モーツァルトの隠れた名曲(その3) | めじの音楽日記

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クラシック音楽のコンサートの感想などを綴っています。

筆者はクラシック愛好歴40年、年間数十回はコンサートを聴いています。

今回紹介するのは、ミサ曲ニ短調K.65です。

モーツァルトが13歳の誕生日を迎える直前にザルツブルクで書かれたミサです。
キリエ(Adagio)、グロリア(Allegro moderato)、クレド(Allegro moderato)、
サンクトゥス(Adagio)、アニュス・デイ(Andante)の5曲から成ります。

ミサ・ブレヴィス(短いミサ)と題されていますが、楽章構成だけでなく、
各曲そのものも凝縮された音楽になっており、全体で15分程度のものです。

♪♪♪

モーツァルトは少年期に沢山の宗教音楽を作曲していますが、
同じ時代の交響曲や協奏曲と比べても素晴らしい曲が多いと思います。

彼自身も後年、少年期の宗教作品について大きな自負と愛着をもっていたことを
手紙などで述べています。

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ニ短調といえば、後年のピアノ協奏曲第20番や歌劇ドン・ジョバンニ序曲、
さらには遺作となったレクイエムを思い出しますね。

どれも、悲劇的な雰囲気を醸し出しています。

この曲は、筆者はこの時期のモーツァルトの傑作の一つだと思っています。
短調の美しさは、少年モーツァルトの中にしっかり芽生えています。

♪♪♪

この曲も、残念ながらCDは多くはありません。

筆者のオススメは、ヤーノシュ・レメーニ指揮のコンセントゥス・フンガリカのものです。

ハンガリーの指揮者とコーラスによるこの演奏は、女声部が少年合唱によって唱われています。
合唱の技術と表現力が飛び抜けて上手く、この曲を聴く楽しさを伝える希有のCDです。

では、また。
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