村井の栄華の夢。。。
その象徴をご案内いたします。。。
比叡山の根本中堂へ下りる脇に
『村井書院』
という、現在宿坊となっている
木造書院建築物があります。
こちらはホムペ探せなかったため、
訪れた数年前の写真で紹介いたします。
まず東京は赤坂?から移築
された建造物らしく、
移送には何度も東海道線などの
カーブ・トンネル区間で
疑似部材を走らせて、
損傷が起きないか??
細心にも細心を重ねた実験を行い、
大津まで鉄道で分解移送し、
最後は坂本側(琵琶湖側)から
比叡山へは人夫が担ぎあげ
完成させたと聞いています。
横に3帖敷って・・・
鴨居と柱には、たばこをあしらった金具。。
なんて言うのかな? 確か釘隠し?
広間。。。広いです。
今風に言えばバルコニー。お月見台です。
手前の建具には、当時としては
難しかった手工業による
平面板ガラスが貼ってあります!
手製で歪まないように製造する
のは至難の業で、割れたら今
同じ手法では再生産できない
金額だそうです!!!
縁の足元には、通気孔。。。
ここはなんと!!!
天皇陛下の御座所なのです!!
昭和天皇もお休みになられた
ということです!!!
こちらが陛下がお座りになられた
場所だそうです。。。
絨毯がめくられて、普通の
1間×半間の畳ではなく
特別に大きなあつらえで
できていることが分かります。。。
続く次室の床の間。。。
侍従部屋でしょうが、
これも立派です!
今ではまずあつらえられない
杉板1枚の建具です。。。
集成材ではなく、
まんま1枚です!!!
この梁材も当然1本で、
鉄道輸送を悩ませたようです。。。
最後はお庭です。。。
絶筆の美しさ・・・
このように
比叡山での
天皇陛下御座所
であり、
建築史上・木造書院造の
隠れた大作
です。
もう2度とこんな建造物
できないでしょう。。。。
材がないですし、
お金がない!
もっとよい写真があるのですが、
最近自宅外付けHDDが破損してしまい
現在修復中。。。
上手くいったらもっと良い
お写真を公開いたします。
なべちゃりん