今日は古代は古代でも日本人創世の物語です。
「日本人は何処から来たのか」。
これは人類学を学ぶ研究者なら、必ずぶつかる、永遠の研究テーマでもあります。
日本は絶海の孤島であり、大陸のように陸続きではありません。
純粋な日本人でも西洋人のような顔やスタイルをした人や、
モンゴル人のような人など、その容姿は千差万別です。
DNAの検査、ミトコンドリアから辿る、
それらを含め研究方法から導き出されたものは、諸説ありますが…。
現在のところ、日本列島の北と南、アイヌと琉球人との共通点が指摘されています。
なぜ、北と南なのか、これもナゾですが、
それにはまず、日本列島の成り立ちから見ていいかなければなりません。
まずは地質学から見た、「日本列島の成り立ち」について。
地質学的に見ると日本列島は、昔から今のような形をしていたワケではなく、
恐竜がいた時代、
中生代白亜紀辺りに今の日本の骨格が形成されたらしい。
つまり、大陸の海岸線沿いの土地だったワケですね。
恐竜たちが後の日本列島から大洋を眺めていたのかもしれません。
この時代は今のユーラシア大陸と繋がっていた、というより、
その一部でした。
それから新生代に入り、時代が進む中で弓状に張り出し、
今の日本列島「らしい」形状に形成されました。
この頃は火山活動が活発だった時期で、溶岩が噴出して積り、
大きく成長していくこととなる。
それから更に時代が流れ、約10万年くらい前、大陸から独立しました。
で、どの段階でヒトが住んでいたのか、ということですが。
大陸との陸続きだった時代、
旧石器時代にはヒトが生活していたことは、はっきり分かっている。
その証拠として石器時代の遺跡が見つかっていて石器も発掘されています。
「岩宿遺跡」などはその代表ですね。
沖縄の港川でも旧石器時代の石器が発見されていて、
ここからは同時に人骨も発見されていることから、
当時、陸続きだった台湾から沖縄のルート、
つまり、東シナルートから流入してきた証拠となっています。
ここで面白いのは、
同じ旧石器なのに、東日本、西日本と発見される石器に違いがある、
ということ。
つまり、その時代に既に文化の違いがあったという証拠であり、
それがヒトの流入経路に、東シナルートだけではなく、
北方ルートも存在した、という説を後押ししています。
時代が下り、縄文時代となると。
気候が一度、寒冷化し、そして温暖化に転じている。
必然的に海水面が一気に上昇し、
この頃、日本列島は完全に大陸から孤立化します。
縄文時代と、続く、弥生時代の人骨には、
決定的な違いがあるのは知っての通りですが・・・
~現時点では、「卑弥呼の墓」の有力墓。
邪馬台国、卑弥呼が生きたのは約1800年前、弥生時代。
邪馬台国の候補地はたくさんあれど、今のところ、主に北九州説と、
ここ奈良県桜井市の纏向遺跡に分かれています。
~これはサイトより~
CIAにも協力していた、
というリモートビューイングの権威、マクモニーグル氏によれば、
墓は未盗掘で、強力な結界がある。
それは死んで1800年経ってもなお残る彼女のカリスマで強力な「力」によるもので、
卑弥呼の遺骨は頭蓋骨、背骨の一部がまだ存存しており、
埋葬時には絹の着物を着、女性には珍しく、剣を持って埋葬されているそうです。
石室の四隅には彼女の日常品が納められた土器があるそうなw
話しが少し脱線しましたがw
それ以前から、細かく見ていくと、
それぞれの時代、どうも違った特徴を持つ人々が居たようなんです。
それは東シナルートや北方ルート(カムチャッカ半島より)だけでなく、
意味から(ポリネシア等)のルートも考えられる
幾つものルートから人がやってきていたことを示す、
決定的な証拠ではないか、と言われています。
日本人は他のアジア人、
身近な比較では、モンゴル人、中国人、朝鮮人と違って、
いろんな顔、スタイルの人の比率が大きい。
韓国人は整形率が高いのでイマイチ分からないかもしれませんが、
ヒラメ顔で顔面が大きく、まぁ、エラが張っているのが特徴です。
例えば、ぼってり一重の人もいれば、二重(または奥二重)の人もいる。
上記したように更に欧米人のような人も居たり、
バリエーションに富んでいることからも、
単純に単一民族として片づけられる存在ではないことが分かります。
文化の面から見ると、
日本神話とギリシャ神話にまったく共通するお話があったりして、
それらは、今の我々が思っているより、
古代の人々の往来は活発だったことを裏付ける証拠なのでは?
などと思うワケです。
・・・まぁ、人の創造力には限界があり、
結果、似通ってくるものだ、という見方もできますがw
縄文人、弥生人という単純なものではなく、
それ以前の人種などが複雑に交じりあったのが今の日本人、
ということなんでしょうが、
結局のところ、未だ、日本人のルーツは解明されてはいません。
海外の人類学者も研究してますが、ナゾですね。
分かっている事は、我々は「特殊な存在である」、ということです。
近年、科学の発達により、
免疫タンパク質や、持っているウィルスから、
その起源に迫る試みもされているようですが、出てくる答えに共通性がなく、
決定打となる答えは出ていない。
ただ、文化(国民性)の面で見れば、
我々、日本人が特殊な環境で育まれてきたのは事実です。
それは人種の交わり、ということだけでなく、
島国という自然環境の上での孤立化、
その後、「鎖国」という人為的な上での孤立化が影響したものでしょう。
閉鎖された環境で暮らすには我を押し通してケンカするより、
協調性を持つことが重要だった、ということです。
そういった中で、良いものは受け入れ、そして改良していく、という、
日本人特有の資質が生まれてきたのだと思います。
モラルも然り、です。
それは悪い面では個性を押し殺す方向性を持つ危険性もあるんですが・・・。
戦後の急速な復興は海外が驚愕するものですが、それがいい例でしょう。
それを学ぼうとしている国もありますが、
残念ながら、海外のどの国だって真似できないものだと思います。
そして、これからの日本人は、ということになると・・・。
こんな時代だからこそ、日本人のアイデンティティを失うことなく、
国際的に活躍できる人材が求められる。
今までは国際社会に追いつけ追い越せの一念で突っ走ってきたが、
今や周囲を見渡すと・・・
既に上はなく、肩を並べるどころか追い抜いている部分も多々ある、
という状況です。
つまり、もう「お手本」はないワケです。
グローバル化、という言葉はキライなんですが、
国際社会の中でリーダーシップを取れる国となり、
これからはそういった人材を育てる必要があるのかもしれません。
それが真の国際化、ではないでしょうか。
コミュニケーションが苦手=外交が苦手、というのも日本人ならでは、
ですしw
まぁ今の日本の受験システムでは、
そういう人材が育つかどうかは甚だ疑問ですが・・・(^_^.)
仮に一部の人物のみがそうなっても意味はなく、
日本人そのものの、意識の底上げが必要ということだと思います。
Roadsterの個人的考えではありますが。
ナゾだらけの我々、「日本人のルーツ」ですが、
それを絶やすことなく、
未来へ繋げるのも現在に生きる我々の務めのような気がします。
と、言うことで・・・
最後は「「これからの日本人の展望」、という話になっちゃいましたがw
これで、この話の締めとします。