近江毎夕新聞 -9ページ目

書き損じはがき募集 長浜ユネスコ協会

 長浜ユネスコ協会は今月十六日から来年二月三日まで、現金、書き損じはがき、未使用・使用済み切手などを広く募集している。教育環境の整わない世界各地で学校施設整備や教員養成の支援などを行う「ユネスコ世界寺子屋運動」の取り組みの一つ。
 書き損じはがきは、宛名、住所の誤記、汚れなどで投函しなかったり、買いすぎて余った切手付きの未使用郵便はがき。長浜市役所、同支所、公民館、図書館に置く回収ボックスに入れる。または市内高田町12―34、長浜市役所生涯学習・文化スポーツ課内、長浜ユネスコ協会事務局へ郵送する。
 また同協会では十二日午後三時半から約一時間、長浜市八幡中山町のフタバヤ長浜店前で「東日本大震災子ども支援募金」に取り組む。
 募金は日本ユネスコ協会が取り組む被災地児童の就学支援活動「ユネスコ協会就学支援奨学金」に寄付する。市立北中学校の生徒も募金活動に協力予定。

「輝らりキッズ」演奏会 「ピーターパン」の歌曲も披露

 長浜市少年少女合唱団「輝らりキッズ」(福永早苗さん代表、指導)の第二十七回定期演奏会が十八日午後二時から、長浜市大島町の長浜文芸会館で開かれる。創設から三十二年の歴史を持つ湖北地域最古の児童合唱団が一年間の活動の締めくくりに毎年開いているもので、ステージは「愛唱歌」、地元長浜、湖北をテーマにした楽曲を集めた「想い」、ディズニーアニメと、ブロードウェイミュージカルの「ピーターパン」の挿入歌の三部構成。三部のミュージカルナンバーの発表では、団員の保護者が手作りした衣装と舞台装置も見もの。
 入場チケットは高校生以上五百円、中学生以下二百円。長浜文芸会館、市民体育館で発売中。
 長浜市少年少女合唱団は昭和五十九年に創設され、二十周年を迎えた平成十六年に合唱団「輝らりキッズ」となった。幼保育園の四歳児から高校生まで毎週土曜日の午後に長浜公民館で練習し、定期演奏会直前には会場の文芸会館でリハーサルに励んでいる。指導は福永早苗さんと、声楽家、作曲家の野々垣惠信さん。

湖北の事件・事故簿

万引き犯を逮捕
 長浜署は五日、長浜市内の大型店で食品類を万引きしていた米原市内の派遣社員男性(33)を窃盗の現行犯で逮捕した。この日午後六時五十分ごろ、店内で肉類など十四点、販売価格約四千円分を手提げバッグに隠し入れ、レジを通らずに店外に出ていた。

侵入盗犯を再逮捕
 県警と長浜、米原両署は六日、住居侵入と窃盗の容疑で、米原市内の無職男性(23)=先月十二日に別の窃盗で逮捕、起訴済み=を再逮捕した。警察署では、今年秋ごろから湖北地域の農村部で連続していた侵入盗事件に関与しているとみて調べを進めている。
 今回の逮捕容疑は先月五日午後四時ごろから七日午前四時半ごろまでの間に、長浜市内の会社役員男性(63)宅に侵入し、室内に置いてあったバッグの中から現金五万円、デジタルカメラ一台(時価七万円相当)を盗んだ疑い。無施錠の勝手口から侵入したとみられる。
 今年九月二十九日以降、米原、長浜両市で民家に忍び込んで荒らす事件が続発していたが、先月十二日の逮捕後、被害が止んでいた。警察署では無施錠の裏口から侵入する手口などから一連の侵入盗事件は同男性の犯行と見て調べを進めている。

高校生が暴行
 米原署は六日、米原市内の公立高校男子生徒(17)を傷害の容疑で逮捕した。調べによると、高校生は五日午後六時半ごろ、米原市内の路上で、歩いていた女性(17)を背後から羽交い絞めにし、口を押さえるなどの暴行を加えた疑い。女性は逃げる際に転倒し、右ひざを切るけがを負った。同署で高校生の動機などを調べている。

飲酒運転で追突
 長浜署は八日、酒気帯びで乗用車を運転し、路肩に停止していたトレーラーに追突した、長浜市内の飲食店店員男性(29)を道交法違反の現行犯で逮捕した。
 調べによると、男性はこの日午前二時過ぎ、長浜市平方町の湖周道路を普通乗用車で走行中、路肩に停止していたトレーラーに追突した。けが人はいない。駆けつけた長浜署員が男性の呼気を検査して酒気帯び運転がわかった。

電線盗の共犯逮捕
 県警と長浜、米原、木之本の三署は八日、建造物侵入と窃盗の容疑で名古屋市千種区の運搬作業員男性(41)を逮捕した。
 調べによると、同男性は、住所不定、アルバイトの男性(29)=先月十七日に逮捕済み=と共謀し、今年二月六日午後九時四十分ごろから翌七日午前七時四十五分ごろまでの間に、長浜市内の建設会社工場の建設現場に侵入し、配線工事を終えていた電線約百四十㍍、時価六十二万四千円相当を外して盗んでいた。アルバイト男性の供述から、共犯がわかった。
 アルバイト男性の仕事上の上司に当たる運搬作業員男性は、建設現場の外で窃盗の指示を出し、アルバイト男性が工事現場に侵入して電線の引きはがしなどをしていたとみられる。警察署ではほかに共犯者がいないかなど、調べを進めている。

長浜盆梅展1月7日開幕 早春の句会ライブに梅酒祭り

 六十六回目の「長浜盆梅展」(長浜観光協会主催)が来年一月七日から長浜市港町の慶雲館で開幕する。推定樹齢四百年の八重咲き紅梅「不老」や、高さ約二・七㍍、重さ約七百五十㌔の八重咲き淡紅梅「さざれ岩」など常連の名鉢を九十鉢余りを展示する。国内最大級の盆梅展で、三月十二日まで。
 例年と同様に期間限定の夜間ライトアップや、盆梅展管理者による盆梅の栽培教室、昨年に続き、盆梅にちなんだ俳句を募集する「俳句祭り」などがある。開館は午前九時から午後五時まで。観覧料金五百円。小中学生二百円。十五人以上の団体は一割引する。
 夜間ライトアップは、二月四日から三月五日までの土、日曜日と二月十三、十四日。展示盆梅と、慶雲館庭園を黄昏時からライトアップし、通常の閉館時刻午後五時を同八時半まで延長する。入館の最終は閉館三十分前まで。
 盆梅展開催期間中、会場に投句ポストと投句用の紙が置かれ、来館者から盆梅にちなんだ俳句を募集する。投句者全員に句集を送るため用紙一枚百円が必要。選者は、「俳句ライブ」や「俳句甲子園」を運営する俳人の夏井いつきさん。優秀作品には賞品を贈り、盆梅展ホームページで発表する。
 なお、一月二十八日には市内港町の北ビワコホテルグラツィエで「句会ライブ」があり、夏井さんの作句講義がある。午前十一時からの和食ランチ付き(参加費五千円)と、午後三時から(同二千円)の二回。参加予約制で、希望者は長浜観光協会(65―6521)へ。
 二月十一、十二の両日、同十八、十九の両日は、午前十時から午後四時まで、盆梅展会場向かいの鉄道スクエア・旧駅舎二階で梅酒の利き酒会「長浜梅酒祭り」がある。
 梅酒ソムリエ資格を持つ金谷優さんが選んだ全国五十種の梅酒を飲み比べるイベント。一昨年は市街地の曳山博物館広場で開かれたが、昨年から会場を鉄道スクエアに変更した。参加料はスクエア入館料を含む千円。また二月十二日と同十八日のいずれも午後一時と同三時の二回、慶雲館本館二階で金谷さんの「梅酒づくりワークショップ」がある。予約制で参加費は盆梅展入館料、材料費込みで千五百円。
 また盆梅管理者が会場を案内する「プレミアムガイド」と、「盆梅育て方教室」の開講を予約制で受け付ける。教室開講は二月十九日、同二十六日、三月五日のいずれも日曜日午後二時から同三時まで。受講料は観覧料込みで千円(材料費別)。さらにガイドブック付きで千五百円。ガイドは観覧料、茶席料込みで千五百円。ガイドブック付きで二千円。プレミアムガイドは希望日の一週間前までに電話予約(65―6521)する。
 一月七日から三月九日までは大津港―長浜港間で予約制の「雪見船」が運航される。また二月十一日から四月十六日まで、長浜市元浜町の長浜別院大通寺で「大通寺馬酔木展」が開かれ、盆梅展とは趣きの異なるアセビの鉢植えが鑑賞できる。拝観料は高校生以上五百円。中学生百円。
 なお、盆梅展開催期間中、同展観覧料と、長浜市内の有料展示施設四施設の入館券をセットにした「長浜盆梅パスポート」(千円)を盆梅展会場、長浜駅観光案内所などで発売する。

盆梅展フォトコン
 長浜観光協会は、来年一月七日から三月二十一日まで、長浜盆梅展の風景をテーマにしたフォトコンテスト作品を募集する。プリント部門と、デジタルデータを長浜盆梅展の公式ウェブサイトに送るデジタル部門の二部制で、プリント部門は四つ切り、四つ切り大、同ワイドも可。応募点数に制限はないが、組写真や、台紙、パネル貼り作品は不可。昨年まで応募点数に制限はなかったが、プリント、デジタル両部門に一人が応募できるのは計三点までに制限する。組写真は不可。いずれもモノクロ、カラーどちらでも受け付ける。
 プリント部門は盆梅展会場などに置くコンテスト募集チラシの裏面にある「応募票」をプリントの裏面に貼り、袋包装で〒526―8501、長浜市八幡東町六三二、公益社団法人長浜観光協会へ。
 写真作品に観客らが写り混んでいる場合、肖像権に抵触しないよう、被写体とされた人に事前了解を得るなど、配慮すること。未応募、未発表の本人撮影作品に限る。プリント部門で入賞すると、オリジナルデータの提供が求められる。
 写真雑誌「フォトコン」編集長の藤森邦晃さんらが審査し、プリント部門の最高賞には賞金十万円を贈る。その他、プリント、デジタル両部門とも、ペア宿泊券、地域特産品などの賞品を多数用意している。
 また一月二十日午後二時から慶雲館本館二階で「盆梅展フォトコンテスト写真講座」がある。解説は藤森さん。参加費は観覧料込みで千五百円。

会田さんと須関さん共演 10日 ヤンマーミュージアムで

 国内外で活躍する若手女流のバイオリニストとピアニストのデュオ演奏会が十日午前十一時と午後二時の二回、長浜市三和町のヤンマーミュージアムで開かれる。「ヴァイオリンとピアノ―デュオのひととき―親子で楽しむドイツ音楽」で、観覧は無料。特に生演奏の魅力を子どもたちに感じてもらおうと、親子での参加を歓迎している。コンサート後にミュージアムを観覧したい人には、入館チケット引き換え券をプレゼントする。
 主催は小型ディーゼルエンジンを開発し、世界中に普及させた旧高月町出身のヤンマー創業者、山岡孫吉(一八八八~一九六二)を顕彰して昨年十一月に設立された一般財団法人山岡記念財団。ドイツ領事館や、大阪ドイツ文化センターなどが後援している。
 出演はバイオリニストの会田莉凡(りぼん)さん(26)、ピアニストの須関裕子さん(32)。バッハやリヒャルト・シュトラウスの名曲を演奏する。音楽評論家でNHK―FMの番組「オペラ・ファンタスティカ」のパーソナリティを務める奥田佳道さんが解説する。
 会田さんは五歳でバイオリンを始め、中学時代から演奏コンクールで上位入賞。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコース修了。平成二十六年には、第三回秋吉台音楽コンクール室内楽部門で一位受賞。 須関さんは、桐朋学園大学卒業、同研究科首席修了。第十八回園田高弘賞ピアノコンクール三位。第十六回宝塚ベガ音楽コンクール一位。ドイツで開催された第三回国際室内楽アカデミーグランプリ。大阪フィルハーモニー交響楽団などと共演。