会派あおぞらでは、3/25-26に視察に行って参りました。
視察箇所、内容は下記のとおりです。
クリックして頂く、それぞれの記事に飛びます。
①小布施町(景観、農業振興について)
②刈羽原子力発電所(現地視察、福島の現状)
③南魚沼市(景観、コメ普及条例について)(←今ココ)


③南魚沼市(景観、コメ普及条例について)

小布施とは違い、徹底的な民間主導で街づくりを行った街です。
「コシヒカリ条例」「牧之通りの街づくり」の2項目を視察しました。

「南魚沼市コシヒカリの普及促進に関する条例」は、
議会として、コシヒカリの普及に関して率先して政策提言したこと
コシヒカリ条例として南魚沼市が全国的に注目されたことには大きな意義があります。

平成25年10月10日の「南魚沼市コシヒカリの日」に制定されたばかりで、
まだ具体的な施策的な動きは出てきていませんので、
今後、どのような形で条例が運用され、
コシヒカリ普及に寄与するのかが課題であると思います。

一方、コシヒカリ条例は方法論であるとして効果に疑問を呈する方もいます。
説明して下さった牧之通り組合長の中嶋さんです。
牧之通りは、平成23年の「都市景観大賞」を受賞しました。



中嶋さんは「方法論」では物事は動かない、ということで、
街おこしに必要な3つの考え方をご提言して下さいました。
①思い
②ロマンを形にすること
③非日常をつくること


また、
・自立(自ら立つこと)
・自律(ルールを守ること)
・自活(活かすこと)

の大切さも教えて頂きました。

その街に住む人がまず自分たちの街を誇りに思い、
その街をどうしていくのかを真剣に考え、
行動を起こすことが何よりも大事である
とのことです。

あとの街おこしの方法論は幾らでもあり、
自分たちの街にあるものを活かして、
ストーリーを
魅力的なものに膨らませて、
非日常をつくりだすだけ、ということです。

また、最初に作るのは男の仕事で、
あとは女性が運用していく、女性の感性で物事をすすめるべき、
という考え方も述べられていました。


最初の牧之通りの街づくり案の起草段階では、
多くの方が反対していたとのことですが、
言葉と力()で反対する人をねじ伏せてやり遂げることが出来たのは、
中嶋組合長の人柄があったからこそ、と感じました。
中嶋組合長は先祖代々地域でも有名なお家柄の方ですが、
こうした立場である方が街を真剣に思い、動いたからこそ、
今の牧之通りの成功があるのだと思います。


【視察から学んだこと、東松山で活かせること】
・まず、自分たちが住みたい理想の街を描くこと
・自分たちの街にあるものを活かすため、再確認すること
・リーダーを探す、育てること


基本的なことですが、自分たちが住み良いと感じる街でない限り、
他人に薦めることは出来ませんよね。
最近の私は、いかに人を呼び込むかの、
方法論に考え方が固執していたと、大きな気付きを得ました。

まず、自分たちの街の未来像を真剣に考える必要があります。
その上で、中嶋さんが行ったように街の青写真をつくり、
事業者、住民の方々を説き伏せるぐらいの覚悟が必要です。

東松山にも、焼き鳥、梨、箭弓神社など、
PRの軸となる歴史的、文化的な資産がたくさんあります。
そういったものを活かしながら、
地域住民を引っ張っていくのには、
思いと意志と戦略を持った人が必要です。

私の参加するNPO法人ぶらっと東松山で、
ぜひこういった話し合いを深く行い、
グランドデザインを描くとともに、
思いのある団体、人を巻き込んでいければ、と思った次第です!
行動、を起こさねばですね!