最近、2045年という時点とシンギュラリティ(技術的特異点)の話題をよく目にします。ユヴァル・ノア・ハラル著の「ホモ・デウス」にも、経済同友会から送られてきた「危機感なき茹でガエル日本」(中央公論新社)にも大きな節目として位置づけられています。

 

あと26年後。決して遠い将来の話ではありません。生きていれば私は99歳で人生100年の寸前です。2045年の時点で日本はどうなっているのか、世界はどうなっているのか。科学技術の「進歩」で従来の人間の経験則では計り知れない社会が待ち受けているという予測です。そしてその科学技術の「進歩」を人間が制御できるのかどうかという本質的問題に突き当たります。知恵を与えられた人間が幸福になるのか不幸になるのか。まさにギリシャ神話のプロメテウスの話です。