ティの葉の擦れる音が聞こえた

そして 風のわたっていく音

ここはいつも とても静かだ







あのときと同じ


空が澄んでいた


ひんやりとした 夕方の空気





空に尋ねる


どうしたら いいのですか



「わたしたちはどこに向かおうとしているのですか」






なんどもなんども

呼びかける







本当は わからないのだ





ただ

いまを


紡ぐことしかできない







どこに向かっているのか


それが正しいことなのか






自分のなかの


何に従えばいいのか






何度も何度も


わからなくなる






空は沈黙する



白い鳥が 山の頂きに舞う



決してわたしたちに

手が届かない




高みを 舞っている




自分のなかの

何に 従えばいいのですか





空は沈黙する





わたしは ただ 風に吹かれている


大地に横たわって


地球のうえで





空は沈黙する






そして


諦めかけたときに


空が応える





「ここでした誓いを 思い出してください」





そこに 答えがあります










正しい答えを導き出そうともがいている

あなたの心のなかには


恐れがあります



こうなってしまうのではないか

●●が 起きてしまうのではないか


苦しまない道は何か


こうならなければ・・・・そうならないためには・・・







たくさんの 恐れがあります





だから

道を

誤らないようにと



心を縛っています











心を 自由にしてください



すでに あなたの 願いは 叶っているのです





時々見えなくなるだけで



真には そうなのです









この世界では

すべては結び付けられていて

あなたは 大切なものを

全部 すでに 抱いています


大切な人たちと


すでに 愛し合っているのです


結び合っているのです





赤い ティの葉が 

夕刻の光と風のなかで


輝きながら 揺れている





ここで した 誓いを 思い出してください




表面で起こる様々な物事

あなたの心に湧き上がる 不安や 恐れや 問いかけ


それを すべて 超えたところを


あなたは 本当は 知っている















沈みなさい


水の奥底に 落ちてゆきなさい




表面の泡立ちの奥底に沈めば

そこに とても 静かな 空間が 存在する




どんなに水面が揺れ動いていても


水の底に 降りて行けば


静謐な


深い静けさがそこにある




そこで あなたは 


黄金を見つける













舞い上がりなさい


泥を超えて

水を超えて

風に乗って


天に 舞いあがりなさい



白い鳥が 舞っている


翼をただ 拡げて


風に乗っている





泥を超えて

水を超えて

風に乗って 駆けあがる




蠍は

天を舞う鷲になる




空を超えて


大気圏を超えて



そこには


宇宙の静けさと拡がりだけが 在る







そこで


あなたは 


星を見つけるだろう





あなたは 既に 知っている







ここから
発信された

たくさんの 祈りと

誓い






ここで 流された涙







その すべてを

信じなさい










あなたの真下の水のなかに


あなたの真上の空の向こうに






すでに ある




世界を





思い出しなさい