こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

まだまだ暑い日が続いていますが、介護業界では、そろそろ年末年始のサービス調整が始まります。

 

 

  お泊まり系サービスの予約は争奪戦

年末年始にお出かけをする、お仕事が繁忙期に入る、などいろいろな事情でいつも通りの家族介護ができないこともあると思います。

 

そんなときには、ショートステイをはじめとするお泊まり系の介護サービスが便利です。

 

ですがこのお泊まり系サービスは、年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休は特に予約が取りにくい傾向にあります。

 

ベッド自体が空いていないこともあれば、ベッドは空いていても人員基準を満たすだけの職員が確保できず予約を制限していることもあるからです。

 

そのため、ショートステイ等を利用したい場合には、「出来る限り早く」ケアマネージャーさんに相談しておく必要があります。

 

その事業所にもよりますが、概ね3ヶ月前から予約を受け付けているところが多く、しかも定期利用の予約で一定数は埋まってしまいがち。

 

年末が近づいてからだと、予約はどこも一杯ということもありえます。

 

その上、事業所ごとに「受け入れ可能な利用者様」が異なります。

 

特に「胃ろう・吸引などの医療的ケアが必要」「重度の認知症で対応が困難」などの場合には受け入れ施設が少なく、ケアマネージャーさんが探す時間も必要です。

 

 

  初めての利用を平日にしておく方法も

初めてショートステイ等を利用するとき、いきなり年末年始などの大型連休に利用するのではなく、平日に1泊から利用する方法もあります。

 

平日は年末年始に比べると予約が取りやすく、職員の数も足りていることが多いです。

 

その上、平日なら医療機関とも連絡がつきやすく、施設側にとっても負担が少なく万全の状態で新規の利用者様に対応できる可能性が高くなります。

 

1泊の利用で会わなければ他を探すこともできますし、施設側にとってもご家族が協力的(契約内容を理解してくださる、必要時に電話がつながるなど)であることが分かれば年末年始の受け入れも安心だと思います。

 

そして平日利用で利用者様の対応などを施設側に少しずつ分かっていただいた上で、年末年始に利用する。

 

利用するご家族にとっても、施設側にとってもメリットがあります。

 

もちろん、年末年始やゴールデンウィークだけの利用もできる制度ですので、そういった利用の仕方でも大丈夫です。

 

ですが何度か単発で利用してみて、施設との相性が良ければ「毎月第一月曜から木曜の予約をとる」といったことができる場合もあります。

 

予約方法や特色は施設によって様々です。

 

とにかく早めに情報を集めたり、ケアマネージャーさんへ相談したりすることをおすすめしたいと思います。

 

  訪問系:介護は必要性による、おそらく医療はほとんど休み

訪問系のサービスだと、訪問リハビリや訪問看護は大型連休は完全にお休みするところが多いような印象です。

 

もし訪問系サービスを利用していて、病状などによってどうしてもサービスが必要な場合にも早めに相談する必要があります。

 

病状によってはサービスを調整してくださる場合もありますが、難しければ一時的な入院をすすめられることもあるようです。

 

病気の管理の必要性も、皆様異なります。

 

必ず必要な医療的処置がある場合には、ケアマネージャーさんも含めて、主治医をはじめとする関係者の方と対策を考えておく。

 

そして訪問介護サービスは事業所によって対応が異なりますが、「独居」「オムツ交換や食事介助などが絶対必要」という「命を守るためのサービス」は何とか調整している事業所が多いと思います。

 

ですがこれも年末年始に動ける人員には限りがありますから、早めに訪問介護事業所に確認しておくと安心です。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

オムツが必要なほどではないけれど、トイレまで行くのは難しい・・・。

 

そんなとき「ポータブルトイレ」をベッドの近くなど、ご本人が移動できる範囲に置いて、出来る限り自分で排泄できるようにすることがあります。

 

ですがポータブルトイレの排泄物処理には、抵抗があるご家族様も多いようです。

 

 

 

  排泄物の見た目・臭い。抵抗があるのは自然なことです

ポータブルトイレには内部にバケツが入っています。

 

そこに水を張った状態で排泄し、排泄物は介護者が片付ける。

これが、これまでの基本的な使い方でした。

 

ですがこの使い方には、大きなデメリットがあります。

 

それは片付けるご家族などが「排泄物を直視しなければならないこと」「臭いの直撃を受けること」です。

 

「慣れれば平気」という方も多いのですが、「絶対に無理」という方もいらっしゃいます。

 

不潔なものを避けたいのは健康な人間として自然なことですから、もしそうでも気にする必要はありません。

 

介護サービスを使える単位がある、もしくは自費サービスを利用できる、というのであれば訪問介護サービスの回数を増やして対応することもできるので大丈夫です。

 

ですが「単位が足りない」「自費サービスを使うのは経済的に厳しい」という場合もあるかと思います。

 

その場合は、ポータブルトイレシートを利用してみてはいかがでしょうか?

 

ちなみに、ポータブルトイレシートは福祉用具レンタル事業所でも、販売の取り扱いがあるところが多いですし、ネット通販だともう少し安く購入することができます。

 

  ポータブルトイレシートなら負担が軽減できるかも

ポータブルトイレシートのいいところは何と言っても、衛生面です。

 

使い方は簡単。

ポータブルトイレのバケツの中に、シートが全面を覆うようにセットします。

 

そしてポータブルトイレシートの給水量にもよりますが、1日に1回か2回程度、シートごと取り替えるだけです。

 

イメージしにくいかもしれませんが、ポータブルトイレに直接排泄された便などは形状によってはすんなり便器に捨てることができません。

 

トイレに捨ててからも、便器にこびりついたり、飛び散ったりすることも。

 

そしてその片付けのために、排泄物を直視し続けなければなりません。

 

ですがポータブルトイレシートなら、バケツに入った尿や便を、室内にこぼすリスク・トイレ内で便器の外に飛び散るリスクを取らなくて済みます。

 

そしてポータブルトイレシートを使用しているお家と、シートを使わずに水に排泄しているお家では明らかに室内の臭いが違います。

 

一人暮らしの方なら問題にならないかもしれませんが、ご家族が同居している場合などは臭いが軽減されることも大きなメリットではないでしょうか。

 

  デメリットは料金・ゴミ

・室内に汚物の臭いが広がりにくい

・排泄物をトイレまで運ぶ際に室内にこぼすリスクがない

・ポータブルトイレバケツを洗う手間や不快感からの解放

 

とポータブルトイレシートにはメリットが多いです。

 

ですがデメリットもあります。

 

それは

 

・購入料金がかかること

・ゴミが増えること

 

です。

 

購入料金はネット通販でまとめ買いするなど工夫すれば、ある程度は抑えることができます。

 

  たぶん今は過渡期。

介護の世界では

 

・布オムツ→紙オムツ

 

・素手での介護(今となっては信じられませんが・・・)→グローブ使用・感染対策は当たり前

 

・タオルでお尻を拭く→使い捨てお尻拭きシート

 

と少しずつですが、衛生面の向上や介護をするご家族の負担軽減になる方向で、ケア方法が変化してきています。

 

ですから、ポータブルトイレもこれからは「ポータブルトイレシートを使うのが当たり前」になってくると思います。

 

また、訪問介護の人員不足は深刻です。

 

その上、この4月には、訪問介護の基本報酬「引き下げ」が行われました。

 

これにより、すでに訪問介護事業から撤退する事業所も出てきているようです。

 

このままでは将来的には、現在のような手厚いケアは難しくなるでしょう。

 

そうなれば「費用がかかる」などのデメリットがあっても、ポータブルトイレシートを使ってケア回数を減らすしか対応方法がなくなる可能性もあります。

 

訪問介護士の人員不足により、入所できなければ「ご家族が全ての介護を担う」という未来さえ来てしまうかもしれません。

 

そんな時でもポータブルトイレシートがあれば、片付けの回数を減らしたり、ご家族の抵抗感を軽減したりといったことが期待できると思います。

 

「自宅で介護をしたいけど、排泄物だけは苦手」という方がいらっしゃいましたら、ポータブルトレシートの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

神戸は、ほんの少し朝夕は涼しくなってきました。

 

どんどん夏が長くなって、秋が短くなっているような気がしますが、春と秋の過ごしやすい季節がこれ以上なくならないでほしいです。

 

 

弊社のYouTube「まいらいふ介護チャンネル」では、介護初心者の方向けに介護技術動画を発信しています。

 

介護の基本を少しずつ動画にまとめているのですが、最近では有り難いことにコメントやリクエストもいただけるようになりました。

 

ありがとうございますキラキラ

 

そこで今回はコメントでリクエストの多かった内容を動画にしてみました。

 

 

男性のパッドの当て方は

 

・パッドの吸水面積を広く使うこと

 

がポイントです。

 

女性と同じパッドの当て方で漏れてしまう場合、パッドの当て方を変えるだけで解決することもあります。

 

パッドの使い方は色々あり、その方にあった当て方を見つけるのは介護職の経験と腕の見せ所です。

 

介護を始めたばかり、尿漏れに困っている、という方がいらっしゃいましたら、ご視聴いただけると嬉しいです。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

まだまだ夏が続いているような気がしますが、朝夕は涼しくなってきました。

 

季節の変わり目は認知症の方にとっても負担があるようで、不穏な状態になりやすいです。


 

  暑さ寒さは上半身で感知する!?から足の冷えには気づきにくい

私は介護系の資格以外に、中医学療法師の資格も持っています。

 

その勉強中に習ったのが「人間は上半身で気温を感じている」ということでした。

 

上半身が暑ければ「暑い」と判断するし、上半身が寒ければ「寒い」と感じる。

 

だから足の冷えには気づかないことが多いし、足が冷えていると感じたときには全身が冷え切っている(=すでに体調に影響が出始めている)ことが多いそうです。

 

これを聞いたとき、なるほど!とものすごく腑に落ちました。

 

冬にお風呂でお湯に浸かったとき、暖房の効いたところにいて、それほど寒いと思っていなかったのに、太ももやふくらはぎが冷えすぎてお湯が熱く感じることがあったからです。

 

自覚しているよりも、足が冷え切っていました。

 

その上、中医学では認知症の多くは胃の経絡が関係していると言われています。

 

胃の経絡が通っているふくらはぎの硬さや冷えは、そのまま認知症状の不安定さにつながる可能性があるのです。

 

  急にご様子が変わったら、ふくらはぎが硬くて冷えているかも

季節の変わり目、体調が悪いわけではない、便秘もしていない。湿度もそんなに高くない。

 

そんな時に、認知症やその手前の状態の方が不安定になったら、足が冷えていないかを確認してみてください。

 

ふくらはぎが冷たい、硬い、浮腫んでいる。

 

まっすぐ立った姿勢で、後ろから足首を見て骨が浮き出ているのが浮腫のない状態だそうです(本のタイトルは忘れましたが、足の浮腫をとることに特化したものに書いてありました)。

 

私は自分の足首、骨が浮き出ている状態を見たことがないので常に浮腫んでいるのだと思います。

 

他にも自覚なく浮腫がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

認知機能が低下した方が、ふくらはぎが冷えて硬く浮腫んでいると、季節の変わり目の影響を強く受けることが多いように見えます。

 

健康のためにも、穏やかに季節を渡っていくためにも、ふくらはぎは暖かくして、柔らかい浮腫のない状態を目指したいところです。

 

そのためには、湯船に浸かる習慣をつける、足を冷やさない、可能であれば散歩する、マッサージを受ける、といったことがおすすめです。

 

なかでもレッグウォーマーは手軽に始められると思います。

 

私は夏でも、夜はクーラーで室内を冷やし、足はレッグウォーマーで暖かくて寝るので年中使えてお得です。

 

  レッグウォーマーはフィット感が大事

レッグウォーマーはきつすぎると、足を締め付けてしまうものです。

 

そうするとかえって足が冷えるリスクもありますし、締め付けの不快感で不穏状態になったり、体調不良になってしまうこともあります。

 

ですが緩すぎると、レッグウォーマーがずり落ちてきて転倒のリスクにつながります。

 

そのため、その方の足に合った「締め付けすぎず」「ずり落ちない」ものを選ぶことが大事。

 

柔らかい素材の、ゆるくフィットするものがオススメです。

 

ちなみに、レッグウォーマーは靴下屋さんだけでなく、スーパーの衣料品売り場や、ドラックストアでも見かけるようになりました。

 

レッグウォーマーはあまり馴染みがないかもしれません。

 

でも私も実際に何年も使っており体調が良くなっていますので、ぜひ試していただきたいです。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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こんにちは。訪問介護サービス提供責任者のスタッフkです。

 

歯は大事です。

自分の歯を守るためには、正しい口腔ケアが必要です。

 

でも、1本も歯がない方、総入れ歯の方でも口腔ケアが絶対に必要なことはご存知ですか?

 

歯磨きは歯があるときだけにするもの、というイメージからか口腔ケアを促しても「したくないえー」「必要ないニヤリ」という反応をされることがあります。


 

  実例①介護士「歯磨きしましょう!」→利用者様「歯ないよ」

一人暮らしの利用者様。

清潔保持全般の支援が必要な方です。

 

排泄介助や更衣介助、清拭などが終わった後に

 

「歯磨きに洗面所に移動してください」

 

と声かけをして歩行介助を始めようとしていたときに、利用者様が

 

「歯、ないよニヤリ

 

と口を開けて見せてくださったことがあります。

 

これまで(ケア開始まで)は歯磨きもうがいもしていなかったとお聞きしました。

 

歯がなくても、口の中を歯ブラシで洗ったり、うがいをしたり、といった口腔ケアが必要なことをご説明し、まずはうがいをしていただくことができました。

 

以下の記述は、日本訪問歯科協会のホームページより抜粋。

 

総入れ歯で自分の歯が1本もなくてもお口の中のブラッシングは必要です。

入れ歯をはずした後は口をよくすすぎ、やわらかい歯ブラシなどで歯肉や舌、上あごをブラッシングすると汚れが取れますし、マッサージ効果もあるので血行もよくなります。

歯が全く残っていなくても、歯磨きをするメリットがあるんですキラキラ

 

  実例②介護士「入れ歯を洗わせてください!」→利用者様「そんなん毎日洗わんでええ」

新しくケアが始まった利用者様。

事前情報では、口腔ケアは準備さえしておけば、ご自分で行えるとお聞きしていた方です。

 

ケア開始後、毎日口腔ケアセットの準備をして退室していましたが、全く使われた形跡がありません。

 

入れ歯も外していない様子だったので、

 

「退院してから入れ歯は洗いましたか?今、外してもらえたら洗ってきます」

 

とお話ししたときに

 

「そんなん毎日洗わんでええ。そのうちなニヤリ

 

とお断りされたこともありました。

 

ですが口腔内が不潔な状態だと、誤嚥性肺炎のリスクも高まってしまいます。

 

このケースも色々と、本当に色々と言葉を尽くして入れ歯を洗うことができました。

 

  親御様の入れ歯、見たことありますか?

入れ歯にも、何日も洗っていないと歯石がつくそうです。

 

それに何日も口から外しておらずに、食べカスごと口腔内に入れ歯がくっついてしまう方もいらっしゃいます。

 

ですから、できる限り毎日、お手入れをする必要があるのです。

 

歳を重ねるにつれて、細かい作業が苦手になる・小さな汚れが見えなくなるなどの理由で入れ歯のお手入れが後回しになっている方も多いように思います。

 

もしかしたら、親御様も入れ歯のお手入れが出来ていないかもしれません。

 

介護が必要になる少し前、認知症の兆しが見えた頃から、少しずつ確認してみてはいかがでしょうか?

 

あくまでも私の現場での感覚ですが、口腔状態が良い方は、健康上の問題が少なかったり、認知機能の低下が緩やかだったりするように見えます。

 

これまで歯磨きなどをあまりしてこなかった方は、少しずつ、入れ歯を毎日洗う・口腔ケアをする習慣を身につけていただくことが大切です。

 

出来るだけ長く、たくさんの方が健康に美味しく食事ができる・楽しくお話ができるようになればいいなと思っています。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

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