おや!
サマソニ決まったねー、マッド!
ってぇことは何かい?
今年のオモテはマッド→スリップノット→NINって塩梅かい?
クリマンさん、粋だね、どーも。
ただ、これだと若い子らはメインの前に疲れちまうんじゃないかい?
今の若い衆はNINなんて聴いてないだろうからねぇ。
大トリなのにやたらスカスカ、なんてのは勘弁しておくれよ。
俺が初めてマッドを観たのはまだ学生の頃。
場所は大阪、IMPホール。
俺はここで産まれて初めて、「床がうねる」という現象を経験した。
全員がジャンプなりモッシュなりするんで床が波打ってる訳だ。
俺はその日風邪をひいていたので、
大人しく観ようと思っていたのだが、
フロア全てがモッシュピットと化した為、
俺もその渦の中に有無も言えずに巻き込まれた。
ライブも後半、客のノリも最高潮、ダイブの数も半端じゃない。
前の方にいる奴らは全員ステージに上がっていくように見えた。
その内、ステージ上にいる人間の数が膨れあがる。
10人…20人…、いや、一クラス分以上は居た。
なんだこりゃ。
Takeshiも苦笑い。
Kyonoは…アレ、いない。
どこだ?
と、思ったら、客席から這い上がってきた。
あんたが下に居てどうする。
終了後、お洒落なショッピングモールに湯気を立たせた若者たちが
至る所にへたり込んでおり、
大阪ビジネスパークは「はだしのゲン」2巻の様相を呈していた。
演者と客のボルテージがここまで高いライブはあれ以来観たことない。
このアルバムはマッドがデジタル化する一歩手前で、
これ以前のハードコアスタイルと今のスタイルを繋ぐミッシングリンク。
「只のハードコアバンド」の殻を突き破る音がバリバリと聴こえてきます。
- アーティスト: THE MAD CAPSULE MARKETS, TAKESHI“¥”UEDA, GEORGE COCKLE
- タイトル: 4 PLUGS