Just Footprintsへ (11/16~11/18 南アフリカ) | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

The Just Footprints Foundationは、南アフリカのヨハネスブルグに拠点を置く、難病や障害を抱えたコドモたちを対象とする自然体験施設です。

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凶悪犯罪数の多さから、「世界一危険な都市」と揶揄されるヨハネスブルグJohannesburg。

なので、今回の旅では、ヨハネスの街に立ち寄ろうか、あるいは飛行機のトランジットだけで済ませようか悩んでいたのですが、Just Footprintsにコンタクトを取ってみたトコロ、Chairperson(会長)のLeoneから返信をいただきまして、なんと会って話を聞かせてもらえるコトになったのです!

しかもちょうどヨハネスに滞在可能な日程の間で、

地元の特別支援学校の生徒と2泊3日のキャンプをやるけどボランティアとして参加してみる?」

とのお誘いをいただき、急遽ヨハネスブルグに5日間滞在するコトにしたのでした。
何とまぁ…ありがとうございます。

Just Footprintsは、南アフリカの医療・福祉系の組織である

CHOC(Childhood Cancer Foundation South Africa)(小児がんのコドモ支援組織)
The Reach for a Dream Foundation(life threatening illnessesを抱えたコドモと家族の夢を叶える組織)
Ithemba Trust(障害児支援組織)
Cotlands(エイズ孤児支援組織)

などや(※)、またアメリカの難病児自然体験施設Hole in the wallとも連携のもと、2008年からキャンプを実施しています。
(※:The Just Footprints Foundation "Founding Partners"

キャンプの対象のコドモは、小児がん、障害児、エイズ孤児など。
特に最後の対象はアフリカならではと思いますが、合わせて年間20回程度のキャンプを実施しているそうです。
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本キャンプ場は、プレトリア近郊のgame reserve内に建設計画中ですが(※)、現在は周辺の既存施設を利用して、プレトリアの他にケープタウン、ダーバンでもキャンプを実施しています。
(※:Just Footprints Site Development.pdf

今回は、Gateway Schoolというヨハネスの支援学校のコドモたち約60人を対象に、Footprintsのスタッフ5人、医師1人、Footprintsのボランティア20人、施設のスタッフ5人程度でのキャンプ実施となりました。
なお、だいたい大人はコドモの半分くらいの人数になるように調整しているそうです。

ボランティアはヨハネスやプレトリアの大学生中心で、何人か特別支援学校の先生や体育教師もいたり。
そして彼らは、毎回のキャンプで公募して変わるというよりも、この定まったメンバーで、少なくとも今年のプログラムはずっと回していく、という感じでした。
(なのでボラはほぼ全員が顔見知りでチームビルドされていて、最初は若干入りにくさもありつつ。苦笑)

なお、大学生は南アフリカ出身の若者の他、1年だけ南アフリカに留学に来ているイギリス人やドイツ人も参加していました。
これは別記事に改めて書こうと思いますが、南アフリカの、少なくともヨハネスブルグやケープタウンなどは、いわゆる「アフリカ」というイメージからはかけ離れています。大都市として、先進国と遜色ないほどに近代化が進んでいて、教育・医療水準も相応に整っていて、旧宗主国のイギリスだけでなく、ヨーロッパ全体からも、勉強や経験のために人が集まってきています。

また、アメリカのGKTWでは多少とも日本人ボランティアが来るコトがあるようでしたが、さすがに南アフリカのキャンプとなると日本人がボラとして来るのは初めてだそうで、ずいぶんと好奇の眼差しを向けられました。笑

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さて。
今回のコドモたちは同じ支援学校からやってくるため、初対面でのアイスブレイクからチームビルドをしながらキャンプを創っていく、という感じではなかったです。
どちらかというと、「支援学校側にFootprintsのプログラムをパッケージとして提供する」コトで、

・彼らにFoot Printsのプログラムを体験してもらう
・キャンプ施設利用の回転率を上げていく
・その中でスタッフやボランティアのスキルを向上していく
・PRしてファンドレイズに繋げていく

等を目的としているのかなと思いました(主観ですが)。

今回は2泊3日といっても、初日の夜に着いて、最終日は午前中のうちに帰るので、実質アクティビティができるのは中の1日だけです。
(夏休み期間(6月~7月)のメインのキャンプは5日間~7日間くらいでやっているそうですが)

初日の到着後にグループ分けをして、2日目はベテランボランティアが企画準備した各アクティビティで遊んだり、アフリカらしくgame driveに行ったり、料理対決プログラムがあったり、夜はグループ毎に出しモノをしたり…。

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朝のダンスプログラム。
「ダンス」って、やっぱり文化が違いますね。日本ではなかなかお目にかかれないですものね。

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水をかけられながらハシゴを登るアクティビティ。

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棒でボールを転がしていく、ある種のサッカー的な?

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ウォータースライダー。助走をつけて飛び込んでセルフでスライドしますww

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休憩時間のスイカは世界共通♪

game driveは、要はサファリのイメージです。
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さすがアフリカ、普通にキリンが群れをなしています。笑

夕食は、ポエキーpotjieという南アフリカの郷土料理で料理対決。
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南ア版ダッチオーブンを使って玉ねぎと肉を炒めて、根菜を中心に各種野菜を上に敷き詰めて蓋をして、2時間ほど炭火で焼きます。
一番上にジャガイモを丸ごと置いていて、それが柔らかくなったら出来上がり♪だそうです。

そして夜はグループ毎に出し物ww
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あと、特別企画として、南アのプロサッカー選手(ゴールキーパー)が来て話をしてくれたり、
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協賛企業の人たちが(自社製品を使ってww)食事を振る舞ってくれたり。
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…うん、活動自体は、game driveを除けばそれほど世界で変わるモノではないんですね。


しかし改めて思うと、今回が国外で初めてのコドモ野外キャンプ経験でした。
アメリカのGKTWは、あくまでも家族が主役で、ボランティアはそのバックアップをするだけだったから、コドモたちを引っ張っていくようなコトはまずなかったし。

でもだからと言って、緊張している場合でもなければ、そんな時間もなくて。
あるいはまだまだ足りない英語力や、あるいはアフリカーンスが理解できないコトをこの場で嘆いても仕方なくて。

最初は仲の良い子同士で集まりがちだったコドモたちも、2日目の活動を通して徐々にグループやボランティアとも馴染んできて、色々と話すようになって、日本についても色々と聞かれたりもしました。

個人的には反省の多いキャンプでしたが、反省の数だけの、それ以上のモチベーションとパッションをもらったキャンプでした。

"amazing campz for amazing kidz"

そんなキャンプを、これからもFootprintsは創り続けていくのですね。


また、ChairpersonのLeoneには、「Footprintsのキャンプ施設を見たい」なんて突然のお願いをしてしまったにも関わらず、到着日にはヨハネスの街を案内してもらって、今回のキャンプにボランティア参加させてもらって、さらにそのあと家に泊めてもらってご飯もご馳走になって、Footprintsのこれからの未来ビジョンについても話を聞かせてもらって、たくさんたくさんお世話になりました。

「私はあなたの南アフリカのお母さんになったから、全然遠慮するコトなんてないんだから!」

って。
本当に有難いコトです。

当初は降り立つコトを一番恐れていた世界一危険な都市ヨハネスブルグが、今ではアフリカで一番身近な街になっています。

関わりを持たせてもらった野外キャンプがあって、
繋がりのできたボランティアやコドモたちがいて、
そして大好きな南アフリカのお母さんがいる、
大切な故郷のひとつになりました。

こうして、一つ一つの出会いからココロの故郷が増えていくのが、
世界中のローカルがどんどん身近になっていく感覚が、
もうどうしようもなく好きです。

「あなたはこれから、Just Footprintsの日本大使ね。翻訳とかPRとかお願いすると思うから、これからもよろしくね」


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…自分はひょっとしたらこれまでよりももう少し、生きてみたいこの世界にもう少しだけ深くコミットしながら、これからの人生を生きていけるのかもしれません。