意味あるの？

２０１４年にロシアのソチで行われる予定の冬期オリンピック。オリンピックには付き物の聖火リレーも当然行われます。昔から変わらない方法でギリシャのアテネで火を点しそれを延々と人の手で開催地まで運んで行く行事ですがロシアは広いとは言えギリシャからは比較的近い場所にあります。これが例えば北米のカナダあたりで行われるとなればかなりの距離になるので聖火はかなりの国を経由して行く事になりますが今回はどうなんでしょうね？
そもそも聖火リレーは戦前のドイツ、ベルリンオリンピックの際に当時のドイツ総統てあったアドルフ・ヒトラーが平和の祭典とされるオリンピックを利用して敵国の内情を調査しようとしたと言う実に政治的な目的で始まった経緯があります。
そして今回はこの聖火をロケットに乗せて宇宙ステーションに持って行く計画があるのだそうです。
東西冷戦は終わっているとは言うものの大国間の軍事的な緊張は続いています。それはいつになっても核兵器が廃絶されない事からも明らかでしょう。そして福島の事故などで核の恐怖があらわになって核そのものは縮小傾向になっていくのかもしれませんがそれに代わって顕著になってきたのが宇宙開発です。今まではアメリカとロシアがその中心でしたが遅れてはならじと中国が人工衛星の打ち上げに成功したのは記憶に新しい所です。
ロケットの打ち上げには莫大な費用がかかります。しかし莫大な費用をかけても惜しくないと思わせる目的があり、それを平和の祭典の名を借りて果たそうとしているのならばこれはかなりの問題があるでしょう。
現代は情報を制する者が世界を制すると言っても過言ではないと思います。聖火と共に打ち上げられるのが特定の国の利益になるような物でない事を切に願います。