クラシックのツボさまざま(その6)~ネットで聴く | めじの音楽日記

めじの音楽日記

クラシック音楽のコンサートの感想などを綴っています。

筆者はクラシック愛好歴40年、年間数十回はコンサートを聴いています。

最近、オンラインで音楽を聴ける方法が増えてきてますね。

動画サイトYou Tubeやクラシック専門のネット・ラジオOttavaは無料のサービスですが、
筆者のおススメは、Naxos Music Libraryです。

説明画面は、ここをクリック

今回は、ナクソスのサイトに関する「よくある誤解」っていうのを書いてみます。
すべて、筆者自身が最初に持ってしまっていた先入観でした。

♪♪♪

「ナクソスは廉価版レーベル。所詮たいした演奏は入っていないんでしょ?・・・」

確かに、このサービスが開始された当初は廉価版レーベルのナクソス自身のものが中心で、
曲数はそれなりに多いものの、演奏がちょっとねぇ・・・という感じでした。

しかし・・・

今では、Avie、Berlin Classics、BIS、Cappriccio、Haenssler、
Nimbus、Oehms、PentaTone、Profil、Simax、Tudor・・・などなど。
名盤を出しているレーベルが協賛参加してきています。

Profilレーベルは、ギュンター・ヴァントのライブ盤を多くリリースしていますし、
BISは、我が国が誇る、鈴木雅明・バッハ・コレギウム・ジャパンの専属レーベルです。

さらには、Haensslerは、ノリントンやギーレンの新譜を出しています。

一例として、マーラーの9番を見てみましょう。(カッコ内はレーベル名と録音年)

・モーリス・アブラヴァネル指揮、ユタ交響楽団(Vangard)
・ジュゼッペ・シノーポリ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン(Profil、1997)
・ロジャー・ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団(Haenssler、2009)
・エミール・タバコフ指揮、ソフィア・フィルハーモニー管弦楽団(Capriccio)
・ブルーノ・ワルター指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Naxos Historical、1938)
・ラファエル・クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団(Audite、1975)
・ミヒャエル・ハラース指揮、ポーランド国立放送交響楽団(Naxos)
・ルドルフ・バルシャイ指揮、モスクワ放送交響楽団(BIS)
・ジョナサン・ノット指揮、バンベルク交響楽団(Tudor、2008)
・エサ=ペッカ・サロネン指揮、フィルハーモニア管弦楽団(Signum、2009)
・ミヒャエル・ギーレン指揮、バーデン・バーデン南西ドイツ放送交響楽団(Haenssler、2003)
・クルト・ザンデルリンク指揮、ベルリン交響楽団(Berlin、1979)
・グスタフ・クーン指揮、マルキジャーナ・フィルハーモニー管弦楽団(Oehms、2004)
・アラン・ギルバート指揮、王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団(BIS、2008)
・ギュンター・ヘルビッヒ指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団(Berlin、2002)
・ヴァーツラフ・ノイマン指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団(Berlin、1967)

以上、16種類もあります。

クーベリックのは東京文化会館での来日ライブで、大変な名演ですし、
ヘルヴィッヒの2002年ライブは、知る人ぞ知る隠れた名盤です。

念の為ですが、これらすべてサンプルではなく、全曲聴けるんですよ。
これは、凄い事です。

♪♪♪

次の誤解は・・・
「こういうオンライン・サービスって音質が悪いんでしょう?You Tubeだってひどい音だし・・・」


確かにYou Tubeは多くの場合、音は良くないですね。
しかし、ナクソスはWMAフォーマット128kbpsです。

普通の聴き方では問題ない音質なのです。
ナクソス自身も「CD並み音質」という言い方をしています。


PCで音楽を聴くと音がイマイチと思いこまれている方は、
多くの場合、装置の問題だと思います。

PCから直接小型のスピーカーやヘッドフォーンにつないでいたり、
またはPCのヘッドフォン端子からステレオにつないでいませんか?

これでは、いい音は期待できません。

ネットのクラシック音楽サイトを使い倒すには、
PCをちゃんとした装置を経由してステレオに接続するのが必須です。

ナクソスのページに、おススメ装置のことが書いてありますが、
PCの音響を改善する専用の機器を購入してこれを介して接続するのです。

筆者もそうして聴いています。

→ ONKYO WAVIO USBデジタルオーディオプロセッサー SE-U55SX(W)
アマゾンへのリンクはここをクリック。

CD数枚分の投資ですが、ナクソスで聴けばCD購入を節約できますから、すぐに元は取れます。

何十万円、いやそれ以上のオーディオ装置をお持ちの方が、
オーディオ・マニア的な聴き方をすれば、オンラインで聴くのは不満が残るのは事実でしょうが、
そういう一部の方を除いては、上記のような一万円台の投資で、まったく不満は消える筈です。


では、また。
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