今日は、会津錦の品種の説明と選別と見方の解説をして行きたいと思います。

会津錦の事をもっと知っていただき、少しでも興味をもってくれる方が

増えるようにと思いましたので、自分が作出者から学んだ事を記載します。

会津錦の品種説明
  作出者 福島県の会津若松市在住の荒井康雄氏

  交配過程 玉サバ、庄内金魚、桜和金をもちいる

  体型 長手、丸手の中間、ひし形の個体が理想

   色 桜(紅白モザイク透明鱗)

  特徴 年齢を重ねると各ひれが伸び振袖金魚になるのが理想

見方
 選別方法の紹介を写真で解説いたします。


サンプル写真 ※ひし形の線はイメージです。

☆ 良魚(品種としての許容範囲) ☆

  
体型:長手 
特徴:コメットより体高がある



体型:丸手の中間 
特徴丸手よりですが、肩が出てはいけない




体型:ひし形
特徴長めのひし形、ひし形 

 



体型:長めのひし形

  

体型:ひし形

☆ ハネ(品種として不良魚) ☆

 

体型:
コメット体型 
特徴:コメットに近く体高がない



体型:
丸手体型 
特徴
丸手、肩が出る兆し有り、短尾



体型:ひし形体型
特徴体型はひし形だが短尾

選別
 選別1 遺伝的にどうしても出現する、普通鱗、シルク、奇形をハネます。
 選別2 コメットのような長手、タマサバのような丸手はハネます。
  選別3 極端な白勝ちはハネます。
 選別4 素赤もモザイク鱗のきれいな個体は残す。 
 選別5 体型は長手、丸手の中間、ひし形の個体を残します。
※ 現在はかなりひし形で固定さえてきています。

その他
作出者が品種を作る上での心がけている事
色:赤勝ちを優先
体型:年齢をかさねるごとに体高が出てくるので、当歳は若干長めを選びます。
種親:年齢を重ね、各ひれが伸び、振り袖金魚を優良個体とし親に使用する。


あとがき
自分が作出者様から聞いた内容をまとめたものです。
写真もメール等でやり取りをして選別基準を学んだ事をほぼそのまま掲載しています。
最後に荒井康雄様から頂いたメールでどこまで飼育出来るかわかりませんが・・・
優良個体を頑張って育てて見たいと思った言葉を記載します。
『地味な魚ですが、数年我慢して飼育してみて下さい。ひれが伸び見事な個体になります。』
是非、自分で育て上げて見たいそんな気持ちになりました。
数年後いい個体が紹介出来るように頑張りたいです。