★ てぃんさぐぬ花の歌詞とその意味 | 沖縄の三線屋 ナビィ三線のうちなーたいむ

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てぃーだブログ(ナビィ三線のうちなーたいむ)の方へ掲載したものから、コチラ(アメブロ)へも転載しておきますね。
まずは、『てぃんさぐぬ花』が映画に主題歌に使われたという話題から書いています。


転載はココから>--------------------------------------------------------------<

昨年のカンヌ映画祭に出品された映画 『ユキとニナ』と言う映画(諏訪敦彦監督とフランスの監督の共同監督)の主題歌に ダウン UAの歌う『てぃんさぐぬ花』が採用されているようですね





この映画、今春よりロードショーされるようですよ(今週末、1月23日より)
沖縄でもやるのかな~
(6月11日まで桜坂劇場にて上映中です)


★ 映画『ユキとニナ』公式サイト
 http://www.bitters.co.jp/yukinina/


パリに住む9歳の女の子が両親の離婚問題に向けて
何とか離婚を避けようと東奔西走する、という物語のようです

『親子の絆』が描かれている映画ということから、
「てぃんさぐぬ花」になったようですね

沖縄では教訓歌として親しまれ、学校でも習いますし
結婚式などのお祝い事でも親への感謝を込めて歌われたりします

この歌は全国に、世界に広まってもいい曲じゃないかなと
私としては思っていますよ♪

『てぃんさぐぬ花』の歌詞はたいてい、
1番~3番、1番~5番くらいまでを順番を入れ替えたりして歌われていますが
本来は13番まである、というような話を聞いたことがあります

私が知っているのは8番(?)まで



「てぃんさぐぬ花」の歌詞とその意味(私なりの解釈も含めて)を書いてみましょうね~
※方言にすごく詳しいわけではないので正しい訳とは限りませんのであしからず…
 (というか思い込みかも)
 なので、だいたいこんな感じの意味と受け取って頂ければ、と思います





てぃんさぐぬ花(歌詞)


1.
 てぃんさぐぬ花や 爪先(ちみさち)にすみてぃ
  親(うや)ぬ教(ゆ)し事(ぐとぅ)や 肝(ちむ)に染みり

2.
 天(てぃん)ぬ群星(むりぶし)や 読(ゆ)みば読(ゆ)まりしが
 親(うや)ぬ教(ゆ)し事(ぐとぅ)や 読みやならん

3.
 夜(ゆる)走(は)らす船(ふに)や 子(に)ぬ方(ふぁ)星(ぶし)目当て(みあてぃ)
 我(わん)産(な)ちぇる親(うや)や 我(わん)どぅ 目当て(みあてぃ)

4.
 誠(まくとぅ)する人(ひとぅ)や 後(あとぅ)や何時(いち)までぃん
 思事(うむくとぅ)ん叶てぃ 千代(ちゆ)ぬ栄い


5. 
 宝玉やてぃん 磨かりば錆びす
 朝夕肝(ちむ)みがち 浮世(うちゆ)渡ら

6.
 なしば何事(なにぐとぅ)ん なゆる事(くとぅ)やしが
 なさぬ故(ゆい)からどぅ ならぬ定み


7. 
 言ち足らん事(くとぅ)や  一人(ちゅい)足れい足(だ)れい
 互(たげ)に補(うじ)なてぃる  年(とぅし)や老(ゆ)ゆる


8.
 誰(たる)が上(ぅいい)になてぃん し情(なさき)どぅ頼(たぬ)む
 情(なさき)ねん浮世(うちゆ)  渡い苦(ぐり)さ








てぃんさぐぬ花(解釈)

1.
 てぃんさぐ(鳳仙花)の花は 爪先に染めて
 親の教えた事は 心に染めなさい

 
 てぃんさぐの花は、赤く染まることから
 マニキュアなどのない昔は、女性や子供が
 爪につけて染めたり遊んだりしていたものでした
 そのたとえとして、てぃんさぐの花を何度も塗り
 爪先に染めるように
  『親の教えたことや諭したことは、深く心に染めるように』
 


2.
 天に群れなす星は 数えることが出来る
 親の教える事は 数えることが出来ない

 天に群れなす幾多の星でも数えることが出来るが
 『親の教える事は、数えられないほど限りがない
  親の愛情は、それほど計り知れないものなのだ』


3.
 夜航海する船は 北極星が目当て
 私を産んだ親は 私が目当て

 夜航海する船は、北極星を目当てにして進んで行く
 私を産んだ親は、私の成長を楽しみにしている
 『親は子供の成長を生き甲斐に生きているのですよ』



4.
 誠実な人は 後々いつまでも
 思うことが叶って 末代までも栄える

 誠実に生きている人は、後々いつまでも
 願いが叶って、末代までも栄えることになる
 『今、誠実に生きる(暮らす)ことは
 自分の願いが叶うことでもあるけれど
 子孫までも栄えさせることでなのだから
 誠実に生きることが大切なのです』


5.
 宝玉(宝石)も 磨かなければ錆びる
 朝夕心を磨き 世間を渡ろう


 宝玉(宝石)でも、磨かなければ錆びるものです(輝きを失う)
 『朝夕、心を磨いて、輝かしい人生を送ろう』

 心を磨くこととは、この歌詞の全てが含まれていると思われます
 なので、この歌詞が歌の最後になっていることが多いのかもしれません


1番~5番の要約

 1.親の教え、愛情に感謝し日々暮らすこと
 2.誠実に生きること
 3.情け深くあること
 4.出来ないと思わず動き始めること
 5.補い合い助け合うこと

 


6.
 成せば何事も 成ることだが
 成さぬ訳だから 成さぬ定め

 やろうと思えば何事も出来る事だけれど
 やろうとしないから、出来ないのです

 やれば出来ることも、やり始めないと出来ません
 初めから諦めずにやり始めること

 『やらないことの言い訳ばかりしていては何も出来ません(成し得ない)
 やろうと動き始める事が、成し得ることへの道なのです』

 
 
7.
 誰れもが足りない部分を
 互いに補い合い助けあって 年老いてゆく

 『不足のない人などいません(完璧な人はいない)
 だから誰もが足りない分を
 補い合い助け合って年老いてゆくのです』

 

8.
 誰が上になっても 情けが頼り
 情けのない世間は 渡りにくいものだ

 人の身になれる人情のある人が上に立てば、
 暮らしやすい明るい世の中となるでしょう

 『人の上に立つ人は、情け深くしてほしい
 情けのない世の中は暮らしにくいもの(生きづらい)』

 






ピンクの部分(歌詞の解釈)は、
私が子供のころに、先生方などから聞いた意味(うろ覚えですが)に
私なりの解釈も加えて書いてみました


沖縄にはゆいまーる精神という、助け合いの精神があります
こういう歌詞にもそれがよく表れていますね

親への感謝の意味だけでなく
みんなが暮らしやすい世の中でいるには
こういうことが大切なのだということを
教え諭してくれている歌なのだろうと思います
沖縄では教訓歌として学校で教えられています


誰が作った歌なのかはわかりませんが
すばらしい歌詞だな~と、あらためて思います

この世の中ではなかなか難しいことかもしれませんが
一人一人の心がけが、こうであるといいですね
 ※特に政治家の方々に聴いてほしい。。。

そうすれば、もっと暮らしやすい世の中になるかも

かくいう私も上の歌詞のような立派な人間ではないので、
肝に銘じて。。。

日々、生きていくことに必死になっていると
つい忘れがちな事かもしれませんが
時々でも思い出していきたいものですね

ココまで>--------------------------------------------------------------<

私が書いているてぃーだブログの記事の中でも
この記事が人気だったので転載しました

この歌詞の意味をいろんな方に知ってもらい
歌い継がれていくことを願っています音譜


追記:沖縄関係の人だけでなくこういう方々もライブで歌っていらしてくれて。

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