この人生をつくってきた本たち | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

最近TenDoku(テンドク)の紹介本を考えながら、これまで読んできた本を振り返る機会が多くありました。

そんな中、改めて気付きました。
自分のこの人格が形成されるまでには、人生の原体験と、人との出会いだけじゃなく、人生の各段階での本との出会いも、思った以上に影響を与えていたのだという事実に。

せっかくの気付きなので、過去の振り返りと備忘の意味も込めて、これまで読んできてココロに残ってる本たちを、ざっと書き出しておこうと思います。
それぞれのレビューまでは書けませんが、ひとまずはご紹介までに。


■中学時代■

風の谷のナウシカ 全7巻(宮崎駿)
アルケミスト―夢を旅した少年(パウロ・コエーリョ)
モモ(ミヒャエル・エンデ)
他ミヒャエル・エンデの作品たち
ハックルベリーフィンの冒険(マーク・トウェイン) 他マーク・トウェインの作品たち
赤毛のアン(モンゴメリ)
ゲド戦記(アーシュラ・ル・グウィン)
星の王子さま(サン=テグジュペリ)


過去のブログ記事でも書いていますが、中学生の頃は、ひたすらファンタジーを読み漁っていました。
別に当時、現実から目を逸らそうとしていたわけでもないと思うのですが…。
ただ、自分なりに現実を捉えるためには、自分のココロの中に原点というか、指針のようなモノが必要だというコトを漠然と感じていたんだと思います。
そしてその拠り所を、物語に求めていたのだと思います。

この頃に読んだ物語たちは、今も変わらずココロの真ん中で自分に価値基準を与えてくれているし、いつだって自分の背中を押してくれます。


■高校時代■

もの食う人びと(辺見庸)
フォトジャーナリストの眼(長倉洋海)
センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン)
旅をする木(星野道夫)
ゾウの時間 ネズミの時間(本川達雄)
卵が私になるまで / われわれはなぜ死ぬのか(柳澤桂子)
童話物語(向山貴彦)


相変わらず物語も読んでいましたが、徐々に物語以外の本にも手を広げていった頃です。
「もの食う人びと」、「フォトジャーナリストの眼」を読んで、自分も将来は世界を回って、世界のリアルをこの目で見なければならないと思いました。
「センス・オブ・ワンダー」、「旅をする木」を読んで、自分は北海道に行って自然を相手に生きてみたいと思いました。
「ゾウの時間 ネズミの時間」~「われわれはなぜ死ぬのか」を読んで、学校の勉強だけでは物足りなかった生命科学への知的好奇心に火がつきました。
「童話物語」は、ちょっとココロが折れそうになった時に何度も読み返した物語。

さすがにまだ、将来を決めるまでには至りませんでしたが、その後の人生を振り返ると、少なくとも
・大学は北海道に行って自然と向き合う
・大学時代に世界を旅してリアルを知る
という確かに達成してきた方向性は、この頃の本の影響が大きかった気がします。


■大学時代(前半)■

地球交響曲 ガイアシンフォニー(龍村仁)[DVD]
武士道(新渡戸稲造)
ニングル(倉本聡)
二十歳の原点(高野悦子)
百年の愚行(Think the Earth Project)
貧困の克服(アマルティア・セン)


「ガイアシンフォニー」は今も最新作が作られ続けているドキュメンタリー映画(これだけ本じゃないです)。大学1年の頃に初めて観て衝撃を受けて、その後ずっと自主上映に関わり続けました。
「武士道」は…札幌農学校の学生として、新渡戸稲造を読まずにはいられません。
「ニングル」を読んで初めて、北海道のアイヌという現在進行形の先住民族問題をリアルに意識しました。
「二十歳の原点」は、二十歳を迎えた時まで読まずにとっておいて読んだ名著。
「百年の愚行」「貧困の克服」を片手に、いつも世界の現場に飛び出したい衝動を抱いていました。


■大学時代(後半)■

非営利組織の経営(P・F・ドラッカー)
チェンジメーカー -社会起業家が世の中を変える- (渡邊奈々)
働くひとのためのキャリアデザイン(金井壽宏)
シッダールタ(ヘッセ)


この頃から、「自然」から「社会」へと、意識的に自分の生きる場を変えようともがいていました。
でも「社会」に生きるのに、どんな風な生き方なら自分で納得ができるのかと考えて、悩んで…。
そんな中で出会ったのが、この本たちでした。
今の社会人生活において、きっと一番具体的な指針になっている本たちです。
…シッダールタだけは、ちょっと毛色が違う気がしないでもありませんが…。


■社会人■

国をつくるという仕事(西水美恵子)
二十世紀から何を学ぶか(寺島実郎)
夜と霧(V・E・フランクル)
死ぬ瞬間-死とその過程について(エリザベス・キューブラー・ロス)
電池が切れるまで - 子ども病院からのメッセージ
種まく子供たち - 小児ガンを体験した七人の物語
みんな、神様をつれてやってきた(宮嶋望)


社会人になってからは、ビジネス書を中心に片っぱしから読んでいるので挙げても切りがないのですが…。
特にココロに残っているモノをいくつか挙げると、こんな感じです。



あと、おまけ。
人格形成はしてないけど、大学生のうちに読んでおいて良かったビジネス書とか。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則(バーバラ・ミント)
7つの習慣(スティーブン・R. コヴィー)
金持ち父さん貧乏父さん(ロバート・キヨサキ)
経済ってそういうことだったのか会議(佐藤雅彦・竹中平蔵)
ファシリテーション入門(堀公俊)
発想法(川喜田二郎)
ワークショップ―新しい学びと創造の場(中野民夫)
競争の戦略(M・E・ポーター)
マーケティング・マネジメント(フィリップ・コトラー)


上4冊は、必須。
いや、必ずしも読んでなくても良いんですが、別の本なり経験なりで同レベルの知識・スキルを見につけていないと、ビジネスマン同士、まともに会話が成り立たない気がします。
ファシリテーション以下の3冊は、その手の活動をしてないと必ずしも必要性を感じないかもしれないけど、あと最後の2冊はちょっと分厚過ぎるけど、でもどれも社会人になっても普通に通用するモノたちなので、やっぱり大学生のうちに読んでおきたいな。


さて。
書き出してみたら、思った以上に色々と出てきました。
次回以降のテンドクに合わせて、また読み返して…
まだまだ話すネタには当分困らないみたいですw