まつりの記録DVDに 曳山文化協会が3カ年の成果 | 近江毎夕新聞

まつりの記録DVDに 曳山文化協会が3カ年の成果

 長浜市元浜町の曳山博物館の指定管理団体、公益財団法人・長浜曳山文化協会(理事長=高橋政之・長浜商議所会頭)はこのほど、文化庁の支援を受け三カ年をかけて撮影した長浜曳山まつりの映像記録をDVD四枚に収録した=写真。約百セットを県内各地の図書館、祭礼関係団体などに配る。また滋賀県立大学人間文化学部の教授、学生とともに取り組んだ調査報告書をA四版二百六十㌻の冊子「長浜曳山祭の芸能―長浜曳山子ども歌舞伎および長浜曳山囃子民俗調査報告書」にまとめ、三百部印刷した。DVDとセットで配るなどした。
 映像記録のうち、平成二十一~二十二年度の祭り全行程を記録した三十時間に及ぶ「記録編」はハードディスクに保存され、一昨年に曳山まつりの山組、曳山博物館に保管している。今回、DVDにパッケージされたのは▽記録編の三十二分ダイジェスト版▽十二分間の「広報編」の日本語、英語両版▽子ども歌舞伎をテーマにした五十分の「曳山子ども歌舞伎編」▽シャギリをテーマにした記録、演奏の実際を記録した二編。一般には販売されないが、曳山博物館ホームページで一部を公開予定。
 映像記録事業は平成二十一~二十二年度に文化庁の「ふるさと文化再興事業」、続いて二十二年度には「地域伝統文化総合活性化事業」、翌二十三年度には「文化財を活かした観光振興・地域活性化事業」の事業費全額助成を受けて取り組んだ。助成総額は四千二百六十四万円余り。