ワンコと暮らすという事

Bが我が家に来てから、毎日お散歩に行く公園がありました。夏は暑いので、日が暮れてから行く公園。ある夜、女の子がミニチュアダックスの子犬を連れてお散歩にきました。４ヶ月のSちゃんです。その日からほぼ毎日会うようになりました。Bとも仲良く遊びます。会うと、いろいろお話するようになります。彼女は看護学校の学生さんでした。

私:｢毎晩一人で来て、ご両親は心配なさらない？｣

ある夜私は聞きました。

彼女:｢あっ、私、学校の寮なんです｣

私:｢えっ！寮でワンコOKなの？｣

彼女:｢エヘッ、内緒で飼ってるんです。｣

私:｢!!!じゃあ、学校行ってる間はどうしてるの？｣
彼女:｢そのままおいてるから、おトイレ失敗ばかりなんですよ～｣

｢…………｣

Sちゃんはどんどん成長しました。やんちゃな男の子になりました。そして、よく吠えるワンコになりました。
もうすぐ１歳になろうという時から、彼女とSちゃんの姿を公園で見なくなりました。
また、夏がやってきました。公園で誰かに声をかけられ、振り返ると看護学校の彼女でした。

私:｢久しぶりー!元気？あれ？Sちゃんは？｣

彼女:｢ああ、もうワンワン吠えてうるさいから、手放したんです｣

私:｢はぁ？………｣

ふとバックの中から小さなお顔が出てきました。

私:｢あれ？ワンちゃん？｣
彼女:｢うふふ、可愛いでしょ？３ヶ月なんです｣

その子犬はSちゃんと同じミニチュアダックスでした。
彼女:｢Sを手放したてホッとしたんだけど、だんだん寂しくなっちゃったんですよねー!だから、また。｣

私:｢じゃあ、今はワンコOKのところに住んでるの？｣
彼女:｢あっ、寮ですよ～♪｣

このこにも

このこにも

幸せをもらっている私達。具合が悪いと、心配でたまりません。寝顔をみるだけで笑顔になります。元気に遊ぶ姿を見ると、私達も嬉しくなります。

彼女にとってのSちゃんはどんな存在だったのでしょうか。もう４年も前の事なのに、書いてるだけで泣けてきます。
ワンコやニャンコや、家族として生活している多くの動物が、幸せでありますように。

お昼に食べた