PCweb 9/12の記事
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宇宙エレベーターのテスト計画、FAAの認可を受けて、いよいよ上空で実施へ! 米LiftPort Groupは、地球と宇宙空間を結ぶエレベーター 「LiftPort Space Elevator」の建設プロジェクトにおいて、 実際に上空でテストを実施するために必要な認可を、 米連邦航空局(FAA: Federal Aviation Administration)より正式に取得したとの発表を行った。 LiftPort Space Elevatorは、 太平洋上の赤道付近に建造される海上プラットフォームをベースにしつつ、 カーボン・ナノチューブ製のエレベーターケーブルを、 約62,000マイル(約10万キロメートル)上空の 宇宙空間へ到達するまで伸ばしていく構想のプロジェクトであると説明されている。 実際にエレベーターケーブル上を運行するのは、 同社が研究開発を進める「Robotic Lifter」と呼ばれる ロボットタイプのリフターとなるようで、 人間や資材を積載しつつ、安全かつ手軽に、 何度も地球と宇宙空間を往復可能になるという。 (中略) LiftPort Space Elevatorは、 2018年4月12日が運行開始目標に掲げられており、 Laine社長は 「今後も我が社は、不可能に思えるような任務をもこなすべく、一歩一歩前進していく」 との決意を表明した。
いや~、すごい。 なんか、マンガでありそうな設定が、 現実へ変わっていく瞬間って感じですね~。 しかも、稼働もあと13年後? けっこうすぐじゃないですか! 100年後とかじゃないんですね~。 しかし、10万キロメートル上空まで伸ばすって・・・。 凄い光景になりそう。 んで、問題は速度・・。 10万キロ上空でしょ・・・。 ロボットタイプのリフターってなんだろ? 足が8本とかあって、チューブに足をかけて、ガチョンガチョンって昇っていく?! それはめちゃくちゃ遅そうだ。 ということで却下。 ロボットタイプって言われると、 そういうのしか想像できない私は浅い人間なんでしょう。 んで、多分ロボットタイプのリフターってのは、そっち系の専門用語だと仮定して、 そういう方式のエレベータがあるという前提で話を進めましょう。 で、2004年時の世界最高速のエレベータである、 東芝エレベータ開発のそれは、時速60.6km 分速にして1010mの早さで昇るそうです。 1分間で1km進む・・・はぇえ~~!!! なんて言ってられません。 1時間でも60km程度しか進まないんです。 100000km上空に到達するのは、70日後。 とてつもなく辛い旅の予感。 あなたは2ヶ月以上、エレベータの中で過ごせる自信ありますか? ちなみに現在の設定耐荷重は5t。 大ヨコヅナのアケボノさんとかだと、10人のって約2t。 さらに70日だと3tくらいの飯を食うだろうから計5t。 結論としては、 彼を10人乗せてはいけない。 資源の無駄です。 さて、今日のブログを終了・・・と思ったら、 このエレベータについて、別のページでこんな記述を発見。 大気圏外には約4時間で到達 4時間?! 今までの仮説が根底から崩れます。 ボノさんだって、資源の無駄とか言われずに済む程度の時間です。 4時間・・・かぁ・・・どれだけ速いんだろう・・。 時速2万kmを超えるんだもんなぁ・・・・不可能じゃね? そんな高速で足を動かして昇るロボットなんてキモくね? なんて思って、もう一度よく読んでみると、 大気圏外と書いてある。 大気圏を調べてみると、記述は様々ですが、 だいたい地上から100km~1000kmの間を呼びそうな雰囲気。 私の読んだページが、どの距離をもって大気圏外と呼んでいるかが不明ですが、 間をとって、大気圏外を地上から500kmと設定する。 すると、時速120kmの速さで昇るコトが分かります。 おぉ、現在の最高速の2倍・・。 なるほど、これなら現実味が帯びてきた。 しかし、10万km先に行こうとするエレベータの 大気圏脱出までの時間を書いて、何の意味があるんだ? 謎です。 9万9500km先のゴールまで、 まだ200分の1しか進んでないのだが。 で、結論としては、私たちの目に13年後、 時速120kmでチューブを駆け上るロボット35日間エレベータに箱詰めのボノさんが 見られるかもしれない・・・ってことでしょうか。 イヤハヤ、私たちが子供の頃描いた未来が、 一歩くらいは近づいてきた・・・のかもしれませんね。                むさし屋。