そらぷちキッズキャンプ2008 | MY LIFE AS A PIG

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山と農業と旅を愛するAkihisaのブログです。
高崎高校→北海道大学農学部→銀行員(札幌・鹿児島・福岡・US)→旅人(日本縦断・世界一周)→大分大学医学部(編入)→明日は何処…
大分朝読書コミュニティBunDoku主宰/NPO法人NICE GWCコーディネーター/財務経営アドバイザー

そらぷちキッズキャンプ
~ 病気とたたかう子どもたちに夢のキャンプを ~

キャンプ運営側の人と知り合って 、早半年。
今回初めてキャンプに参加して、想像していた以上の、本当にたくさんの楽しさとやさしさと学びをもらった4日間でした。こんなにも子どもたちとスタッフ全員がやさしさに包まれて、一つのキャンプを創り上げるコトができるなんて、正直思っていませんでした。

「外で遊びたい。それが夢だと言う、子どもたちがいる」

そんな子どもたちのために、万全の医療サポート体制のもとで創り上げる医療キャンプ。

「子どもたちの希望を、最大限叶えてあげたい」

集まったスタッフは間違いなく皆がそのvisionを共有してて、100%子どもたちのためを考え悩み行動していました。
その想いを共有してるだけで、初対面とか全く関係なく子どもたちのコトだけを考えて話ができる。
「このほうが子どもたちのためになるよね」ってお互いの意見を言い合える。
当たり前に、みんなが子ども中心で繋がってる時間。

医療知識のない自分が、この医療キャンプでどんな立場でどんな関わりを持っていけるのか、参加する前からずっと不安はありました。
「医療者だけじゃ病院と変わらない。いろんな人が混ざり合って創り上げてこそのキャンプなんだ。」
その理屈はわかるけど…でも、自分に知識がない以上、子どものサインを見逃しちゃうんじゃないかとか、ひょっとしたら無理させちゃうんじゃないかとか、不安がなくなるわけじゃなくって。
医療スタッフがいても、実際に自分だって子どもとマンツーで関わるわけで、子どものどんな小さなサインも見逃さない人間でなきゃいけないわけで…。
そんな医療面に今回はなんとか割り切りをつけながら、でもじゃあ自分はグループリーダーって立場で一体何ができるのかって考え続けた4日間でもありました。

なんで自分はもっとうまく、子どもたちをまとめられないんだろう。
なんで自分はもっとうまく、スケジュールを把握してカウンセラーや医療スタッフに適切な指示が出せないんだろう。
なんで自分は、もっと子どもたちの心に敏感になれないんだろう。

至る所でベテランカウンセラーのフォローをもらって、
医療スタッフにもあちこち走り回ってもらって、
カウンセラーやキャンプスタッフにもすごく助けてもらって…。

みんなの助けをもらいながら、なんとか終えるコトができたけど、実際にはベテランの人がリーダーをしていたほうが、子どもたちはまとまったしカウンセラーも安心して子どもに専念できたんじゃないかと思ってしまう部分もあります。

どこか教育的な観点から自分をリーダーとして立ててくれてるのが、場面場面でひしひしと伝わってきます。
それは自分の成長には繋がるし、次回のキャンプには活きるのかもしれないけど、今この場にいる子どもたちの楽しさや、カウンセラーのやりやすさとか考えたら、もしかしたら今この瞬間のベストではないようで…。
そういう意味で、子どもたちのために参加してるはずなのに、自分のために子どもたちやカウンセラーがどこか犠牲になってしまってるんじゃないかってプレッシャーを感じながらの4日間でもありました。

もっとうまくみんなをまとめたいし、もっとうまくみんなを引っ張っていきたい…でもリーダーである以前に一人のカウンセラーとして、子ども一人一人ともっと深く向き合いたい。子どもと同じ目線で物事を見て感じて、想いを楽しみを共有したい。そして子どもたちの小さな小さなサインも見逃さずに、彼らの抱える悩みとか不安とかを少しでも和らげられる人間でありたいと強く強く思いました。

ベテランのカウンセラーがいなかったら、こんなにうまくグループがまとまるコトも、自分が成長できるコトもなかったと思います。
みんなが信頼できる医療スタッフやカウンセラーだったから、グループに安定感と安心感が生まれたんだと思います。
偶然その中に大学の後輩がいたおかげで、自分は最後まで全力で妥協するコトなく、自身の最大限でやり切るコトができたんだと思います。
こんなにも周りの人に恵まれていて、そんな皆のやさしさがグループを包み込んでいました。
そして子どもたちはただただ優しくて、あったかくて、今ここで確かに元気に遊んでいて…その奇跡が嬉しくてたまりませんでした。

迷惑ばかりかけて自分の未熟さを痛感する毎日だったけど、それ以上にこのスタッフと、子どもたちと一緒にいられる一瞬一瞬が嬉しくてたまらない毎日でした。

次は今回よりもうまくみんなをまとめられるかな。
次は今回よりも子どもたちの心に敏感になれるかな。
次もこんな素敵なグループをキャンプを創り上げるコトができるかな。
もっともっと、経験を積み重ねたい。
もっともっと、医療知識を身につけたい。
もっともっと、子どもたちのコトを理解できる人間でありたい。
もっともっと、子どもたちに寄り添って生きていきたい。

キャンプが終わった今も、次から次へとキャンプへの子どもたちへの想いがあふれ出てきます。

こんなにも、自分にとってかけがえのない経験になってる。
思い起こせば、3月のenkao の謎の誘いが、今回のキャンプの始まり。
ありがたい。人の繋がりって、本当にありがたい。
色んな偶然が重なってできたこの繋がりの中で今を生きていられるコトが、心から嬉しいです。

『おじいちゃんになっても おばあちゃんになっても ずっと ずっと いっしょに あったかく つきあってたいね』
ね。