野田聖子は敗れた。総裁選で安倍に勝てるわけがないのだから野田本人は「立候補出来るなら勝利」と踏んでいたのだろうが、「力及ばずして」推薦人20人が集まらなかった。だから敗北である。少しだけ彼女について調べては見たが、彼女のオフィシャルサイトには「安倍との対談」等々古い記事しかなかったし、彼女は私が勝手に想像していた程リベラルな政治家ではなかった。ちょっとはしゃぎ過ぎる《目立ちたがり》という意味では民主党の某女と似ている。一回自民党を離党しているのだが(⇦どういう事情か知らないが⇨)党三役の一人として抜擢されてもいる。

 (政治家に「一貫性」を期待する方がおかしいのだが)本人も当初は会議で安倍支持を表明していたという。だから、現安倍政権に不満を持つ古賀辺りの旧実力者に担ぎ出されたのかも知れない。古賀らに派閥内を引っかき回されては叶わない岸田派などは緊急総会を開いて引き締めを図った程である。「岸田さんが出るならともかく野田聖子では応援する義理はない」というのが連中の大勢だったようだ。
 勝つことが判っている身内だけの選挙も拒否し、世論調査でも60%の人間が「ちょっと待てよ!」と言っている国民一般には何もさせないで突っ走る自民党であり安倍ポンである。それで通ると思われているのだから、我々も見くびられたものである。

「総裁選となると安保法案の審議に影響が出るから無投票再選がいい」というのは表向きの理由で、意地汚い小心者の安倍ポンは内心、「これが誘因となって何が飛び出すかわからない《おセンキョ》が怖かった」のである。「百里の堤防も蟻の一穴から」だ。
 自民党員は全国で7万数千人、その7万数千人が七派閥相乗りの出来レース・談合で選ぶ自民党総裁⇨つまりは日本国総理大臣(⇦それも復古主義のコテコテの改憲論者だ!)が、今や一億数千万もの日本人の命運を握っているのである。

 「議論する場を持った方が自民党政治は安定する」(野田聖子)などと宣っても、次回選挙で復帰出来るかどうかわからない自民党議員達にとってはそれどころの話ではない。安倍の振りまいた不評の結果落選する議員が続出するだろう。彼らが何を言って取り繕おうと《アンチ安倍》の大波は打ち消せない。
 「溺れる者は藁をもすがる」ではなく、「次がない自民党議員らは安倍ポンに縋ることしか思いつかない」のである。👙😞😰😍😆😅🚀🐳🐦。