麻生副総理兼財務大臣のナチスの手法に学んだらどうなんだという発言にドイツや、米国のユダヤ人団体、中国や韓国から批判の声が上がった。今日事態の収拾を図ろうと発言を撤回すると発表したり、菅官房長官が安倍政権としてナチスを肯定的に見ているようなことは決してないと発表したり、幕引きを図りたいようだが、誤解もくそもない、静かな状態でいつの間にか変えられていたワイマール憲法、ナチスドイツのあの手法に学んだらどうかとはっきり本人が憲法改正の講演で発言している。誤解を招いたのではなく、発言そのものに反発したことは明らかだ。
 ここが自分たちの手で戦争犯罪人であるナチスを追及してきたドイツと連合軍の東京裁判で中途半端な幕切れを迎えてしまった日本との違いなのだろう。