闇の光 | 闇鍋日記

闇の光

昨日のニュースでしたか、アメリカの由緒あるクラシックピアノのコンクールで全盲の日本人ピアニスト:辻井さんが優勝したと言う報がもたらされました。世間では快挙だ何だと囃し立てていますが私はこうした日本のマスコミの報道の仕方が気に入りません。彼の目が見えないというハンデばかりをクローズアップしてまるで優勝したのはこのハンデを克服して感動を与えたからだと言わんばかりです。でも考えてみて下さい。確かに審査をするのが同じ人間である以上そうしたハンデキャップが時として有利に運ぶ事はあるかもしれませんが、それとて他の優秀者と互角の腕を持てばこそです。そうしたテクニックや深い精神性を無視して盲目である事ばかりを書きたてるのは如何なものか?もしも彼がここで天狗になって精進する事を止めてしまったら一人の天才を潰してしまう事になります。誰かが言いましたが天才とは諦めずに努力を続けられる才能なのだとか。辻井さんにはこれからも努力を重ねて偉人の仲間入りをしてもらいたいと願っています。ジャンルは違えど盲目の音楽家はたくさんいますから。レイ・チャールズ、スティービー・ワンダー、ダイナ・ショア、高橋竹山、宮城
道雄…彼らと並び称されるようになるまで。