今日の夕方は、緊急に原宿のクライアントに呼ばれて出かけた。クライアントは竹下通りに近く東郷神社の隣にあるのでなかなか大変なのだ。打ち合わせ前に東郷会館庭園を散策。鯉がうじゃうじゃ泳ぐ池の中にお決まりの亀が顔を出して「餌をくれ」ってな風に僕の足元に泳ぎ来る。庭園を過ぎると狭い階段があった。神社と会館への道らしい。階段を上りきって、さらに上にある神社への道を歩く。頭の上の方で子供の声がするので見上げると、神社の小山の上でふたりの小学生が、先にスポンジが付いた弓矢と輪動式火薬のおもちゃの銃を持って騒いでいる。僕と目が合うとふたりは「獲物だ」みたいに目をぎらつかせて僕の方向に矢を放ち、火薬銃をぶっ放した。ピョーン...バンッ!! なんじゃそりゃ? しかし、彼らは正確に僕を狙っているのではなく、狙いたくても怒られかもしれないからって意識して狙いを反らしているらしい。かわいいなあ。

 さて、前からかわいい女子高生が歩いて来たので恥ずかしいから引き返す。自意識過剰である。またまた庭園内を通ってクライアントのビルに向かう。するとさきほどのかわいい女子高生が立っている...と思ったら違う。別人である。しかし、女子高生の夏服...たくし上げたミニスカートに半袖の制服ブラウス??? いやに背が高い...げげっ! 僕は夢でも見ているのだろうか? ばばあだ! 皺だらけのババアが女子高生の格好をして庭園に立っているのだ。女子高婆ちゃんだ。その隣には同じ様な年齢のおばあちゃんが立っている。凶悪2人組だ。一体なんなんだ、こいつらは?

 時間なのでクライアントと打ち合わせ。終了後に原宿や表参道から帰るのが嫌なので千駄ヶ谷駅まで歩こうと明治通りを歩み出す。うーん...周辺はあか抜けた田舎者と毛唐ばかりで不快だ。歩けど歩けど駅に到着しない。また迷っちまった。うーん...脚が痛いぜ。でもこんな風景...いいぜ。好きだぜ。

 夕方のきつい太陽光線が洋風の建造物を照射する。人通りは極端に少ないものの無意味な自動車の数は多い。明治通りだからしかたがないか。

 しばらく行くと、電車が走っている。駅だ。でも千駄ヶ谷じゃない。代々木だ!遠回りしちまったけど、代々木駅に到着。ここから乗車し船橋まで向かう。うふふふ。