突然ではありますが、この度5年間勤めた会社を辞めて、日本に本帰国することに決めました
本来ならもう半年ほど長く飛んで、来年の夏頃に帰国を予定していたのですが、先月に入社から5年をコンプリートするとともに、自分の中で大満足したので、急ですが辞めることにしました
ということで、昨日成田空港に到着しました
アブダビという地が、中東という場所がどんなところかもわからずに、とりあえず受けてみた会社。
幸い即採用が決まり、渡航することになったのですが、渡航当日、急にいろんなことが不安になって、出発ゲート前から「1年も続くか分からない…」と半ベソをかきながら親に電話していたのを覚えています
ですが1年なんてあっという間で、気づいたら3年が過ぎ、また気づいたら4年が過ぎ…
家族にも友達にも、「ねー、まだ帰ってこないの」と聞かれるようになり、さらに気づいたら5年も経ってました
それくらいあっという間の5年間でしたが、本当に貴重な経験をたくさんさせてもらえたと思います
毎日毎日フライトをし、時差がめちゃめちゃになりながらも、毎回ほぼ初めましてで全く国籍の違うクルーと仕事をし、謎多き中東で暮らすということは、決して簡単ではありませんでした
それでも、周りの先輩、同僚、友達、家族と、たくさんの人に支えられて、どんなことでも乗り越えてこられました
入社当時から優しくしてくださった先輩方、オフのたびに会ってご飯してわいわいしたり愚痴を言い合ったりして、ストレス発散させてくれた同僚には感謝の気持ちでいっぱいです
そしてもちろん家族にも、アブダビに行くと決めた時から何も言わずに応援してくれ、さらには急に帰省を決めた時にも、嫌な顔せず毎回迎えに来てくれたことには大変感謝しています
この5年間、びっくりするくらい貯金はできていませんが、その代わりに仕事、プライベート旅行で訪れた62ヵ国、108都市での経験は、私の人生においてとっても大きな財産になると思います
まだまだ行きたいところはあるのですが、生き急がずに、これからまた一つずつコンプリートしていこうと思います
そしてこの会社だったからこそ、中東への理解がより深まり、多国籍の人と触れ合うことができ、世界中へ自分の足で行くことができたんだな、と感謝しています
英語が使う仕事がいいと断片的に思っていた私ですが、多国籍の英語のアクセントに慣れたことは今後の強い武器だと思います
さらにはこの仕事を通じて、以前にも増してフットワークが軽くなったこと、ちょっとやそっとのことでは全く動揺せず、一人でなんでもできるという自立さというかサバイバル能力を持てたことは、これからも必ずなにかの役に立つと思います
間違いなく海外には強くなったので、どこの国にポーンっと飛ばされても生きていく自信だけはあります
むしろ、今後は日本で住む方が今の私には難しいかもしれません…
ということで、今後は特に何も予定がなく帰国するので、しばらくは実家に帰って、にゃんずとともにゆっくり過ごしたいと思います
もう十分と思うくらい今の会社では飛ばせてもらえたので、今のところこれ以上客室乗務員をするつもりはありませんが…
もしかしたら近い将来桃農家になっているかもしれないし、もしかしたらまたどこか海外に出ていくかもしれません
そして5年前、いつどこでなにが起こるかわからない世界で生きていたので(少し大げさ笑)、生存確認として始めたのがこのブログのきっかけでしたが、今では大変多くの方にこんな私の拙い文章のブログを読んでいただけて、大変感謝しています
ただ、もう日本に帰国した以上、このブログは今日をもっておしまいにしようと思います。
長い間読んでいただいて、本当にありがとうございました
そして最後に…
この5年間、本当にいろんな所に行けて、いろんな経験ができて、楽しすぎる毎日でした
アブダビでの生活は本当に楽しかったし、思い残すことはもうこれ以上一つもないし、この仕事ができて、本当に本当に光栄でした
アブダビに行くと決めたことも、この仕事を選んだことも、さらには今のタイミングで辞めると決めたことも、一切の悔いはないです
そう思って辞めたので、一昨日の夜アブダビを出発するときも、どれだけ泣かそうと周りが必死でも、一切涙は出ず、最後まで友人と笑っていられたので、本当に良い時間を過ごせたんだなと思いました
また何か面白いことを始める気になったら、このブログは再開するかもしれませんが…
とりあえず今のところは、Ma’a Salama everyone and Shukranです
(アラビア語でさようなら&ありがとう)
本当にありがとうございました。
Natsumi