ブログネタ:ストラップつけてる? 参加中
今つけてるのは、シンプルなシルバーのプチライト。
でも実は今、逆十字のストラップが欲しい(^^;。そー思ったのは逆十字の意味を調べたからなんですけど(笑)。
逆十字の十字架などというと、悪魔崇拝の象徴的なアイテムとして知られていて、西洋でも日本でも反教義的なマーク、というイメージがありますよね。
でも、実はキリスト教では聖ペトロ十字、という正式な名前があるんですよね。
以前、ローマ教皇(前)ヨハネ・パウロ二世の背後に逆十字がある写真がネットに流れ、バチカンが悪魔崇拝と関係あるという噂が流布された事件がありました。
でも、聖ペトロ十字とは、十二使徒のリーダー的存在であるペトロを意味するシンボルです。
これは彼がローマで囚われ磔刑に処せられた時の逸話が元になっています。つまり、ペトロはキリストのような存在ではないから、という理由で自ら逆さ磔を望んだ、その謙虚さを意味するシンボルなわけです。
聖ペトロなんて知らない、って人でも、ローマ(バチカン市国)のサン・ピエトロ大聖堂くらいは聞いたことがあるでしょう(サン・ピエトロ=聖ペトロの意味)。キリスト教の総本山(笑)で、そもそもは聖ペトロの葬られた場所に建てられたことからこの名前があるそうです。
カトリックでは初代ローマ教皇とされるペトロ、ヨハネ・パウロ二世の背後に逆十字があるのは当然なわけです。
じゃあ逆に、なんで悪魔崇拝のシンボルになったの?
これはアレイスター・クロウリーという20世紀初頭の有名な魔術家、神秘主義者のおかげ。彼がキリスト教への反駁、離脱の象徴として使い出したのが最初だそうです。そのせいで、そーいう世界のシンボルとして使われはじめ、デスメタルなどのファッションに取り入れられ現代にいたるわけです。
クロウリーが使い出した時、聖ペトロ十字の意味を知ってたのか…怪しいですね(笑)。知ってたら、とっても謙虚に離脱したことになる?(爆)。
PS:
まるでナチスのハーケンクロイツと一緒ですね(笑)。
アーリア人至上主義を取るナチスの象徴として、カギ十字があります。これはシュリーマンがトロイ遺跡で発見した十字がもとになったわけです。
実はヒンドゥー教、仏教(卍)などにも見られるアジア・ヨーロッパ圏に広く伝わる古い幸運のシンボルでした。ところがそれをアーリア人主義と意訳したナチスが使ったためにヨーロッパ圏ではもっとも忌み嫌われるシンボルと化してしまいました。
ちなみドイツ軍戦闘機、戦車マークだった黒十字も、十二世紀のドイツ騎士団マークが元で、由緒正しいキリスト教関係のシンボルなんですよね。
何度もいいますが、オレはキリスト教徒じゃないっす(笑)。
ただ、キリスト教関連の雑学は、ホント面白いです。逆十字と悪魔崇拝がこんな最近の関係だなんて…正直びっくり。
じゃあ、逆十字のペンダントしてたからって、悪魔崇拝の人とか、メタルな人と決め付けられないのか、もしかすると聖ペトロに通じる謙虚なクリスチャンという可能性だってあるわけ…ないか?(笑)。謙虚を意味するシンボルだけど、それを市井の人が使うのは不遜か(笑)。