東日本大震災がマグニチュード9.0、観測史上最大規模の地震となりました。
日々のテレビでは家族と離れてしまった人、再会を果たした人と様々な人間ドラマを繰り返し報道しています。
河北新報 3月13日(日) http://ichigen-san.iza.ne.jp/blog/entry/2192715/
関東の横浜、それも私の家周辺は何事も感じられない状況でしたが、計画停電と言うまるで戦時中のような状況を体感せざるを得ない事となりました。
地震の余波は間違いなく生活に影響を与えています。
この計画停電は4月いっぱい行なわれるとの事で、今とても心配な事はオーディションの開催です。
スタジオは地下、電気がなければ真っ暗闇です。
時間を精密に区切って開催をする事になるのでしょうか。
普通に考えれば延期や中止をすればよいのでしょうが、私はラジオというメディアに関わった者としての責任を果たしたいと思っています。
メディアはお客様のもの、お客様が辛い時苦しい時にこそ活動をしなければならないものです。
時に個人の苦難を我慢しても、提供しなければならないところだと私は考えています。
第二次世界大戦後、『りんごの歌』という1曲の歌がラジオから流れて、日本の人々の心を救いました。
メディアとは、そう言う力を持っているのです。
私は、ラジオの放送…それに密接に関わるオーディションや講習を休むと言う事は、お客様に届ける物を失う事になると考えていて、どうしても延期や中止を選択できません。したくありません。
とはいっても、私にはお話を届ける事しか出来ません。
今必要な救援活動が何も出来ないというもどかしさが付きまといます。
何をすればいいのか?何が出来るのか?お話しなんてのんきに書いていていいのか?
私は災害のテレビを見るたびに思います。
それでも、自分に出来る事を一生懸命やるしかありません。今の私にはこれしかないのです。
今回作りたいと思った『声優団体』は、私の願いです。
人々に勇気を!人々に力を奮い立たせられる、そんな事が出来る団体になって欲しいと願っています。
そう言う力が皆さん一人一人には秘められています。
その力を心を込めて、演じると言う手段で電波に、ネットに乗せて欲しいと願ってやみません。
そこに『責任感』がいるのです。
人を思いやる心、包み込む優しさ、守る勇気、それを相手に示す責任感です。
まず自分が元気な事、決めた事をやり通すこと、伝えきる事、その責任感でもあるでしょう。
ぜひ、人の心に届けられる思いをもって来て下さい。
技術よりそんな強くて優しい方を心から待っています。
仲河美希