バレエ学校 入学試験の記憶 その2 | 大好きな日々の覚え書き

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デンマークの暮らし、教育、天然酵母、麹、発酵の話、旅行の話、子どもたちを通して知ったバレエのことなどなど、ふと頭に浮かんだこと、思ったこと、感じたことをそのまま綴るブログです。

もう何度かこのブログで書いているのですが、バレエ学校では「前回と同じ様に」と言う事がとても珍しいです。
 
そんな訳で、これから書くのはあくまで2011年のオーディションに関する私の記憶で、他の年にどの様な手順でオーディションが行わるのか、それ以前もそれ以後も私は知りません。
 
例えば、気になって学校のホームページ、オーディション欄を読みましたが、更にシステム化とデジタル化が進んでいるようで、以前のように「白い封筒」に怯える様な事はもうないのでは?と思います。
 
が、基本的な所はおそらく同じかと思います。
どうぞその点をご了承の上、続きをお読み下さい。
 
 
まず私たちはインターネットでオーディションへの参加申し込みをしました。
 
暫くして「白い封筒第一号」が送られて来ました。
 
それにはオーディションの進み方と注意事項が書かれた手紙、その子の集合時間が書かれた志願書が入っていました。志願書には名前、住所、マイナンバー等を記入する様になっていたと記憶しています。
 
手元に残っている手紙の内容を簡単に訳すと次の通りです。
 
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「オーディションの進み方の説明」
 
1) バレエ学校の理学療法士と3人のバレエ講師から成るパネルによる身体検査。
 
・背中、太もも、足の柔軟性
・ターンアウト
これらが エリート級のバレエトレーニングに耐えられるものであるかが審査される。
 
・プロポーション
これが、将来のバレエダンサーとしての要件を満たしているかが審査される。
 
不合格者はここで退場。
 
2)4人のバレエ講師パネルによる音楽性、リズム感、表情の審査。
 
これにパスした子どものみ、3週間の無料トレーニングに招待される。トレーニングは週4日、1日1時間である。
 
3)3週間のトレーニング期間、継続して選別審査があり、全員が最終週まで参加する訳ではない。
 
4)トレーニング最終日、5月19日に合否の結果出る。
 
これらの審査は、エリート級のバレエに必要な特定の要件を満たす才能と身体を持っている子どものみを入学させるのに必要である。
 
そしてそれはとても稀である。
 
不合格の場合に備えて、親は子どもに前もってそれを良く説明しておく必要がある。
 
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まあ、ザッとこんな感じです。こんな風に箇条書きではなく、文章で書かれているので、読んで受ける印象は私の訳より柔らかい感じかと思います。
 
タイツは履かないで下さい等の当日の服装の注意も書かれています。
 
バレエ学校では兄弟姉妹への考慮はゼロです。お姉ちゃんは合格で妹は不合格、またはその逆なんてことはザラにあります。要件を満たした子のみが合格するという事です。
 
手紙を改めて読み直すと、私は良くもまあ2人まとめて連れて行ったものだ!と我ながら驚きます。
 
お陰で後でジレンマに陥る事になるのですが、その話はまた別の回に書きます。

当日は、指定された時間に王立劇場に行きました。男女、年齢で分けられた5〜8人ぐらいずつのグループで呼ばれて審査室に入って行きました。会場での待ち時間はとても長かったです。審査自体はハッキリと覚えていませんが、30分以内だったと思います。

オーディションの後Berlingske と言う新聞に載った記事がとってありました。その訳を下に書いて、今日はここまでにしておきます。

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4月10日、王立劇場バレエ学校は史上最多の志願者で入学試験を行いました。
女子232名、男子30名がバレエダンサーになる夢を胸に、力試しにやって来ました。試験が終わり、第一関門を突破して3週間のトレーニングを楽しみにしているのは66人の女子と17名の男子のみでした。しかし、夏休みの後、この大いに切望される学校に入学を許可されるのは、およそ25人のみなのです。

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