ヤモリの子太郎

まだ・・ちっこいな

９月４日、む～パソコンに居座ったヤモリの赤ちゃんを狩りがしやすい玄関のドアに放した。

翌日、また玄関の中に入っていて、もう少しで踏み付けそうになったが好きにさせておいた。

玄関の戸は隙間だらけだから出入り自由だ。

それから毎日のように気にしていたのだが、大きなヤモリの太郎は見かけるが、子太郎の姿は見えなかった。

１３日になって初めて狩りをしている子太郎を見かけたが、これがまた情けないくらい

下手くそ・・だった。

太郎の狩りの上手さと比較すれば月とヤモリ、２日目も観察したが、あまりのじれったさにお特訓することにした。

太郎とは体力もキャリアも違うのはわかるが、これでは餓死してしまう。

野人は一晩中ヤモリと付き合うほどヒマではなく、長くて３０分程度、玄関の内側から激を飛ばしている。

「今じゃ　そっと近づけ　抜き足　差し足・・」

「行け　子太郎　パクっと」

大半はパクっとやる前に逃げられ、たまにパクっとやっても空振り三振・・

その度にこちらもガックリうなだれる。

パク・・ではなく　カプ　にするか・・

タイミングは合っているのだが、優しいくらい詰めが甘い。

何度やっても同じで、む～さん可哀想でたまらんのだよ。　お前は今さら草食にはなれん

「もっと気合い入れんか　バカタレ・・」

「腰が入っとらん」

指示は適切、子太郎も真面目にやるのだが・・

いかんせんどんくさ過ぎるし野人の「理」も通用しない

夜明け前、玄関を見るとまだ子太郎は頑張っている。

一晩中狩りをしてエサ獲れなかったのだろう。

そこで・・またムキになってお特訓。

ベースボールの名物アンパイヤばりのジェスチャーで指示を送る。　朝のラジオ体操代わりに・・

体は疲れるが、一度でいいから・・

「ストライク～　バッターアウト」・・ではなく、

ホームラン～～～　の

合図で　腕を回してみたい・・・

しかし・・ここまでヤモリに熱くなれる人もいないだろうな。　夜明け前にヤモリと遊ぶのも・・

今はそれどころではないのだが・・

ヤモリの子太郎
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未熟な子太郎のお特訓