最近の小説ってのは無意味なものが多い。文学と呼ばれるものからミステリなんかに至るまで...みなアメリカホラー的な「軽薄でこけおどしだけ」のモノが多くて、買う気にならないのだ。断っておきますが、僕は本もCDも借りて見聞きするなんて事はしない(買う前に確認のために借りる事は1年に1度くらいはある)。借りて見るとか読むとかってのはそもそも作者に失礼だし、その「セコい」 しみったれた行動は、音楽を楽しむとか小説を楽しむとかということとは大きくかけ離れていると思う。私感である。

 特にミステリなんてのは厚くて値段が高いものほど中身がないと勝手に思ってるから、なんかの新人賞での安物以外は買わない頃にしている。新人のものは安いからね。読むのは新人のものばかりで結構である。島田とか京極とか両虚根含むパープリン(死語)なミステリ界にはもはや得るものは何もない。

 そこで新人である。昨日は「七面坂心中」水沫 流人著を購入。この人、オレと年齢が近いんでないか? 苦労人か? 好感が持てる。ん...少し読んでいくと、まったく頭の中にイメージが湧いてこない。こりゃ駄目かもしれない。ま、読んでみよう。

さて、池田晶子である。今年の2月に池田晶子は死んだ。腎臓がんであった。 「さよならソクラテス」「メタフィジカルパンチ」も買って読んだ。そして...感心した。今回はここまで。え?