こんばんは
院長の伊東優子です
今夜も真夜中の育児お疲れ様
昨年…
12月出産予定だったOKB(アイドルグループみたい)さんの体験記録
残念ながら
助産院で…出産はできなかったけど
体験記録を書いてくださいました
優しく、引き込まれてしまう…
彼女のことばに…ウットリ
もうすぐ旦那さんの転勤で…
引っ越してしまいます
寂しいけど
離れていても
血のつながらない親戚だと
おもっているからね〜〜‼️
わこう助産院体験記録
閑静な住宅地にひっそりとたたずむ「わこう助産院」
まるで実家のような,親戚や友達の家のような場所.
これは,次男の妊娠〜出産〜産褥期を通してわこう助産院を体験した私の,
とっても個人的な記録です.
都会での出産子育は不安だらけだったけど,
わこう助産院があったから,幸せに産めました.
わこう助産院があったから,また産みたいと思いました.
わこう助産院への愛が深まりすぎて,超長文です.
(ご多忙中の方は読まないでください)
2016年の冬,第二子である次男が誕生しました.
この出産を通して出会った,わこう助産院,出会いからまだ1年も経っていないのに,涙無しには語れない濃厚な日々
両両親とも遠方に住む私たち家族にとっては,わこう助産院は実家のような,親戚のお宅のような存在で(めちゃくちゃ頼りになるお姉ちゃん達がいる親戚の家という感じ)私と家族にとって,わこう助産院はかけがえのない存在となりつつあります.
出産までの妊娠期,
検診では,エコーをみながら,
「こぶしをなめてるねー,かわいいねー」「鼻が高いねーイケメンだねー」と,
お腹の子の様子を確認.
そして,いい香りのオイルをつけて
「どう,元気にしてる?」とお腹の赤ちゃんに挨拶して.
途中まで逆子だった我が子に
「居心地悪かったのね,ごめんねー」とか「頭こっちだからね」と言いながらお話しして,
元の位置に戻るように説得?してくれたりと赤ちゃんとお話してくれてました.
でもそれだけじゃなくて,
「体冷やしてない?レッグウォーマーしてね」「肉食べてる?貧血予防に赤身肉いいよ」「仕事忙しい?ストレスためてない?」と
ママの体の銚子や心の具合を見ながら,安産のためのアドバイスも.
足首を冷やしてはいけないこと,(そのためにレッグウォーマーを手放しては行けない事),
夏でも体を冷やす食べ物や飲み物(麦茶や氷,アイス)には気をつけること,
などなど,妊婦の体に必要な事,気をつける事をそれとなく教えてくれて(強制じゃないんです)学びが多かったです.
たっぷり1時間かけての検診,というかコミュニケーションは,
妊娠期の,幸せで楽しみな時間でした.
子宮が冷えていたり,ストレスがかかっていたりと赤ちゃんにとって胎内環境が快適でない時に,逆子になるとか,
赤ちゃんからの危険信号なんですね.
赤ちゃんとのコミュニケーションとお灸,日々の暮らしの見直しをするうちに,逆子がすっかり治っていました.
妊娠期中期からは助産院の一室で行われるお灸教室に参加しました.
東洋医学のお灸はママと赤ちゃんの体調を整えるのに効果的とのことでしたが,
私の場合,まさに,体が欲しているものだったようで,初日から効果絶大!
足がぽかぽか,睡眠の質も上がって夜はぐっすり,
気がつけば逆子も治っていました.
もぐさの香りが良くて,その香りに包まれるお灸時間は幸せなひと時で,
毎晩寝る前にうっとりしながらお灸をしていました.
その姿を見て感化されたのか,
夫もお灸をはじめ、2歳になる息子もお灸のマネをする,
という一家のお灸タイムは今ではすっかり習慣になりました.
お灸教室ではお灸をしながら中森先生がいろんなお話をしてくれます.
東洋医学の事,妊婦と赤ちゃんの体のしくみのこと,腹帯のこと.宇宙の法則の事.
とても面白くてためになるお話が沢山でした.
特に陣痛スクワットや呼吸法は赤ちゃんを産道にうまく導いてくれる魔法で,
その効果に感動しました.
出産が超安産で(陣痛開始から35分で誕生),子どもが健やかなのは,
お灸と中森先生の東洋医学の影響が大きいと思っています.
妊娠期には,連携病院である蕨市立病院にも計6回通院しました.
赤ちゃんの状態をこまかに確認して自然分娩が可能かの最終判断が行われます.
助産院では医療行為を行わないため,緊急時のバックアップを行ってくれる頼みの綱でもあります.
蕨市立病院は,我が家からのアクセスがあまりよくなく(乗り換え2回,トータル1時間かかる),病院特有の,薄暗くてコワイ感じがあり,
正直,通院は億劫で,行きの足取りは毎度重かったです.
でも先生や助産師さん,検査技師の方々はみなさん優しく,とても丁寧に見てくださり,帰りは比較的軽やかになっていました.
自然なかたちでの分娩を希望して助産院出産を選んではいるのですが,
最後まで何があるか分からない出産は母子の安全が何より第一,有事に対応いただける病院と連携して妊娠期を見守っていただける事は,心強かったです.
そして迎えた出産,
私の「わこう助産院で出産したい!」という熱い思いとは裏腹に,
前駆陣痛のさなかに胎児の心拍が低下し,助産院から救急車で蕨市立病院に搬送されることになりました.
緊急搬送中,救急隊にてきぱきと指示を出し,病院のドクターと今後の対応について調整しながらも,私の手を握って「大丈夫だよ」と言ってくれた伊東さん,その存在がなんと心強かったか.
そして,病院で救急車の到着を待ってくれていた医療チームがテキパキと検査し,さまざまなリスクを検討したうえで赤ちゃんと私が助かるための出産方針を考えてくれたのは,ありがたかったです.
もう何があっても大丈夫,ここで赤ちゃんと会えるんだと,改めて安心したのを覚えています.
結局,翌朝に本格的な陣痛が来て,スピーディーな普通分娩で赤ちゃんに会う事ができました.
出産の場所とタイミングは赤ちゃんが決める,と言われていますので,
息子的に何か思うところがあったのでしょう,
おしゃべりが出来るようになったらその訳を本人に聞いてみたいと思います.
出産の翌日,
早々に病院を退院して,わこう助産院に帰ってきました.
閑静な住宅街にひっそりとたたずむ「わこう助産院」,
まるで実家のような,親戚の家のような,友達の家のような場所,
わこう助産院につける動詞は,「行く」ではなくて「帰って来た」,だと思っています.そっちのほうがしっくりくる.
わこう助産院での産褥入院5日は,
美味しい,美味しい,美味しい,昼食から始まりました.
野菜たっぷりの美味しい食事,この日のメニューは,
ジャガイモ,ブロッコリートマトのサラダ,カボチャの煮もの,小松菜のおひたし,お豆腐とわかめが沢山入ったお味噌汁,と麦ご飯,メインは鳥肉の麹蒸し,デザートは柿
一口たべる度に「はふー」という感嘆がこぼれ落ちるほどに美味しく,体が喜んでいる感じ.
皿までたいらげてしまいそうな美味しさ,
「あれ?私食欲あったんだ!」と,病院での食事がほとんどのどを通らなかった自分に驚きました.
お昼を食べて,シャワーを浴びて,少し横になると,長男が合流,
(この日は夫が出張のため,伊東さんが保育園にお迎えに行ってくださった・・・)
家族で夜を過ごしました.
その夜,久しぶりに,何の心配もなく,ぐっすり朝まで寝れた感動を,今でも覚えています.
(夜中一度もおむつを替えてやらず,次男は朝方ウンチマミレになっていました・・・・ごめんね)
入院中は,
おいしいご飯を食べて,
赤ちゃんの顔を眺めたり,
部屋から緑を眺めたり(お隣は植木屋さんのお庭だとか,季節の花や木がほころんでいます),
音楽を聞いたり,お昼寝したりと,
その名の通り,静養しました.(静養って,きっとこういうことなんだ!と思うくらい,人生初の静養 笑)
朝のおっぱいマッサージタイム,
ミルクを頑張って作りすぎる私の乳は,飲みが悪いとすぐに溜まって,しこりになったり,痛くなったりします.
毎朝,乳房に溜まったお乳を絞り出して,新しくて美味しい乳が飲める状態にしてくれ,
そして,赤ちゃんの飲み方の癖や,私のお乳の張り具合を見てくれて,
飲ませ方や体勢,枕の置き方について細かにアドバイスをくれる助産師の方々.
ママの体を安めながら飲ませる方法(通称ソイチチ),
張った時の対処法(通称ホルスタイン)など,
退院・自立のための準備を着々とすすめてくれていました.
おかげで退院後もまだ一度もおっぱいトラブルにあっていません.
シャワーの時やちょっとゆっくり眠りたいとき,そんな時は赤ちゃんを預かってくれるのも嬉しかったです.
入院中はあったかい黒豆茶がポットで用意されています.
優しい味で,気持ちが落ち着く,嬉しいアイテムです.
また,産褥入院中のある日は助産院の一室が,かぐわしいサロンになっており,
アロマテラピストのひえいさんにトリートメントしていただきました.
いろんな種類の精油の中から自分の気に入ったオイルを選ぶところからはじまります(自分の体が欲しているオイルは,自分の直感で見つけられるらしい),
私が選んだのは,
レモンに似た香りのリトセア,ウッディーでスパイシーなサンダルウッド,そしてローズ.
効能なんて知らずに鼻が選んだのですが,いずれも緊張を緩めたり,体を回復させる効果があるものらしく,産後つかれてたんだな〜と,実感したり.
それらを調合してトリートメントしてくれます.
その気持ちがいいこと,幸せなこと,何度も気が遠くなって,気がつくと爆睡していました.
終わったあとも,いい香りに包まれて,夢の中にいるような,お姫さまになったかんじでしょうか.
ご褒美のアロママッサージは本当に幸せなひと時でした.
産褥期の5日間入院を終えて退院する頃には,赤ちゃんとの生活のための秘訣がわかり,助産院を卒業することができました
赤ちゃんが安心してスヤスヤ眠るおくるみの巻き方
ソイチチ時,ママの頭を高くして,赤ちゃんの背中は床に垂直にすること
長肌着と短肌着は重ねてからたたんでおくと着替えがスムーズなこと
新生児お助けアイテムのオーガニックスヤスヤベットとボバラップ
母乳にも母体にも良い食事の工夫 など
助産院ではオオボス伊東さんをはじめ,素敵でパワフルで頼もしいおねぇさま方に大変お世話になり,幸せな日々を過ごす事が出来ました.
退院後も,心配な事があるたびに,電話をしたり,駆け込んだりと,引き続きお世話になっていて,本当の意味での卒業はいつできるかよくわかりません..
都会での核家族での出産育児は本当に不安でしたが,「大丈夫,私がついててあげるから」という伊東さんの一言に何度救われたか・・・
わこう助産院と出会って,出産っていいもんだなーって改めて思ったのです.
小さな命を預かるあなたが
今日も幸せに過ごせますように
おやすみ