レベルファイブスタジアムであった、KOBELCO Steelersと九電ヴォルテクス。
セットプレーで優勢に立ったスティーラーズ。ちょっと気になったことを。
レフリーのマークから、離れてセットするスティーラーズに対し、マークを
踏むヴォルテクス。スティーラーズのHO松原選手はどうも意図的にマークから
距離をおいてセットしているように見えました。
本来であれば、マークの位置から距離を置くと、その分BKラインが下がるわけ
ですから、HOとしてはレフリーのマークからそんなに距離を取りたくないと
思います。あえて一定の距離を置きたい場合はどのような場合が考えられるで
しょう。
最近のスクラムは、昔に比べて低い位置から組むようなことをしません。
これは、スクラムが4段階になり、クラウチからポーズまで動くことが
できなくなったことで、各自が自立した状態になければいけません。
自立した状態にあるということは、スクラムを組む前の状態では
パックはそれほど強くない、と考えられます。なぜならば、バインドをし
パックを強くすれば、それだけバランスをとることが難しくなります。
スクラムの姿勢は、構造上、前方に押すようにできています。
実際には右斜め前になりますが。そうした構造上の中で、静止するために
低い姿勢でバインドを強く、パックをした状態でクラウチの姿勢を取れば
それだけ密着はしますが、一人がバランスを崩すと、全部が崩れることに
なります。
ということを考えると、一人ひとりが自立できるだけのバインドとパックを
することで、スクラムが形成できるということになります。
しかし、バインドとパックが弱いスクラムでは、いくらスピードがあったと
しても、固まっていないので崩壊します。
では、どうすれば崩壊しないスクラムを組むことができるのか。
簡単に書くと、コンパクトになるということです。一体化といった方がいい
かな。 コンバトラーVのように合体します。 5体がバラバラだと戦えない
けど、合体すると強いんですよ。 しかも、それぞれが、きまった場所に
セットアップされることで、強くなれるわけですね。
足の部分に頭を持ってきたら、バランス悪いですよねぇ。
あっ、スクラムの構造については、また今度にして、気になったのは
スティーラーズのmoveと呼ばれるスキル。 スティーラーズのコーチは
元ハイランダーズのFWコーチです。ということは、数年前にオーストラリアの
スクラムをめちゃめちゃにしたmoveというスキルをスティーラーズに
導入しているかなぁと。
ちなみに、ラグビークリニックのカウンターの時にスティーブ・カンバランド
の記事がありますので、お持ちの方は読んでみては。
moveについては、調べてね!
どっかに掲載してるかなぁ…。