゲル著

お堅い本です。

簡単に説明すると、

ドイツの哲学者である著者が東北帝国大学で弓道を学んだ時のことを

帰国後にベルリンでの講演で話し、それを本に纏めたものです。

詳しい内容については実際に本を読んでいただければ結構かと思います。

実際、名著として知る人ぞ知る本です。

ま、そういう本なら

弓引きの端くれとして一度読んでおくべきかと思い、

チャレンジしてはみたのですが・・・

如何せん内容が硬い！

読みにくい！

そんなこんなで88ページを読んだところであえなくフリーズ。

とは言え88ページも読めたんだ、自分を褒めてあげよう。

でも、結局は挫折したわけで、

その後はそのままリュックにしまい込んでいました。

ところが先月の台風のおり、

あろうことか背負ったリュックが大雨でボトボトに。

一番外側のポケットに入れてあったこの本も下半分がボトボト。

もちろん今ではすっかり乾いているのですが、

その姿は見るも無残、

すっかり変わり果ててしまいました

ここで写真を見ていただけると有りがたいのですが、

濡れた側の半分は濡れてない側の2倍ほどにも膨れ上がってしまっています。

弓引く古本屋の私としては悲しいことこの上有りません。

本にはなんの罪もないのに私の不注意でこんなことに・・・

本当に勿体ないことです（泣）

ただでさえ読むのに苦労したのにこんな状態になってしまってはもう読む気もおきません。

そんなこんなでヘリゲル先生にはとても申し訳ないのですが、

お蔵入りにさせていただきました。

ところで皆さんも同じような経験は有りませんか？

本を持ち歩いたりしないから私は関係ないという方もいらっしゃるでしょう。

でも、長年買取をやっていると結構な確率でこんな本に出合います。

水とは限りません。

お茶やコーヒー、中には醤油やソースと思しきもの、

酷いのになると麺類や煮物っぽいものが付着していることも有ります。

こんなのは極々稀ですが、

正直、少々悍ましい気がしてしまいます。

本に水気は大敵です！

持ち出す時は雨対策を、

そして自宅での読書の時は飲み物や食べ物を溢さないように、

行儀よく読みましょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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名著が水遊び？