ママになって9ヶ月。
ひさびさの日記。

いろんなことがありすぎて、
何から書いていいのやら。

成長記録には書けないことを、
書いてみようかな。

まずは、出産して、親とは、
親の役目とはなにか、
考えさせられた出来事から。

彼は小さな障害を持って生まれてきた。
ぱっと見た感じはわからないけど、
今となってはどってことないけど、
生まれた直後、その事実はわたしを動揺させた。

影響のひとつとして、
吸う力が普通の子よりも弱いから、
うまく母乳が飲めない、ということ。

対策としては、
吸う力が弱くても飲める哺乳瓶で、
ミルクを飲んで栄養をとる、ということ。

周りの人からすると、
なーんだ、哺乳瓶で飲めばいいじゃない、
ってとこなんだけど。

普通の子とちがうんだ、
というショックと、
母乳が飲めなくて泣いて拒否する姿に
落ち込む気持ちをとめられず。

そんな挫折感を抱えながらも
必死で対応するしかなく。

直接飲んでもらえれば必要ない
搾乳する辛さも知った。
搾乳した後、哺乳瓶で飲ませるから、
時間も2倍。

飲んだら搾乳、を毎時間繰り返してたから、
最初のころは眠った記憶がない。

だんだん搾乳が間に合わなくなって、
ミルクが増えていくのも苦しかったな。

そして、こんなに頑張ってるのに、
やはりうまく飲めないのか、
体重が増えず、問題児に。

生まれたときから体重が減り続けて、
3週間立っても戻らなかった。

検診クリアできなくて、
何度も病院にいくことになるなんて、
生まれる前は想像もできなかった。

必死なわたしを心配して、
もう、搾乳やめて完全ミルクにしたら、
という周りの声。

有り難かったけど、
こだわりすぎてはいけないと思ったけど、
直接飲めるようになってほしいという、
思いが捨てられず。

ネットでみた吸う力が強くなったら、
直接飲めるようになるという話や、
母乳を拒否されても、何度もくわえさせたら、
飲めるようになるという話をたよりに、
あきらめきれないでいた。

そんなある日、生後3週間目のある日に、
突然、彼は飲めた!
直接、一生懸命飲んでくれた。

待望の赤ちゃんだったのに、気持ちが追い付かず、
笑うことができないでいたけど、
初めて心からうれしいと思った日になった。
大げさだけど、希望の光がみえた、と思った。

その日から、うまく飲めたり飲めなかったりが続いて、
何度もめげそうになったけど、特訓の毎日。
成し遂げたいことがあるなら、
強い気持ちでがんばるしかない。

お腹がすいて泣かれたら、まず母乳を直接あげてみる。
足りないようならその後、哺乳瓶でミルク、という運用に切り替える。

ミルクがたくさん無駄になったけど、
後悔のないように、できることは全部したかった。

その後も常に母乳が足りているのか、自信が持てないでいたけど、
彼がゴキゲンでいるか、満たされてるかを基準にして、
少しずつミルクを減らし、2ヶ月後には、
夜に1回、栄養を補完すべく念のためあげるだけになった。

それでも、体重は順調に増えて、
3ヶ月検診では、少し平均は下回ったけど、
標準レンジの中に入って、問題なし!
そういってもらえて、ほっとした。

親の役目とは、しつけとか、教育とか想像してたけど、
まずは、きちんと食事をあたえて、栄養をあたえて、
体が健やかに成長するようにすることなんだと、
それが一番基本で一番大事なんだということを、
実感して、学んだ。


今後、食事をつくるのが面倒になったりしたら、
この初心を思い出してがんばろう。

その後、上手にゴクゴク母乳を飲めるようになって、
ぷくぷくしてきた息子の後日談。
7ヶ月検診のとき、栄養足りてますかね?と、素で聞くわたしに、
「見りゃわかるでしょ」といい放つ先生。
よく見たら標準のレンジを越えそうな息子の体重が書いてあり、
この日を境に夜のミルクもやめました。

最近は卒乳のことも考えはじめたりして、
母乳育児に悩みはつきない。

しかし、特訓につきあってくれた息子、
今となっては若干ふとりぎみな息子、
普通の子との差を忘れさせてくれた息子、
本当に君はがんばった。
ありがとう。
これからもいろんなことがあると思うけど、
力をあわせて、強い気持ちで乗り越えていこうね。
絶対、大丈夫!