それでも「世界」はなくならない | 喫茶柊

それでも「世界」はなくならない

目に見えないところにも芽が出ているものはたくさんあります。


また、なくなってしまったように思えるもの、


「流行じゃない」「終わったコンテンツ(オワコン)」と、

見向きもされなくなったものは無数にあります。


個々人の脳の仕組みがひとりとして同じではない事実から考えると、

モノの見え方は、人類の数と同数、ということになります。


マーケティングをしている人で、人間の脳の仕組みにまったく興味がない人はいないと思います。


「運動の脳に与える効果」

「不安の解消」

「脳内の配線」

「注意の向き方」

「短期・長期記憶の仕組み」

「睡眠の作用」

「ストレス」

「感覚の統合」

「ビジュアルの脳に与えるインパクト」

「染色体による脳細胞の作用の違い」

「行動の認識と模倣による永遠になくならないフロンティアの領域」


このくらいはマーケターと名乗るものならご存知でしょう。

また、当たり前のように雑談の中で語れなくてはいけません。


えぇぇ…?無理?


こういうことに興味がないなら、マーケティングに向いてません。

話しに混ぜ込めないようならセンスがありません。


転職しなさい。



といって、教えられるほどじゃなくていいんですよ。

これは学者や専門家に依頼して話してもらったほうが数千倍役に立ちます。


一番上の「運動」ですが、週1~2回の有酸素運動をするだけで認知症のリスクは半減します。


「不安」は人間特有の3つ目の脳の部分、表象にもとづいたもので、他の動物よりもエネルギー余りが起きているから脳内で発生するようになったらしいです。

鳥の求愛ダンスや鹿の角のぶつけ合いなどの代わりが言語です。

また、不安、不満でも「動かない」選択が自らできるのは人間だけです。


とは教えられても、犬や猫に感情や哲学的な思考、何かに耐えている様子が感じられたりすると、

学者の意見に「感覚的に」反論したい部分もあったりします(笑)



それでいいんです。


脳に対する学術的、専門的な話しは、私たちにとって「知識」です。

盲目に信じる必要はありません。



目に見えないところに出ている芽を超能力レベルで見つけられる人がいます。

なくなってしまったように思えるものを大切に守っている人たちがいます。

「流行じゃない」「終わったコンテンツ(オワコン)」と、

見向きもされなくなったものは無数のモノのうち、ほんの一部は、

「流行に関係なくすばらしいモノ」に昇華しています。

それは個人レベルだったり、地域レベルであったり、

企業レベルであったり様々ですが、大切に守られていたりします。


あなたがふとしたときに「欲しい」と感じるものは、

どこかに残っているはずです。


誰かが続けているはずです。


日本人は「まだあるよ」「ここでやってるよ」と伝える能力に乏しいですが、

「何かを守り続ける」能力は優れています。

(悪く作用することもありますが)


探してもなかったら、あなたが再生、復古、新生させればいいんです。

そんな場合は稀ですが、その機会こそ大きい。


まさに「選ばれた人」なのですから。




新しい流行は、すべてオリジナルでしょうか?


ディズニーランドはすべてが新しかったでしょうか?


アップル社の商品は、どこの企業も出していない技術で作られているでしょうか?


靴屋のザッポスは、私たちの知らない履物を売っていたでしょうか?


24時間営業のコンビニエンスストアは?



多くのモノは、過去のものの組み合わせや見せ方の違いで、

流行したり生活の中に浸透したりします。



流行の仕組みは、案外単純です。


仕組みはね(笑)



知力、体力、時の運、ではなく、人の縁です。



知力は「企画」

体力は「資本」もしくはやり続ける忍耐

人の縁は関係性の築き方ですね。


営業マンを10年もやっていると、大きく頷けるはずです。

技術専門職でも、自分の仕事の成果が出たことを振り返れば、

納得してもらえると思えます。



流行、もしくは安定してお金儲けが出来るモノは、

一斉に真似されます。


これはフロンティア精神を永遠に持つ人間の脳の作用と似ています。


まず、模倣するんです。


模倣、コピーなくして、人類は意思の疎通のできる生物にまで進化しなかったでしょう。


いちいち、出会う個体ごとに猛獣が危険かどうかを判断していては、すぐに絶滅してしまいます。


あの獣は我われを襲う、という情報が素早く伝わることで、群れが守られるのです。


猛獣が危険と言ったのは私だ。

その情報を使うのは許さない。


そんなことにはならないわけです。


その情報が無料か、有料か、というのはあります。

権利も生じるでしょう。


商品も同じです。



あらゆる販売されるモノ、

絵画や彫刻などの芸術、

映画、ドラマ、アニメ、漫画、アイドルなどの大衆文化、

言葉使いや服装、化粧方法も模倣から生まれています。


オリジナルを辿ることが難しいまでに、

複合、拡散、集合、分岐を繰り返しています。



目に見えている部分だけがマーケットではありません。

見えている部分は、メインストリームと分けて考えられます。


流通のメインになっているものは、コモディティになるか、表面上廃れるかします。

コモディティはどの商品でも同じモノ、

いわゆる激安競争になりやすいモノです。


表面上廃れるものは、守り手がなければ絶滅に向かいます。

これはもうカテゴリーごと、ジャンルごと消え去ります。


しかし、個人も企業も千差万別です。


「もの好き」はいくらでもいますし、

「夢よ、もう一度」と考えるひとはたくさんいます。


これとこれを組み合わせたら、おもしろいんじゃない?

という能天気さや


これだと古いけど、スマホのアプリなら違う見せ方があるよね?

という居酒屋のバカ話しから、流行は生まれたりします。


ひとりきりでは無理です。


会話の相手が必要ですね。



また、これは当然の帰結ですが、大多数を占める勢力には、

多くのスキマが生じます。


「これはやってないよね?」

「今から次の仕掛けをしておこう」


今の利益ではなく、将来への布石は個人から大企業まで、

ものすごい種類で仕掛けています。



有名企業の場合は、名前を伏せたりしています。


あなたが参加した50人に満たないキャパの

あのアイドルライブやそのイベントは、

信じられないほど大きな企業が仕掛けているかもししれません。


出演者のみなさんにとっては、

スタッフとの会話や見知らぬ人への挨拶そのものが

実はオーディションだったり、スカウトのチャンスだったりするかもしれないのです。


それはともかく、


目に見えないところで「あなた」の明日のために奮闘している人はたくさんいるし、

必要になったときのために、利益を度外視して「何か」を守り続けている人、

「何か」を成し遂げようとしている人はいるんです。



「今」を嘆くヒマがあるなら、自ら動くか、

見えにくい「担い手」を応援してやってほしいと思います。



「今、それがない」といらだつ前に探してみてください。



「ではどうすればいい」という意見の欠けた否定のための評論ではなく、


頑張っている人へのエールや提案、

企画に役立つ一石を世の中に投じてほしいと、

私は多くの人に願ってやみません。



あなたがあってほしいと望む「世界」のために。



人の縁を大切に。





企画家でアドバイザーで喫茶店のマスターです。


日々、なにかしら企んでます。


いっしょになんか仕掛けましょう。




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地域の穏やかな生活を維持しつつ、収益を確保する提案
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