膵臓癌の宣告から8ヶ月目の現状 | 母の病状記録

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母の病状を記録したブログです。少ない選択肢の中で今の選択で本当によかったのか?ここに来て思い悩む日々。記録することで心の整理をしたい...そんな思いで記述しています。

母は今ぐっすり寝ています。


末期の膵臓癌だと宣告されてから8ヶ月が過ぎました。


日々痛みに耐え、熱にも耐え、ほんの少しの栄養と、沢山の薬で永らえていると言った感じです。つまりほぼ薬だけで生きています。


もうすでに抗癌剤の投与はしていません。そのため徐々に癌細胞が大きくなっています。しかも転移した癌が十二指腸付近の腸壁に穴を開けているようです。そこから細菌が体内へ侵入し膿が溜まっているようです。それが原因か?微熱が続いています。このままだと急性腹膜炎になりかねない状態です。


また、お腹が膨らんできています。腹水の量が増えているようです。原因は腸壁の炎症等が考えられます。そのため食欲が起こらずめっきり痩せ細ってきています。もっとも膵臓癌による十二指腸付近の軌道閉塞も原因だと思われます。


退院から6日目となりました。まともな食事など一度も摂っていません。離乳食のようなカボチャやポテトのスープを2日に一度しかも少量口にするだけです。あとはカロリー摂取用のテルミールと、今回からエンシュア・H(バニラ味)250mLを少量摂取する程度です。


このエンシュア・Hは高カロリー摂取用の飲料ということで病院から渡されたものですが、飲みすぎると下痢になるようです。母の場合酷い便秘なので、1日2本まで摂取していいことになっています。しかし今まで1本も飲み干すことができないでいます。


常に微熱が続いている状態で、食事もろくに摂らず、薬もまともに服薬できないでいます。そのためほぼ1日中寝たきりになっています。時折起き出しては歯磨きとトイレに行ったり、少し体が楽になると、椅子に座りヘルパーさんと話をしているようです。しかし、すぐに疲れてしまい、その後はベッドで寝ています。


お腹も痛むようで、時々ベッドの上で座って前かがみになり腹痛に耐えているようです。どうしても腹痛が止まらない時は、オキノーム散0.5% 5mg/包を服薬します。しかし30分経過しても効かない場合は、もう1包服薬します。たまに3包立て続けに服薬することもあります。かなり痛むのでしょう。


最近往診の看護士さんからオキノームを服薬する時は電話で指示を仰ぐようにと言われています。これも麻薬の一種ですから、劇薬なのでしょう。服薬しすぎると急に呼吸困難に陥ったり、致命的な状態になりかねないようです。そのため、この薬を服薬するには十分注意が必要だそうです。


現在母の病状はもっとも危険なレベルです。そのため帰宅した現在、24時間の完全介護を行っています。家族が夜間の介護を担当し、昼間はヘルパーさんと往診の看護士さんで診ていただいています。すでに往診ドクターが入っていただくレベルではないと告げられました。すでにいつあちらの世界へ帰ってもおかしくない状態です。


母の切実な願いで帰宅することを決断しました。家族内でも彼女の意思を尊重することで一致しています。精神的にも肉体的にも、どこまで続けることができるか分からない無謀な挑戦だと承知してます。


けど、人として生まれてきて、やはり最後は家に戻りたいと思いますよね。


住み慣れた我が家に・・・