1970年に流行った歌2曲です。
 まずは由紀さおりはんのオフィシャルブログウェブサイトです。

由紀さおり 手紙


 ↑ 1970年にヒットチャート6週連続でトップだったいうのがこれです。

 もう1曲ですが、これも1970年に流行った歌です。
岸洋子 希望


ではその10年前何が流行ったか言うたら ↓ この歌でんねん。

西田佐知子 アカシアの雨がやむとき


 1960年当時は《歌声喫茶》いうのが流行していたそうで、若者たちはみんなしてその歌声喫茶店に詰め掛けてロシア民謡などを合唱したいうねん。

 1970年頃青年期を迎えたおっちゃん曰く:私たちが通ったのは1.ロック喫茶であり2.ジャズ喫茶であり3.名曲喫茶であった。中野にも高円寺にも新宿にも、それらはあちこちにあった。名曲喫茶はBGMにクラッシックを流す喫茶店で、大学街では各サークルの部会などに頻繁に使われていた。雑然とした部室で会議をするのでは味消しだったということだろうか。

 私が今でも覚えているのは、中野駅北口近くにあった《クラッシック》という名の名曲喫茶で、あそこは入るとすぐ受付の前に黒板が置いてあって、そこへ自分のリクエストを書き込めるようになっていた。書き込みが多いときは順番を待たねばならなかったが、私も何回かリクエストした。

 ハンチングにパイプを咥えたお爺さん(オーナー)が受付をしていて、オーダーが入ると天井から吊り下げられた紐を引っ張って厨房に知らせるのである。厨房員もウェイトレスもどこかの音大の女学生がこなしていた。ジュースを入れる器はワンカップの空き瓶だったりして、料金がとても安い代わりに店内はお世辞にもきれいだったとは言えず、《経費節約第一主義》で私たち若者を何時間でも受け入れてくれたのである。
 拝金主義的傾向の強い現在では想像することすら困難な時代だった。ちなみに当時は西武新宿線の初乗りがちょうど5円から10円に値上がりした時期だったのである。w

・・・というこってす。人にはそれぞれ歴史いうもんがあんねんな。w