このメロディー、このサウンド! 光の速さで虜になります!


 メジャー・デビュー曲となった弾けるようなアップテンポ・ナンバー「予感」を含む、メジャー1stアルバム。ハードで男臭いインスト曲「=」から始まり、スカッ!と突き抜けるようなロック・ナンバー、昭和歌謡テイストの純恋歌、さらにこれぞheidi.と言うべき叙情的なナンバーまで、ボリュームたっぷりの一作に仕上がっている。

今作も、真っすぐ心に届くポップなメロディーを持ちながら、そこには一筋縄ではいかない挑戦的なアレンジが隅々まで施されている。独自の世界観でシーンを揺るがす彼らの渾身の一撃に、震えること間違いなし。


(text 服部 YU里江)

掲載:teena

ペタしてね



切なくも温かい歌声が告げた、冬の到来




ミニ・アルバム並みのボリューム(全6曲収録)でお届けするニュー・シングルは、ドラマ『医龍 Team Medical Dragon3』の主題歌「未来への扉」で幕開け。

ドラマの内容と絶妙にリンクさせた歌詞と歌声には、深いこだわりが感じられる。

Scoop On SomebodyのTAKAが作詞を手掛けたバラード「SILVER SNOW」や、クリスマスの定番「Silent night」のアカペラ・バージョンなど、カップリング曲も充実。

この冬を切なくも温かく彩る名作の誕生だ。






(text 服部 YU里江)


掲載:teena




ペタしてね



 初日ということで、会場は期待を膨らませたオーディエンスでギュウギュウ詰め。高ぶる期待に応えて登場したのはSKULL。血を連想させる真っ赤なライトの中ものものしく登場し、「陽炎」で攻撃を仕掛けた。のっけからのヘヴィーなサウンドに煽られ、じっとしているなんてもったいない!と言わんばかりに暴れ狂うオーディエンス。拍車をかけるようにメンバーは、まだまだいけるだろと煽り立てる。どうやらこの空間に、手加減の言葉はなさそうだ。息をつく間もなく続いた「L.S.D」では、『飛べ!』の合図で一気に跳ね上がったオーディエンスが会場を揺らした。ファンキーなサウンドが一緒に楽しもうぜと誘ってくるようで、ついつい体が揺れてしまう。そんな客席を見て、メンバーも満足げに不敵な笑みを見せた。MCを挟んだ3曲目「my glitter」では、水面の揺れるようなしっとりとしたメロディーが会場を彩った。後ろ髪をひくような名残惜しい曲調が、先ほどとは打って変わってロマンチックな雰囲気を演出。時を忘れたように、歌詞を口ずさむ者の姿もあった。その余韻を掻き消し、最後は「蒼炎」「Black Riot」とハードなナンバーで一気に客席を畳み掛けた。えぐるような激しいサウンドに、オーディエンスもヘドバンや拳で全身全霊の応戦。幕が閉じた後、酸欠気味にその場に倒れ込む人々の姿を目にし、stylish wave 幕開け早々、嵐を予感させられた。





 なんの前触れもなくステージの幕が開き「Road of judgment」の演奏が始まった。そんな特殊な演出からスタートしたのはSel’m。SEもMCも無しに、全6曲を続けて披露した。突然のスタートに慌てふためくオーディエンスだったが、曲を認識すると演出なんておかまいなし。拳とヘドバンをガンガンかまし、いつもと変わらぬ暴れまわる雰囲気に。1曲目のノリに乗ったまま、地から響いてくるようなサウンドが印象的な「蛇蜜」へ。アグレッシブなメンバーとオーディエンスの熱気が、会場を徐々に熱くしていく。「False Valentine」では、会場が一気にダンスホールへと変化。色っぽいギターのメロディーがフロアいっぱいに鳴り響くとミラーボールが回り、怪しげな雰囲気と自然とノッてしまうディスコ・テイストなテンポが心地良く、メンバーは頭を振って、オーディエンスは自由に体を動かして終始ノリノリ。後ろの方で大人しくしていたオーディエンスも、気付けば体揺らし笑顔を浮かべ楽しんでいた。そこから景色はがらっと一転。続いたのは、荒々しさと叙情的な繊細さが絡みあう弾丸ナンバー「ARROWS」。そして『もっと暴れていこうか!』と客席を煽り、「VOICE」「Hatred for you」とへヴィーなナンバーをおみまい!息は絶え絶え、体は汗でグッショリの客席だったが、その表情はどこか、やりきったと言わんばかりの笑顔で満たされていた。



 ロア(Vo.)以外のメンバー4人が脱退、という衝撃の発表があった6月。この日はメンバー脱退後、初となるVirgilのステージだった。白いシャツに黒のジレというフォーマルな衣装で登場したロア。サポートメンバーに元baroqueの祐二を招き、2人でアコースティックギターを構えた。予想外の光景に最初は息をのんだ客席だったが、「白雪」を弾き語る甘い歌声と、優しく包み込むようなメロディーに、気付けばうっとりと聴き入ってしまっていた。続けて、情熱的な雰囲気をかもしだした「abyss」でオーディエンスを魅了。両曲ともアコースティック・バージョンになっているため、原曲とは全く違う艶やかな表情が新鮮だった。『ギターを弾きながら歌うのは久しぶりで、ちょっと手が震えます(笑)』と、少し緊張気味な声音で話すロア。しかしリハーサルの様子や、ここに至るまでの経緯などを、持ち前のMCセンスで語り、会場を沸かした。サポートメンバーがステージ袖へと戻ったところで、『5人居る提で盛り上がってくれますか、いけるか東京!』と煽るやいなや、ロアはドラム台へと移動。まさかのドラムボーカルに、会場からは驚きを隠しきれないどよめきが起こったが、彼のエンターテイナー精神を受け、客席のテンションに火がついた。ラストに「Loyal Milk T」を披露し、たった3曲という短い時間ではあったものの、客席の熱は冷めやらぬ雰囲気だった。





 奇矯なSEに合わせ、手拍子をするオーディエンス。白を基調とした衣装で登場したのは【_Vani;lla】。リリース前の新曲「MOON」の、駆け抜けるようなロックチューンでスタートをきった。奇妙で軽快なサウンドが耳に残る「嘔吐DEATH COSSION」では、鐘(Vo.)がモッシュを促し、オーディエンスは右へ左へ大暴れ。暴れにゃ損と言わんばかりに、思い思い好きなように楽しんでいた。MCでは客席とのやりとりを混ぜつつ『盛り上がってるか!』と過剰な煽りで場を沸かせ、stylish waveにかける思いの丈を表明。そして8月24日のワンマンライブで無料配布予定の「Five Sick Star Guild」を披露。彼らが昔から大切にしている曲ということで、メンバーもオーディエンスも一層気合いが入った。オーディエンスの手を高く上げさせ、快活なドラムのサウンドに合わせ手拍子を開始。そこはもう、何でもありの空間と化し、ヘドバンに逆ダイに拳など、全てをひっくるめてひっちゃかめっちゃかな状態に。メンバーも満面の笑みを浮かべて客席を煽り続けた。ラストに、メンバーもオーディエンスも全身全霊で挑んだカオスなナンバー「Night view of the BLACK MARKET」。容赦なく襲いかかるヘヴィーなサウンドに、巻き起こるヘドバン。気が触れてしまったかのように暴れ狂っていた客席には、終始熱気が立ち込めていた。





 長丁場にそろそろ疲れが見え始める頃かと思いきや、メンバーの登場と共に凄まじい歓声が起こった。デジタルビートのSEにのって登場したのはキャンゼル。クリアさと攻撃的な一面が交差する「starlight」に、開始早々会場のテンションはHigh!いっち(Vo.)の軽やかな振り付けも良いスパイスに。楽しそうに飛び跳ねるオーディエンスの姿に、メンバーも自然と笑みを零した。思わず体が動いてしまうほどノリの良いリズムが印象的な「歪曲」では、もはや自由に楽しんだ者勝ち。いっちが華麗に見せる振り付けや、メンバーの揃ったステージングなど、目で見て耳で聴いて肌で楽しむ空間に、早くも汗がしたたっていた様子。MCに入り、いっちは、この日が新衣装の初お披露目だと話した。『イケてるー?』という問いに、オーディエンスの反応は上々。メンバーも満足そうな表情だ。そして、リリースしたばかりのベストアルバムから「声、鳴り」を披露。へヴィーでダークなサウンドにのせモッシュにヘドバンと、休む隙なんて一切与えないナンバーに客席は3柵の後ろまで大盛り上がり。ラストには「世界終了釦。-world end switch.-」。デジタルな要素を含む変幻自在のアグレッシブナンバーに、オーディエンスも口ずさみながらリズムに乗って応戦。終始暴れ狂っていた中で、メンバーもオーディエンスも共通して、笑顔が絶えなかったのが印象的だった。





 トリを飾ったのは、stylish wave初参加ヴィドール。おごそかな雰囲気を纏い登場し、その怪しげなオーラが客席の興奮を大いに煽った。小手調べなんて要らない。ダークとへヴィーさが混じる「Hot cage mix」で最初から攻めに入ると、曲調に合わせ、半ば発狂状態で暴れまわるオーディエンスが会場を揺らした。MCでメンバーが、自身らの名前を呼ぶオーディエンスの声にしばらく聴き入るシーンがあったり、ジュイ(Vo.)は言葉に詰まった時に『今日岩盤浴に行ってきたんですよ。2時間くらいデトックスして悪いものいっぱい出たんですけど、そしたら言葉のほうも……(笑)』と冗談を混じえ客席を沸かせた。『1年にたった1度の願いを込めて!』と始まったのは、ディスコ・テイストのサウンドが光るアップテンポナンバー「織姫」。そして一転し、変則的なサウンドが印象的な「ゴシカロイド」で攻め、ラストには尋常じゃない盛り上がりをみせた「ワイセツ人形」。奇怪で狂乱なサウンドに合わせ、我を忘れたようにヘドバンをぶちかまし暴れるメンバーとオーディエンス。客席の前方はギュウギュウにひしめきあい、後ろの方では柵によじ登ったり、とにかくやりたい放題。演奏が止まり、ジュイが妖艶に擦れた声で『ワイセツ人形』と呟けば、最後の締めに全力でヘドバン。その場に居るだけでも汗が出るほどの熱気の中、オーディエンスはこの日1番の盛り上がりを見せた。





(text服部YU里江)

リアルな歌詞と切ない声が客席のハートを鷲掴み!
キュートな歌姫が紡ぐ、極上のメロディー

 お人形さんのようなフェミニンな衣装に身を包み、登場したYU-A。透き通る中にも凛とした強さを秘めた彼女の歌声は、どんな人の心にも抵抗なく染み入る。

 オープニングは失恋から立ち直る少女の姿を描いた「Little Girl」。そのしなやかで力強い歌声を讃えるかのように、大歓声が場内から巻き起こった。


息をつく間もなく続いたのは、ストレートな歌詞が絶大な支持を得たソロ・デビュー曲「逢いたい…」。2人で過ごした日々を思い出し、1人きりになった堪えがたい今を嘆く歌詞は、誰もが1度は経験するリアルな恋のカタチ。寂し気なピアノの音色に乗せた“逢いたい…”と願う切ない歌声に、自分の過去と重ね合わせたのか、うんうんと頷きながら聴き入っている観客がフロアに見受けられた。


 8月25日にリリースされる新曲「忘れられない恋」は、YU-A曰く「元カレと気になっているカレとの間に居るもどかしい気持ち」を表現したナンバー。ゆらゆら揺れる気持ちとは異なる、思わず身体を揺らしたくなるビートに会場のいたる所で飛び跳ねながら音を楽しむオーディエンスの姿があった。


続いて披露されたのは「忘れられない恋」のカップリングとして収録される「夏の思い出」。夏をテーマにしたこの曲は、しかしノリノリなサマー・チューンではなく、過ぎゆく夏を恋しく思う夕暮れのような楽曲。セミの声、扇風機の音、夕立の匂い、夏祭り…。タイトル通り、ギュウッと胸を締め付けられるような寂しさが詰まったこの曲は夏の終わりとなる8月末のリリースにピッタリ。YU-Aだからこそ表現できるこの世界観に、今から期待が高まる。そしてラスト・ナンバーは「I can」。失敗ばかりの自分から新しい自分になろうという詞が、まさにこれから羽ばたいていく学生への応援歌ともなったことだろう。


 彼女の歌声とメロディーが会場を彩り、この日の冴えない空を彩り、将来にうつむき気味だった人々の心に虹をかけた。ちょっぴり背を押してもらった人々の表情は、どこかとてもスッキリとしているように見えた。



(text 服部YU里江)

掲載:teena



COLORS 2010

01. Little Girl/02. 逢いたい…/03. 忘れられない恋/04. 夏の思い出/05. I can




ときに胡蝶のように舞い、ときに猛獣のように勇ましく
華麗なダンス&ボーカル・パフォーマンスを披露!

 メイン・ステージのオープニングを飾ったのは、学生(ESPパフォーマンスビレッジ)によるダンス&ボーカル・ユニット:BLOSSOM。開演前から会場内は、期待感と緊張感による熱気が充満していたが、客電が落ちると、そこに火がついたかのごとく拍手と歓声が放射された。


 ステージの幕が上がり、何とも怪しげな黒いフードマントに身を包んだ集団が、そこに待ち構えていた。彼らが成す迫力のダンスに魅せられ、思わず息を呑む客席。そこから攻撃をしかけるかのように複数のチームに分かれ、バスケットボール選手のユニフォームや、モノトーンのフォーマルな衣装、アフリカをイメージした民族的な衣装など、様々なテーマに応じて目まぐるしくステージが展開していく。瞬きをする隙さえ与えないスピード感に、個々の技術力と一体感の高さがうかがえる。


 ダンスとボーカルを巧みに織り交ぜた、リズミカルで繊細かつ爽快なステージ。観ている客席が自然と身体がリズムをとってしまうほどに、彼らのパフォーマンスは情熱的で華やかであった。




(text 服部YU里江)


掲載:teena



5月15日、駆け抜けてきたツアーも、ついにファイナル。


外は冷たい風が吹きヒンヤリとしていたが、会場内は始まる前から、期待に胸を膨らませたファン1人1人の熱気が暑いくらいだった。


この日をひと言で言うならば、五月病でなまっている頭もスッキリ目が覚めるような、いかついライブ。


メタル色全開の攻めのナンバーが並ぶセットリストに、最初は後ろの方で控えめにしていた人々も気付けば我を忘れてノッていたし、HAKUEIはラストでステージを降りてしまうほど、会場は終始、大発狂の大盛り上がり。



ライブを終え去り際、千聖が会場内いっぱいに響く生の声で叫んだ。「ありがとう!」胸がいっぱいになるような一夜は、こうして人々の記憶の中へ。



(text 服部 YU里江)



SPRING METAR'10 -首都圏サーキット-


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