ドアの向こう側 | Let's easily go!気楽に☆行こう!

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映画、写真、B級グルメ、格闘技、そして少しばかり日常を語る雑記帳です。


千葉県N市に、怖い話が大好きな少年がいました。

保田マサルくん、まだ12歳の小学校6年生です。

そのマサルくんの近所に霊感が強いと言われている

三十代の綺麗な叔母さん・・・叔母さんというより

お姉さんのような美紗子さんが住んでいました。

マサル君は美紗子さんと、とても仲が良く、

お菓子をくれたり、怖い話も聞かせてくれて

一人っ子のマサルくんも美紗子さんを

叔母さんといより、お姉さんみたいに慕っていました。



夏休みのある日、マサルくの両親が、

「今日は帰らないから、晩ご飯は美紗子さんのところで食べてね。

美紗子さんには話してあるから」

と言われたので、夕方歩いて叔母さんの家まで行きました。

美紗子さんは、一人暮らしの独身で、

マサルくんをいつも通り優しく迎えてくれました。



夕飯を食べ終わり、二階の部屋にいる美紗子さんに

また怖い話を聞かせてもらおうと、

美紗子さんの部屋に行きました。ドアを開けて

「ねえ、美紗子さーん、また話を聞かせてよ・・・」

すると美紗子さんは振り返ると、少し険しい顔をしました。

「どうしたの?」とマサルくんが聞くと、

「マサルくん、こっちにいらっしゃい」

マサルくんが椅子に座っている美紗子さんのもとへ行くと

「あなた、霊って信じる?」

マサルくんは「ええ~、わかんないよ」と答えました。

すると美紗子さんが手を2回、


パン!パン!


と叩きました。すると、


ドタ!ドタ!!ドタ!


何かが階段を駆け上ってくるような

もの凄く大きな足音がしました。

マサルくんには何が起きたのかわかりませんでした。

すると、美紗子さんは落ち着いて

「今、ドアの前にいるわよ」

確かに何かの気配を感じます。

「でも、大丈夫!この部屋の中にまで入ってこれないから」

マサルくんはガタガタ震え出しました。

「怖いよ~」

美紗子さんがお経を唱えるとその気配はなくなりました。

そして「今日は危険だから、もう、お家に帰りなさい」


マサルくんは美紗子さんの家を出ると、

外はもう真っ暗です。

「いっしょに僕ンちに行こうよ~」

「まだ家に残って、やることがあるから・・・」

「じゃあ、何かあったら電話するから、すぐに出てよね!」

「うん、わかった!約束する」

マサルくんは自宅に向かいました。

何度も振り返ると、その度に玄関前の美紗子さんが

笑顔で手を振ってくれました。




自宅に戻ったマサルくんですが、やはり一人だと怖い・・・。

家中の電気をつけ、二階の自分の部屋に戻り

テレビを点け、お笑い番組を見ました。



どのくらいたったでしょうか。

楽しいテレビを見ていたので、もうすっかり

さっき起きたこと忘れてしまいました。

「キャハハハハッ!」

あまりに楽しかったので、マサルくんは

手を叩いて笑ってしまいました。

その瞬間、テレビが消え、部屋の明かりがチカチカ点滅すると


ドタ!ドタ!ドタ!


と、一階からマサルくんのいる二階の部屋まで

駆け上がる足音が聞こえました。

一瞬、息をとめて耳をすますマサルくん。

目を部屋のドアに向けた瞬間、


キィッ・・・


ドアノブが回りました。


「キャーッ!」


マサルくんはドアに飛びつくと

開こうとするドアを懸命に引っ張りました。

すると

「マサルくん、わたし!美紗子っ!」

「えっ、美紗子さん?」

ドアノブから手を話すとドアが半分開きました。

美紗子さんがいました。

「用事が片付いたから、来てみたの。

玄関のチャイムは鳴らないし、玄関の鍵はかかってなかったし・・・。

心配しちゃった」

美紗子さんは部屋に入ってきました。

「でね、マサルくん・・・。

わたしの友達がどうしてもマサルくんと

友達になりたいって言うから

連れてきちゃったの・・・。ごめんね」

すると、

半開きだったドアが全開となると、

向こう側にたくさんの幽霊・妖怪・怪物がいました。




Let's easily go!気楽に☆行こう!
Let's easily go!気楽に☆行こう!
Let's easily go!気楽に☆行こう!


あらら!ベム、ベラ、ベロもいる!

Let's easily go!気楽に☆行こう!




美紗子さんは

「多すぎてみんな、家に入りきらないから、

道路まで出ちゃってるの、テヘッ!」

マサルくんは二階の窓から表を見ると

家の外は凄いことになっていました。



Let's easily go!気楽に☆行こう!
Let's easily go!気楽に☆行こう!
Let's easily go!気楽に☆行こう!
Let's easily go!気楽に☆行こう!


マサルくんは、今日はこれから楽しくなるぞ!

と、ワクワクせずにはいられませんでした。










【ドアの向こう側】 終わり

※この物語はフィクションです。