【邂逅の森】  著者:熊谷達也 | 勝手に書評

【邂逅の森】  著者:熊谷達也

書名:邂逅の森   著者:熊谷達也


【一言評価】

雄大な感動と力強さ


【こんな方にお薦め】

雄大な気持ちになりたい人

自然の厳しさを通して、生と死の尊さを感じたい人

人間の成長や人間が人間におよぼす影響などを見たい人


【管理人感想】

表紙を見た時は固そうで、最後まで読めるかな・・・?って思った。

最初のページをちょろっと読んでみると

「おめぇがただけ こごからただけ(お前が叩け ここから叩け)」


うぅ・・・東北弁ですか。よ・・読めるだろうか・・・・。


と、少々敬遠したが読み始めると引き込まれて一気に読んだ。


マタギという秋田県(?!)の狩猟の一団の青年の話なの。

狩猟って全く知らないけれど、全然知らなくてもスイスイ読めた。


身分違いの恋をしてしまったばかりに、故郷を出て家族と離れなくてはならなくなった。

マタギ以外に経験のない青年だったが、鉱山の仕事も認められていく。

しかし鉱山でやっかいもの・乱暴者で手を焼く存在の小太郎を押し付けられる。

この小太郎、力が抜けていくように手の焼ける人なんですよ(笑)


ある日富治が小太郎をつけていく。この小太郎、鉱山の仲間に内緒で狩猟をしていた。

小太郎の狩猟としての腕は、富治から見ればど素人丸出し。しかしへたっぴな小太郎を見ていて、富治ふつふつと狩猟の血が騒ぎ出す。

小太郎に狩猟の腕前を見せてから、小太郎は富治に一目置いて尊敬するようになる。

鉱山で兄のように慕ってくる小太郎と富治の会話には思わず笑った。

故郷を追われた富治はやっと、小太郎と狩猟をする楽しみが出来た。

がしかし、小太郎 故郷に帰って狩猟で食べていくと言い出し帰郷する。

富治はとどまるがマタギへの思いを抑えられず小太郎の村に手土産の熊を背負って行く。

小太郎の姉イクはどうしようもないアバズレだが、村への定住と引き換えに富治は所帯をもつことに。



さぁここからがみどころ!後はやっぱり自分で読んで!


<参考>
著者: 熊谷 達也
タイトル: 邂逅の森