あの本 この本 読みたい誰かに 橋渡し 【弓引く古本屋 皆中堂書店のブログ】

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思い出のあの本、大切にしていたこの本  
新しい命を吹き込んで、読みたい誰かに橋渡し致します。
弓引く古本屋 皆中堂書店をよろしく。

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大変ご無沙汰しております。


皆さん、お元気にお過ごしでしたか。


私のほうはここのところネタは思い浮かぶんですが、


それをなかなか文章に起こせないという状況が続いており、


ブログの更新も滞りまくってしまっておりました。


大変申し訳ございません。



ということで先ずは言い訳からスタートさせていただきましたが、


今回はあるイベントの告知をさせていただきたく思います。



詳細は次の通りです。


ソープオペラクラシックス ミュージカルライブシリーズ 
♪Live with Music and Stories at All Times♪
2021年6月25日(金)18:45開場 19:00開演
前売り3800円(別途1ドリンク)
会場はsoap opera classics umeda 
大阪市北区西天満4-4-18 梅ヶ枝中央ビルB1階
06-6809-1703/06-6809-1704
【最寄り駅】
市営地下鉄谷町線 南森町駅    徒歩7分
市営地下鉄谷町線 東梅田駅    徒歩7分
京阪電気鉄道中之島線 なにわ橋駅 徒歩6分



実はこのイベントにうちの次女が出演させていただきます。


気になる方は先ずは過去記事から、娘の歌声をお聞きいただけると嬉しいです。

 

 

どうでしょう?


興味が湧きましたか?


親の口からいうのもどうかとは思いますが、歌唱力はそこそこあると思います。


もちろんミュージカルですから歌にプラスして演技のほうも大事ですよね。


そこは大学で舞台芸術を学んでおりますので、そちらのほうも無難にこなせると思います。


その上共演されてる方々は娘以上の役者さん方たちですから、


面白い舞台になることは間違いありません。


それにこちらの会場は舞台と観覧席の距離も近く、


その分舞台の熱気が存分に伝わってきて迫力のミュージカルが楽しめます。



緊急事態宣言があけて直ぐのイベントなので、


気軽にホイホイと、という気持ちにはなりにくいかもしれませんが、


自粛疲れを吹っ飛ばして気持ちのリフレッシュをするにはピッタリの舞台だと思います。


というわけで、興味が湧いてきたという方、


是非私までメッセージ下さい。


お待ちしております。





本の買取しております。

詳細はこちら です。

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詳しくは下記URLより、店ホームページをご覧ください。

皆中堂書店HP

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何日か前の夕食でのこと、運悪く家内の都合がつかないということで、
取り敢えず有り合わせで済ませることになりました。
何があるのかな?
と、水屋を物色してみると、、、

 

そこには燦然と光輝く缶詰が!
缶には「さんま蒲焼」の文字。


  画像はwebからお借りしました。

 

懐かしぃぃぃ

うちでは食材の缶詰なんてあまり見ることが無い。
お目にかかるのも実際に食べるのも何年ぶりだろう?
多分、実家暮らしのとき以来、40年以上ぶりかなぁ?
などとちょっと感傷に浸りながら、
サンマの蒲焼御膳をいただくことにしました。

ちなみに今回のお話は母との思い出なので、
文中敢えて「食器棚」という言葉は使わず、母が使ってた「水屋」を使わせていただきました。
大阪弁すぎて意味が解らなかった方、
ゴメンナサイ。


さて、それではここからが本題。
母との懐かしい思い出を語りましょう。

それは私が中学生の頃、学年は忘れました。
当時、大阪の中学では昼食は弁当持参でした。
そのころ、昭和一桁生まれの母が作るお弁当は可愛らしさや見栄えとは全くの無縁、
今日日、お父さん方でももっと見栄えのする弁当をこしらえると思います。
ところが、うちの母といえば戦争の真っただ中に10代の乙女時代を過ごした世代、
米の御飯にありつくことが出来れば大ご馳走、
芋の蔓を食べたりなんかも日常茶飯事だった世代です。
そんな母のことですから、
私達の弁当を見栄え良くなんて発送は微塵も無かったんだと思います。
ですから弁当の時間になると
どうやって周りに中身を見られないように食べるか
そんなことに神経をすり減らす日々を過ごしておりました。

そんな日常をおくっていた中学生の私にとって戦慄の思いをさせられる日がやってきたのです。、
それはある日の登校前、
弁当をカバンに入れようと思い、包みを手に取ると・・・
でかい、それに形もおかしい。
これはヤバいよ!
普通の弁当がこんなにでかくて歪なはずないやん!
得体のしれない恐怖に苛まれながらも登校する私。

そしてやってきた昼食時間。
覚悟を決めて包みを開けてみると・・・
本気か!!!
母の神経を疑いました。
そこに有ったのはご飯だけが詰まった弁当箱が一つ!
およそ中学生の弁当には似つかわしくない缶切りが一つ!!
そして、サンマの蒲焼の缶詰が一つ!!!
オー、ノー!!!!
目の前真っ暗!
多分この時私の脳は一度死んだと思います。
その後のことはほとんど覚えていません。
でも、しっかりと食べた記憶は有るので、
どこからも覗かれないよう細心の注意を払いながら缶を開け、
そして全速力でそれを腹にかき込み、
更に最後の詰めでしくじらないよう慎重に空き缶と缶切りを弁当箱に押し込んだのでしょう。

多分、今時の子供たちがこんな弁当を持たされたら、
怒りで頭が沸騰してしまうことでしょう。
でも、当時の我が家は貧乏とまでは言えなくても決して裕福だったわけでは無く、
折角持たせてくれた弁当を食べずに帰るということは考えらえませんでした。

私たちの世代の親達に戦争中それなりの年齢だった方は少なく
しっかり戦争を記憶している親は多くなかったと思います。
対してうちの母の場合は空襲警報の度に防空壕に避難を強いられていた世代ですから、
食べることの出来ない苦労は身に染みていたのだと思います。
ですから食べられること自体が感謝することであり、
与えられたものに不満を感じるなどもっての外だったんでしょう。

ちなみにそのころ一度母に聞かされた話があります。
下に3人の妹を持つ母が祖母と二人で何処かの農家へ食料を調達に行ったそうです。
ところが、帰りの駅で折角苦労して手に入れた食料を憲兵に全部没収されてしまいました。

その時の母や祖母の無念を考えると今でも胸が張り裂けそうな気持ちになります。
当事者である母がどれだけ辛かったか、
それは私の想像などはるかに超えるものだったことでしょう。
そんな苦労を聞かされていただけに、
中学生の私には母に怒りをぶつけるなどという選択肢は有りませんでした。
そうはいっても同級生に見られるのは流石に恥ずかしく、
こんな思いは出来たら二度としたくないなぁなどと思いながら食べたものでした。

そんな母のことを思い出しながら食べたサンマの蒲焼き、
私には特別な味がしました。



 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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