クラシックのツボさまざま(その5)~楽譜を見ながら聴く | めじの音楽日記

めじの音楽日記

クラシック音楽のコンサートの感想などを綴っています。

筆者はクラシック愛好歴40年、年間数十回はコンサートを聴いています。

筆者は、CD3万枚のコレクションだけでなく、大量の楽譜も集めています。
そして楽譜を見ながら音楽を聴くというのが、聴く時間の20%くらいです。

10代20代の頃は、聴く時はほぼ100%楽譜を読みながらだったのですが、
最近は、何か他の事をやりながら聴いたりすることが多くなって、
少なくなってしまいました。

楽譜を読みながら聴くことの一番の楽しみは、
曲の特徴、演奏の特徴、自分の気分、の3点を混同せずに聴けることだと思います。

CDを聴いて「いいねぇ」という時も、「イマイチ」という場合も、
実は、この3点セットが自分の中で結構ごちゃごちゃになっているものです。

楽譜を見ながら聴くと、曲の特徴は目から入ってきますので、
人間の脳への伝達経路が別になってきます。

演奏が、作曲家の指示や思いに対してどうなのか、という点も、
楽譜を見ることによって、明確になりやすいですね。

これらが客観的になれば、おのずと、「自分の気分」の影響というのも
見えてくるものです。

♪♪♪

ところで、最近、筆者のコレクションの価値が暴落しました!!

IMSLP(Petrucci Music Library)というネット上の無料楽譜サイトが着々と増殖中なんです。

最初は、いくつかの作曲家について、結構乗っているなぁくらいに軽く見ていたら、
今では、68,000冊の楽譜がダウンロードし放題です。

カナダのサイトですが、日本語の使い方ページもあります。

さすがに著作権の切れていない近代以降の作曲家になると、弱いのは当たり前ですが、
バロック、古典派、ロマン派あたりは、有名どころはかなりの程度ここで見つかります。

筆者が苦労して集めた楽譜、高価だったものを無理して買ったものなどありますし、
旅行先でも楽譜店を見つけると、必ずチェックしていました。

なかなか見つからなかったものが、このネットサイトで簡単にみつったりしてしまうと、
ほんと、これまでの楽譜コレクションって一体何だったんだろう・・・と思います。

そんなに遠くない将来に、CDのコレクションもジャケットだけに価値があり、
中身は、非圧縮の高音質ダウンロードが高速でできるようになって、
(往年の名盤も含めて)すべてダウンロードして楽しむようになるのでは?
とボーっと考えてしまいました。


では、また。