小悪魔男子とリアル初デート♡ | モラハラV系バンドマンに飼われてみた
デート当日の早朝5時。
「おは」
いつものことだけど早いなー。
ついさっき深夜1時過ぎにおやすみ♡したところなのにね。
とりあえず、一言だけ返信して寝る。
今日デートだから睡眠大事。笑

夕方、
「現場行ってくるー」
ってLINEがあって、私は仕事の打ち合わせへ。
というか、現場って何??
あとから知ったけど、他人のライヴが現場らしい。
なんで現場なのか、よくわからないけど。

私の仕事は予定より早く終わったため、一旦家に戻る。
「じゃあおめかししてきてね♡」
うんうん。綺麗綺麗していく♡
って、新しい服とか買いに行きたかったなー。
無難に黒のワンピース。ま、いいか。

「俺もうちょっとー」
「了解♡」
「たーのーしーみー♡」
私も楽しみだよ♡

「押しててゴメンな(>人<;)」
「ううん。あとでね♡」
もうすぐ会える♡

出会ってからずっと毎日LINEし続けてたから、すごく身近な存在になってるのに、まだ2回しか会ったことがなくて、それも10日以上前の話で、顔も思い出せなくなってきてて、しかもシラフで会うの初めてだから違う意味でもドキドキしてくる。

「ぼちぼち出れる!」
「お疲れさま。じゃあ、あたしも出るよー」
「おけ♡」

「家出たー」
「俺も駅向かってるー」

「電車乗ったー。5分で着くー」
「俺あと2分」

「じゃあ待ってて」
「無理。帰る」
あ、またそういう意地悪言う。

「うそうそ。ゆっくりおいでー♡」
やばい。ドキドキしてきた。

駅で待ち合わせ。
「着いたー。どこ?」
ドキドキが増す。

改札を出てキョロキョロしていると、電話がかかってくる。
私ってばLINE無料通話って取り損ねることが多く、大事なところで不在着信になっちゃって、再度着信。
「どこ?」
駅の柱の向こうに人影あり。
いた!!!
彼だ!!!!!

「あー!!!」

お互い駆け寄る。
なんかね。もうね。やっと会えたねって感じ。
やっと会えたねってどっかで聞いたセリフだが。苦笑

彼はLOVELESSの黒のダウン着て、本人がのっぽさんって言ってたように背が高くて、そしてそして、やっぱりイケメンだった。

ヤバい!ドキドキMAX!!
なんか恥ずかしい。
ずっとLINEしてた相手で、なんかもうよく知ってるような気がしてるのに。
私、照れまくり。
早くアルコールを入れないとダメ。
シラフのままじゃ無理無理無理無理!!!!!

彼が予約してくれた店はお洒落カフェって感じで女子率が高く、靴脱いで寝っ転がれる席はフロアのテーブル席に座ってる人の頭よりも高くて、なんか見世物みたい。
いきなり靴脱いでくつろげって言われても困っちゃうよって感じだった。

アルコール入れないと無理。めっちゃ緊張してる。
ビール!早く!って感じのことをアピールしてたと思う。
彼はきょとんとしてたけど。
照れてるのは私だけ???

とりあえず最初はビールでしょ。でもワインも飲みたいよね。
お腹減ってない?
お洒落カフェだから、あんまり食事系のメニューの種類がないのもあったけど、彼は私の奢りだから遠慮してたのか、鶏肉かなんかのサラダみたいなのちょこっと頼んでた。あとチーズ。





足伸ばして、足元に毛布かけて、一番奥の席だからめっちゃくつろげるよね!
って、くつろげるかーーーーーい!!!
彼は緊張してなかったのかな。
ずっとLINEで喋ってたから、久しぶりな感じしないとか言ってたような。

でもね、話してるといつものLINEと同じで甘えんぼでかわいくてほっとした。
たった2週間前に知り合ったばっかりなのに、ずっと前から知ってるみたい。
私のことなんでも知ってて。

今一緒に音楽やってるギターの奴は親友なんだけどmuuのこと知ってるよとか言うから、なんで?って聞いたら、「好きな女性がいるって話したから」って言われた。
え?今、さらっと言ったけど。マジ?嬉しすぎる。
いやでも、今考えると「いい家があるって話したから」だったのかなーとか思ったり。苦笑

「私もyyyyと出会えて、仕事頑張れてダイエットも頑張れてるんだよ」
って、そんなこと今までの私なら言わないんだけど、yyyyには好き!大好き!って言いたくなっちゃう。
「俺も毎日LINEするとか初めてだよ」
って。
こんなに毎日LINEしてるのにすぐ返事なかったって拗ねるのがかわいくて。

そしてやっと彼の前やってたバンド名を教えてもらう。
案の定まったく全然知らなかったけど、忘れないようにメモっておいた。
歳取ると覚えられないのよ。マジで。

今は新しいバンドを立ち上げるべく、メンバーを探したりしている最中だという。
春にはインディーズでデビューするとかなんとか。

そうそう、ちょっとばかり売れたミュージシャンって有名人気取りで人目を気にしたりするから、初デートで彼が夜なのにサングラスとかかけてきたらどうしよう!!ってひっそり危惧していたんだ。
全然普通ですごく安心した。
でも…この後、ご多分に漏れずなセリフがわんさか飛び出てくるんだけどね。それはまた別の日の話。

緊張をほぐそうとひたすら飲んでいたら、いつものように恐ろしく酔っ払い、2次会行こーってなって、前に彼がURL送ってくれたお洒落なバーへ。
LINEのトークが大量すぎてなかなかURLが出てこないねとか言いながら、周辺をふらふら歩く。
このあたりから私の記憶は曖昧。

バーには客がほとんどいなくて、ものすごく静かでゆったりしたソファー席に座って、私はサザンカンフォートをロックでガブガブ飲んでいたおかげで、記憶はどんどん遠のいていく。
彼は禁煙中の私に遠慮して途中までタバコを吸ってなかったけど、限界が来たのか外に吸いに出る。
その間、置き去り。
隣で吸ってもいいのに。寂しいから。
でも優しいなーなんて思ってたな。この時は。
そうこの時は。





彼も酔っ払ってきたのか、私が化粧室に立ったときに、フードがラストオーダーだから頼んでもいい?って言われてオッケーしたら、その後食べきれないほどのフードでテーブルが埋め尽くされてちょっとびっくりした。
でも酔っ払ってるから気にしない。
お腹減ってたんだよね?うんうん。全部食べてくれるなら本望。
って、私の口にあーんするのやめてーーー。
嬉しいけど♡
結局、食べきれなかったんじゃないかなー。
閉店までバーでイチャイチャ大騒ぎしてたような。

朝5時とかになってたんだろうな。
これからどうする?
カラオケ?
って、さすがにもうこの時間からやってるカラオケないでしょ。

で、結局タクシーに乗り込み私の家で飲みなおすことに。
結局、家か!!!!!