「夜景のまち」として人気が高まっている北海道室蘭市の「測量山ライトアップ」が、資金集めに苦慮している。1夜分4000円でメッセージ付きの寄付を募り、10月には連続点灯8000日を迎えるが、大口の寄付はほとんどない状況だ。実施主体の財団法人「室蘭ルネッサンス」の平武彦理事長(65)は「1人でも多く協力して」と訴えている。

 測量山(199メートル)には7本のテレビ中継塔があり、日没後から深夜0時(秋冬は午後11時)まで、青、緑、オレンジなどの光で照らされる。88年、市の経済を支える製鉄所の合理化が進む中、「街の希望をともそう」とライトアップが始まり、02年8月には連続5000日を超えた。

 寄付金とともに寄せられるメッセージは地元紙に毎週掲載され、結婚や誕生日のお祝い、企業や店舗の顧客への感謝、ゴルフのホールインワン記念など、さまざまな思いを届けてきた。近年は出産や新入学のお祝いが減り、法事や命日に合わせた供養が多くなるなど、少子高齢化の世相も反映している。

 しかし最近は不況の影響などで申し込みが減り、5月には翌週分の予定すら立たなくなった。地元紙の応援などで連続8000日までのめどはついたが、資金不足は慢性的だ。

 記録を絶やさないためには、点灯日の指定がない申し込みを増やすことがポイントで、室蘭ルネッサンスでは長期的に活動を支えてくれる賛助会員(法人年会費1万円、個人3000円)の獲得にも力を入れる。問い合わせは事務局(0143・23・6600)。【新庄順一】

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