先週、名古屋市美術館で「シャガール展 三次元の世界」を観覧してきました☆
私が初めてシャガールの絵を知ったのは、確か中学の美術の教科書だったように記憶しています
鮮やかな色彩と独創的なモチーフやモデルが描かれる作品は、とても強く印象に残り、近くで展覧会が開催されるたびに観に行っております
<誕生日>
愛妻ベラとの幸せをテーマにした作品も多く「愛の画家」とも呼ばれたシャガール
ユダヤ系ロシア人として故郷ウィテブスクからパリへ赴き、そこでベラと結婚をするのですが、母親を病気で亡くしてしまいます
ロシアへいったん戻ったものの、再びパリでの活動を再開した彼は第二次世界大戦の勃発によるナチスの迫害を受けアメリカへ亡命
アメリカでの暮らしで最愛の妻ベラを亡くしたシャガールは南フランスの小さな村に永住することを決意し、60代でユダヤ人女性ブロツキーと再婚
悲劇や苦悩、悲哀が根底にありながらも、愛や幸福を求めた心情が晩年の作品にも感じられます
<ふたつの頭部と手>
60代半ばに差し掛かってから新しい表現手段に創作意欲を沸かせたシャガール
今季の展覧会では出展のうち3分の1が彫刻と陶器で、日本で紹介されるのは初めてだそうです
彼の三次元の世界からも独創性が見て取れ、平面から立体へと世界を広げた作品に改めて刺激を受けてまいりました
(画像はお借りいたしました)